2014年06月17日

京希が訊く 第4回 『真おくのほそ道シール』印刷でお馴染み、特殊印刷のプロ集団『株式会社サカエマーク』代表取締役社長 酒井智康様インタビュー! の巻。


お待たせしました! 『京希が訊く』第4回の沙汰VIPゲストは『真おくのほそ道シール』の印刷をご担当された『株式会社サカエマーク』代表取締役社長・酒井智康さん!
印刷のプロから、知られざるシール印刷・特殊印刷について今回も、沙汰目線で「直接!」聞いちゃいます!!

<訊かれる人>
酒井智康
株式会社サカエマーク 代表取締役。1967年4月13日生まれ。牡羊座B型。福井県鯖江市在住。家族は、妻一人、息子一人、愛犬一匹、愛猫一匹、愛兎一匹。趣味はゴルフ・映画鑑賞・温泉巡り。1986年 福井県立武生高校卒業。1990年 静岡大学人文学部経済学科卒業。1990年 星光社印刷株式会社入社。1993年 有限会社酒英マーク印刷所(現『株式会社サカエマーク』入社)。1995年 結婚。2006年 株式会社サカエマーク代表取締役就任。現在に至る。

<訊く人>
高橋京希
最近自分の職業が何なのか分からなくなって来たブログでインタビューする人。2014年高橋狂希名義で、電子書籍『Re:habilitation』発行予定。80年代に過ごした少年時代の感性を持ったまま大人になってしまった。もうこれを職業にしたい。


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(インタビュー中敬称略)

高橋京希(以下、京)「と言う訳で、今回の『京希が訊く』は、『真おくのほそ道シール』の印刷をご担当された株式会社サカエマーク代表取締役社長、酒井智康様にいらっしゃいました! お忙しいところどうもありがとうございます! よろしくお願い致します!」

酒井智康(以下、酒)「こちらこそありがとうございます。よろしくお願いします」

京「さっそくですが、第2回の『シンオク通信』を見ていない方などいらっしゃると思いますので、自己紹介を簡単にで結構ですので、お願い致します」

酒「初めまして、私、株式会社サカエマークの酒井と申します。福井県鯖江市にて印刷会社を営んでおります。今回、ワイエスコーポレーションの保坂社長様とのご縁により、『真おくのほそ道シール』の製作を担当させていただきました。よろしくお願いします」

京「よろしくお願いします! 何と言ってもオマケシールの歴史を語る上で印刷会社さんの影響を無視するわけにはいかないのですが、これまでまったくと言って良い程、表に出てメーカーさんとの関係等を語る方が存在してこなかったので、割と画期的な事だと思います! もうお越しいただけて本当に嬉しい! 実は今回、前後してしまいましたが『シンオク通信』に酒井社長がご出演する前から(インタビューを)ご依頼しようと企画していたので、『通信』にご出演された時「やられた!」って思いましたよ」

酒「そうでしたか(笑)」

京「まぁよくよく考えてみたら、一ブログである僕が「やられた!」もないんですけどね(笑)。ええっと、さっそく話が脱線して申し訳ありませんが、インタビューの方始めさせていただきたいと思います。先ずこれは形式上の質問という事になるのですが……世代的に『ビックリマン』シールを集めていた。という事はありませんよね?」

酒「そうですね。『ビックリマン』シールは僕が、中学生や高校生の頃に爆発的にブームが起こったと思うのですが、『ビックリマン』を食べてシールを楽しみに見ることはあっても、シールを収集するまでの熱中ぶりはなかったと思います。ですが、その時には、父がすでに印刷会社を経営していて、自宅兼会社という環境だったので、会社にはその当時、我が社で製作したシールやステッカーがたくさんあり、それを自分の勉強部屋や両親の車に貼りまくって、両親によく怒られたものでした」

京「おお! まさにシール印刷のサラブレットという訳ですね! では幼少時代はどんな子供時代を過ごされたのでしょう? シール以外でも、何かを集めるのに熱中した経験などはございますか?」

酒「福井は今でも田舎ですが、自然豊かな野山を駆け巡って、カブトムシやクワガタを採集したり、川や海で泳いだり、ホントにやんちゃな悪ガキでした」

京「福井は自然豊かな印象ですよね! 昔『ダウンタウンのごっつええ感じ』という番組のコントで、各県を代表する番長が出てきて、登場しながら自分の県の名産や観光地を紹介する、というのがあったんですが、松ちゃん扮する福井の番長だけはうまくアピールできず苦し紛れに「シュワルツェネッガー福井の生まれ〜♪」と歌いだして「嘘吐け!」って総ツッコミされてるコントがあったのを思い出しました(笑)。そうした大自然の中で昆虫採集等をされていたんですね」

