2012年02月06日

松本人志のコント MHK 第4号、感想。

先週土曜日『MHK』の第4号が放送されました。
今回も感想を書いていきたいと思います。

検索でいつも読みに来てくれてくださる皆さん、
どうもありがとうございます♪

大した事は書いていませんが、ゆっくりしていって下さいね。


さてさて。

お待ちかねの第4号。
僕はこれ、本当に面白かった。

パイロット版も含め、これまで放送された中で、
第4号が最も好きです。

うまくは表現できませんが、29分間『松本人志のコント』って感じ。
タイトルに偽りなし。

第3号で感じたユルさは、実のところ僕個人的に
そんなに好きな方向性ではなかったので、
それだけに第4号の、もうどうしようもないぐらいの松本人志っぽさが嬉しかったです。


これね、古参ファンの方じゃなくて、
例えば、『ごっつ』を観た事がない世代の
中学生とか高校生が見て、
最初は全然意味わからなくなって、
それでもどこかに魅力を感じていて、見続けて、
そんでもって今号ぐらいから「あれ?」ってなって、
何十年後かの同窓会とかで
「昔すごいの夜中にやってなかった?」
みたいな感じで話したりする、
そういう番組になったりしないかな。

明らかに今のTV番組の生み出す笑いとは異質の事をやっている訳で、
後世に与える影響を考えると、結構凄いのかなって。
ちょっと思ったりします。


ただ、僕の好きな感じ、というのが一般的でないというのも良く理解しているので、
その辺評価の分かれるところかも知れませんが……。

でもね、これだけは言いたい。

昨日の放送面白かったけど、
周りで見てる人いないし、見てても酷評されてるし、
「私っておかしいのかな?」って思ってる、これ読んでる人!

大丈夫だよ! 僕も面白かったから!!



それでは一つずつ、コントを振り返ってみましょう。

『MACCHANG』

珍妙な自分の葬式を夢で見てしまう男の話。
このコントは実に興味深い。
本当に見た夢なのかどうかは判らないけど、僕も変てこな夢を良く見るので、凄く気持ちがわかるvv
日本的でありながら紋切り型の東南アジア風装飾の施された葬式の会場や風習。
そして松本さんの死体の異常なリアルさ。最初作り物って気がつかなくて、相撲で崩されても「松ちゃん良く耐えるな」って思ってしまったぐらい。多分、あの場の出演者よりも死体の製作費の方が費用かかってますよね。
細かくツッコミたくなるような、セットにも小ネタがたくさんありました。
さて、このコントなんですが、タイトルが面白いなって思って。これって北野武監督作品『TAKESHI's』のパロディですよね。『TAKESHI's』も夢がテーマの作品で、その点本作と同じ。どういう気持ちでこのタイトルにしたのかは判りませんが、やっぱり芸人→映画監督という同じ道を歩んでいるところから、少し意識してる部分があるのかなぁって思いました。


『MHK特集』

森林破壊をする企業の男(名前が森切太