酒「そうですね。それから、他に集めたものと言えば、僕らの世代では『スーパーカー消しゴム』が筆頭でしょうね!」

京「僕らのお兄さんの世代で大ブームだったそうですね。その流れはキン消しやガン消しへと代々受け継がれて現代の高品質なガシャポンに受け継がれています」

酒「それから、個人的には印刷会社の息子という影響でしょうか、切手収集に小学生から高校生くらいまで、はまっていましたね」

京「それは面白いですね!! 幼少時代から、切手を印刷物として捉えていたのかも知れませんね〜。うーん。やっぱり人に歴史ありですね! それではここからは、『シンオクシール』や、シール印刷についてお話を伺いたいと思います。先ずは、『シンオクシール』の保坂様との出会いや、一緒に制作する事になった経緯をお聞かせください」

酒「保坂社長様との出会いは、昨年の10月頃だったと思います」

京「おそらく『シンオクシール』第0弾制作中の頃でしょうね」

酒「はい。弊社はオフセット印刷専門のホームページとシール印刷専門のホームページ(ぺたんこ倶楽部)を運営していて、ネットを通して県外のお客様からのお仕事をいただく体制をこの10年間、整えてきました。そうした中で、保坂社長様が『ホログラム』というキーワードでネットで検索をしていたら、弊社のホームページに辿りつかれて、私共にお電話をいただきました。」

「キッカケはホログラム!」

酒「まさにその通りで「ホログラムステッカーはできますか?」というご質問が、最初のお話のきっかけだったと思います。その最初のお電話でこれから作っていきたいと思っているシールのお話をいろいろと伺ったのですが、その時の保坂社長様の情熱がひしひしと伝わってきました。何とか、その情熱にお応えしたいという気持ちで、見積りからサンプル収集、提案まで迅速に対応しました。その動きに保坂社長様も弊社にお仕事をお願いしたいというお気持ちを伝えて下さり、一緒に『真おくのほそ道シール』を作り上げていくことが決まったのです」

京「ブログで様々なクリエイターの皆様からお話を訊く機会が多くなってきたのですが、本当に物作りに必要なのは情熱ですよね。情熱が時として人の気持ちを揺さぶり、動かし、何かを形作っていく。凄い事です」

酒「ええ。本当に人とのご縁というのは、不思議で感動的なものです」

京「なるほど〜。そういう経緯があった訳ですね。それで、御社のHP拝見させていただきました」

 ⇒ 株式会社サカエマークHP

京「シール専門の印刷会社なのかな? と、僕の導入が『シンオクシール』だったもので、最初はそんな風に思っておりましたが、幅広い印刷物を取り扱っているんですね! POP、パンフレット、パッケージにカードや名刺……印刷できないものはない! という感じでしょうか?」

酒「HPご覧いただいてありがとうございます!! 一口に印刷会社といっても、数多くの印刷方式によって、区分けがされています」

京「と言いますと?」

酒「弊社はその印刷方式の中で、専門用語で申し訳ございませんが、オフセット印刷シール印刷の両方を手懸けております。デザインの企画から印刷加工まで自社内一貫生産を特徴としているんです。また、印刷機械だけでなく、型抜き箔押しエンボスなどの複雑な加工をする機械なども、数多く取り揃えており、一般的印刷よりも特殊印刷と呼ばれる印刷を得意としております」

京「特殊印刷!」

酒「はい。ですので、シールから、POP、パンフレット、パッケージにカードや名刺までいろんな商品を製作しております。様々な機械、設備を駆使して、お客様のニーズにお応えするのが、弊社の使命だと思っています」

京「凄いですね!! 先ほども少し名前が出ましたが、シール印刷の『シール専門店 ぺたんこ倶楽部』を運営されていらっしゃいます」

 ⇒ シール専門店 ぺたんこ倶楽部HP

京「そこにも説明されてありましたが、箔押し・エンボス・感温・香り・蓄光など、こんなに多くの特殊印刷をお願いできる事に驚いています。お手数ですが、一つずつ、特殊印刷についてのご説明をお願い致します。先ず【箔押しシール】ですが、これは……?」

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箔押しシール。金色がまぶしい。

酒「箔押しとは金属製の凸版を使い、熱と加圧によって金・銀・色箔の文字や絵柄を転写する特殊加工のことで別名ホットスタンプとも言います」

京「ほえー。ホットスタンプですか! 何だろう、箔押しと全然印象が異なる名前ですね(笑)」

酒「作業的には、先ず箔押しをしたい形の型を作成するところから始まります。弊社では、金箔のメッカ、石川県産の箔を使用しています。加熱の温度、圧力は使用するシールの素材によって全て変えなくてはいけないので、職人の経験と技が必要される特殊加工です」

京「それは凄い! 石川の金箔と言えば、所謂、金沢箔というやつですね。江戸時代一時期江戸以外での金箔生産を禁止されたのですが、その期間も技術を絶やす事なく受け継いできた日本で最も伝統的な金箔です。流石、本物ですね!!! その金箔に職人さんの技が掛け合わさる! 何て素敵なんでしょう。興奮してきちゃいました。それでは【エンボスシール】はどういったものですか?」

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エンボスシール。後ろのお姉さんにばかり気を取られませんように。

酒「箔押しと同じ様に金属製の凸版を使って、加圧によって表面に凹凸をつける特殊加工のことで別名『浮き出し』とも言います。字や模様の浮き出している効果を出したい時に便利です」

京「エンボスって『ビックリマン』のゴーストアリババが最初なんですけど、僕が初めて自力で当てたヘッドなので、もの凄く印象深いんですよ! まぁ、最近は安易な感じで使われ過ぎててちょっとアレ何ですけど……もっとこう、ゴーストアリババみたいなエンボスのシールが出れば良いなと思うんですけどね。ではお次は、
【感温シール】ですね。これはどういう技術なんですか?」

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感温シール。図のように品質管理などに役立つ。

酒「【感温シール】は「示温インキ」と呼ばれる特殊なインキを使用していまして、冷蔵庫などで冷やしたときの温度変化を想定した「コールドタイプ」と、体温で変化する「ウォームタイプ」、熱い湯やドライヤーの熱で反応する「ホットタイプ」の3種類があります」

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感温シールと言えば、やっぱりこれ。京希私物です。

京「オマケシールで言うと『あっぱれ大将軍』というシールが【感温シール】としては有名なんですが、てっきり温めると冷やすの2種類だけだと思っていたので、3種類に分けられているのは今初めて知りました! いやぁ、勉強になるなぁ。『あっぱれ大将軍』は「ウォームタイプ」と「コールドタイプ」だったんでしょうね。次は【香りシール】について教えてください」

酒「【香りシール】はマイクロカプセル香料を使用し、カプセルを破壊することにより香りを放つインクを使用したシールです」

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こすると香りがするんです。

京「最近だと柔軟剤にも応用されてる技術ですね」

酒「そうですね。香料インクは印刷物の上から印刷するのですが、そのシール表面を擦るとカプセルが割れてレモンやバニラの香りがするんです」

京「嗚呼、印刷した物の上に更に香料インクを重ね塗りするんだ! なるほどなぁ……。面白い! 最後は【蓄光シール】について教えてください」

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暗くすると光るんです。

酒「【蓄光シール】はですね、光を蓄えて発光する性質を持った顔料インキで印刷をします。昼間に紫外線を蓄えて、暗所で光ります。うすい黄色部分が太陽光・蛍光灯など光のエネルギーを吸収して、暗くなってもしばらく優しい光を放つ仕組みです」

京「子供の頃、『ビックリマン』のフィギュアがあって、それのスーパーデビルが持つ杖(重魔棒の事)が蓄光素材だったんですが、子供の頃光が本当に面白くて、寝ないといけないのに布団の中へ持って行ってこっぴどく怒られた経験がありました。懐かしいなぁ。単純に光るって事が、子供心に凄かったんですよ! ご説明ありがとうございます。……さてここからは『シンオクシール』のシール素材についてお伺いして行こうと思います。専門的な話ばかりになると思いますが、多分このブログの読者の方なら大丈夫だと思いますので(笑)、よりマニアックに行きましょう!」

酒「はい(笑)」

京「5月14日の社長のブログに、『シンオクシール』の素材について触れている記事がありました」

 ⇒ トクする印刷会社社長のブログ(シンオクシールの記事)

京「これについて、一つ一つ解説をしたいただきたく思います。先ずは『天山えびす神』『オリジナルホログラムシール』ですが、敢えて『オリジナル』と銘打ってありますが、他のホログラムシールと何か違うのでしょうか? もしも違いがありましたら、お知らせください。技術的な事が異なったりするのでしょうか?」

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『天山えびす神』(オリジナルホログラムシール)

酒「一般的なホログラムシールというのは、シール素材そのものがホログラムのパターンで完成されたシートの上に印刷などの加工を施しています」

京「はい」

酒「ですが『天山えびす神』の『オリジナルホログラムシール』はイラストからホログラムのパターンを作る版を作成して、新たにホログラムの文様をオリジナルで作成する方式を採用していますので、オリジナルホログラムという表現をさせていただいております」

京「おお、何だか凄いですね! 詳しく教えてください!」

酒「実は、その版の作り方や構造は重大な企業秘密なので、詳しくお教えできないのです」

京「そうですか……。ですけど、『サカエマーク』さんにしかできないオリジナルの技術という事ですね!! さて凄い技術と言えばこれですよね。『シンオクシール』で一番の驚きをもって迎えられたのは『曾良』『2Dチェンジングシール』だと思います。『シンオク通信』でも触れられてましたが、あらためてその解説をお願い致します」

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『曾良』(2Dチェンジングシール)

酒「『曾良』の『2Dチェンジングシール』は先程説明させていただいた【箔押しシール】の応用版のシールとなります。通常の箔押しの金属製の凸版は1方向だけの表現(1D)ですが、2Dチェンジングの場合はその版を作る時に、2つのイラストを同じ版の表面に角度をつけて彫刻し、版を作ります」

京「凄い!」

酒「その版を使い、白い紙の上に金箔をするのですが、その版を作成するのが、かなりの高等技術で、試作・実験を何度か繰り返し、ようやく『曾良』の『2Dチェンジングシール』を完成させました」

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版の画像をお借りできました! 技術の結晶です。

京「本当に凄いですよね。この年になって新しいシールを見れるなんて、思ってもいませんでした。念の為にお聞きしたいのですが、この技術は以前何かに使用した事があるものなのでしょうか? それとも『曾良』が本邦初公開ですか?」

酒「数年前より『2Dチェンジングシール』は、技術としては存在していましたが、金属製の凸版の費用もかなり高く、中々実際のお仕事で採用していただく事ができませんでした。弊社としては『曾良』が市場への初公開の商品となります」

京「凄い! もうさっきから凄いとしか言ってないですが、本当に凄いですね。いやぁ〜、面白いなぁ。僕は凄く面白いのですが、皆さんついてきていただけているでしょうか?(笑) さて、次に書かれていたのは『2層シール』についてでした。シールコレクターにとっては『ガムラツイスト』何かで、とても馴染みのあるシールなのですが、これまで『2層シール』のご注文など『シンオクシール』以外ではありましたか? オマケシール以外では案外珍しい物なのではないか、とか思ったりしちゃったりなんかするのですが」

酒「弊社で『2層シール』は、当たりくじ付のシール(めくったら当たりハズレが出る)として作らせていただくことが多かったですね」

京「アハ! 言われてみればあれもそうでしたね! そう言えば、ブログを拝見していて思ったのですが、僕たちが『角プリズム』と通称で言っているものについて、『ホログラムシルクシール』と、名称に『ホログラム』を使われていました。もしかして業界では『プリズム』の事を『ホログラム』と呼ぶのでしょうか? それとも社長、まさかの、書き間違えちゃった?(失礼)」

酒「(笑)いえいえ。そうですねぇ。印刷業界では『ホログラム』という言葉で表現することが多いんですよ。素材及び加工方法も含めて、『ホログラム』と総称して、私は呼んでいます」

京「ひええっ、失礼しました! そうだったんですね!! では『キラシールver』のノーマルシールも、扱いはホログラムシールという事になるんでしょうか?」

酒「はい。『キラシールver』のノーマルシールもホログラムシールという事になります。でも、見え方の表現として『プリズム』も同義語として捉えることができると思いますよ」

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あれもこれも全部『ホログラム』シールなんです。

京「なるほどなぁ。今日は知らない事ばかり教えてもらって、ほんと為になります! もうこの際だからついでにお聞きしちゃうんですが、初歩的な質問です。【オフセット印刷】とはどういうものを言うのでしょうか?」

酒「【オフセット印刷】の版にはPS版(主原料はアルミニウム)が用いられます。油性のインキと水とが互いに反発し合う性質を利用して印刷するんです」

京「もう何か、全然想像してたのと違うww」

酒「ブランケット胴に取り付けられたブランケットと呼ばれる樹脂、またはゴム製のものを介して被印刷体に印刷していきます。他の印刷の機構との大きな違いは、オフセット印刷は媒介物を介して印刷するという点です」

京「ふむふむ」

酒「印刷方式は大別すると凸版凹版平版孔版の4つに分類されます。その中で平版印刷であるオフセット印刷の利点は「網点の調子再現性がよい」という点です。網点の調子再現性がよいということは、それだけ実際のイメージに近い表現(印刷)ができるということです」

京「うほー、そうなんだ〜」

酒「印刷物、被印刷体の種類によって得手・不得手がありますが、実物に近い、クオリティの高い印刷物を作り上げるにはオフセット印刷が一番適しており、商業印刷では主流となっています」

京「何か勝手なイメージでシルク印刷に劣るものと感じていましたが、全然違うんですね!」

酒「そうですね。しかしながら、オフセット印刷が他の印刷方式に比べて劣る部分もあります。オフセット印刷では、ブランケットを介して印刷するためにインキの膜厚(=インキ濃度)が薄くなる傾向があります。その為に次の3点の様な欠点も上げられます」

 1) 色の彩度が劣る。
 2) シルク印刷のような立体感が出ない。
 3) 耐摩擦性が劣る。

京「一長一短なんですね。せっかくなので、【シルク印刷】についても教えていただけますか?」

酒「【シルク印刷】は先ほどお話した孔版印刷の1種です」

京「印刷方式を4つに分けたうちの一種類ですね」

酒「そうです。孔版印刷は、布の網目を利用して版の穴からインキを通して転写する印刷方式を指します。この版は、以前はシルクを使っていたことからシルクスクリーンと呼ばれるようになりました」

京「ああ、そういう由来なんだ!」

酒「曲面にも印刷が可能なため、布・ガラス・金属・プラスチックなど紙以外の素材にも幅広く用いられることが多いのが特徴で、プリント基板や計器の目盛り、液晶ディスプレイなどにも利用されています。インキの被膜に厚みがあるので印刷面にボリュームがあり、隠ぺい性にも優れています」

京「あの独特の厚みが良いんですよね〜」

酒「ただし、版がメッシュ状で線数が粗いため、細かい文字や詳細写真、なめらかなグラデーションなどは再現性がやや劣ります」

京「そこも一長一短だ! いやはや勉強になります。敬服です。今お話を伺っただけではなく、『シンオク通信』でマスターとして登場されてから、特にコレクターの間では『シンオクシール』では、何か新しい印刷技術を見せてくれるのではないか? という期待が高まっています。第1弾で、私たちがアッと驚くシールは登場するでしょうか?(ネタバレを期待)」

酒「はい。保坂社長様と日々連絡を取り合いながら、試作をしたりして、アッと驚くシールができる様、試行錯誤を繰り返している毎日です(華麗にスルー)」

京「先に話に出た、箔押し、エンボス、感温、香り、蓄光シール何かは今後『シンオクシール』に登場しますか?(もうちょっと攻める)」

酒「こちらも、試行錯誤中なので、登場するかどうかは、見てのお楽しみ!! ということでお願いします(鉄壁の防御)」

京「今後のお楽しみ! っていう事ですね(情報聞き出し失敗)。ところで、社長ご自身は『シンオクシール』にならないのでしょうか? 割とコアなファンの方々は、期待している展開かと思うんですよ。それで、僕ちょっと考えてみたんですが、こんな案はどうでしょう? 1枚目は瓦版を刷る印刷会社の社長で、めくった2枚目はマスター・オブ・シールことMC酒井社長として、夜な夜なシンオク領を盛り上げてるDJになってる……何てアイディアどうでしょう?」

酒「それは嬉しいお言葉ですね!! 自分が『シンオクシール』のキャラクターになるなんて夢の様なお話で、全然想像もしていませんでした。こちらの企画は保坂社長様やスタジオメルファン様にお任せしたいと思います」

京「よし、こうなったら皆で酒井社長のシール化を考えて送っちゃいましょう! って勝手な事書くと和尚さんに喝を入れられちゃいますね(笑)。話は全く変わるのですが、実は当ブログの企画で、『沙汰』オリジナルシールを作ろうという話が出ています」

 ⇒ 【新企画】沙汰オリジナルシールを作ろう!(1) の巻。

京「こういった個人のシール印刷依頼に応えるサービスみたいなものを作ってほしいのですが、どうでしょう?」

酒「楽しい企画ですね!! 実際シールを作る場合には、版や型を作成しなくてはいけないので、初期費用がかかり、中々個人ベースでシールを作ることが厳しいのが現状でした」

京「ですよねぇ」

酒「そこで、個人のお客様や少ない枚数でのご注文をしたいお客様のご要望に応えるために、弊社では大型のインクジェットプリンターと型抜きをする大型のカッティングマシーンを新たに導入しました」

京「!?」

酒「この機械の導入により、版や型を作成しなくてもシールなどを簡単に製作することが可能になりました。
シールにしたいデザインなどをご提示いただければ、すぐに対応させていただきますので、お気軽にご相談下さい」

京「ぬぉおっ、ホントですか?! 急展開きました! 『沙汰オリジナルシール』の印刷は『サカエマーク』様にお願いしちゃう感じでフィックスみたいな系!?(テンション上がって言語感覚が狂う) そういう事でしたら、注文から完成まで逐一ブログで報告して、他にシールを作りたい人の参考にできる記事も書けちゃいますね! その際は是非よろしくお願いします!!」

酒「よろしくお願いします」

京「さて、話がまとまったところで、最後に『シンオクシール』を楽しみにしているファン、そして、総てのシール印刷を愛する皆様にメッセージをお願い致します」

酒「今回、『シンオクシール』を製作させていただくにあたり、印刷のプロとして技術的にもまだまだ学ぶことが多いことを痛感しました。また、常日頃弊社で製作しているシールというのは、ほとんどが商品に貼られた情報シールの体裁が多く、いずれは捨てられる運命で、そのことに一抹の寂しさを感じていたものでした。でも、今回『シンオクシール』の発売を心待ちにされていたファンの皆様、実際商品を購入していただいたお客様がたくさんいたことに本当に感動しております。この印刷の仕事をしていて、本当に良かったと社員共々実感しています。この経験を与えていただいた『シンオクシール』のファンの皆様、保坂社長様、メルファン様には心より御礼申し上げます。ありがとうございました。『シンオクシール』の第一弾では更なる感動を感じていただける様、社員一丸となって頑張っていきます!!」

京「シール愛に溢れたお言葉、ありがとうございました!! そんな訳で、今回のゲストは『株式会社サカエマーク』代表取締役社長・酒井智康様でした〜! どうもありがとうございました!!」

酒「ありがとうございました!」

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いや〜、シール愛・印刷愛皆様も感じていただけたでしょうか? 今回は本当に勉強させていただいたという感じでしたね。
たかがオマケシールとは言え、80年代から今日まで、様々な人の物作りへの熱い想い・情熱があってこその文化なのだという事を再確認していただけたのではないかと思います。

インタビューに応じて下さった酒井様、本当にありがとうございました!

そんな訳で、
こちらからは以上です。

(今回のインタビューは、実際にお会いした訳ではなく、メールでのやり取りを元に構成しています。読みやすいように会話形式にリライトしてお送りいたしました。また印刷についてなど当ブログにご意見いただいてもお答えできませんのでご了承ください)

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【インドネシア版ビックリマン全シールを翻訳してみよう!(76)】

今回翻訳するのはコレです。

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TATENOSUKE

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原文 "Melindungi dewa dari lemparan panah setan. ...jangan serang dewa! Dewa bertahan!"
翻訳 「投げ矢の悪魔の神の保護。神は...攻撃しない!神は生き残る!」
解釈 「矢を放つ悪魔から身を呈して守るお守り! …天使は死ななわいわ、私が守るもの」

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『twitter』
高橋京希(バカ活動)名義 https://twitter.com/kyouki_love_sat
高橋狂希(作家活動)名義 https://twitter.com/kuruu_nozomu

『facebook』
http://www.facebook.com/kyoukitakahashi



posted by きょうきりん at 10:46| Comment(4) | 京希が訊く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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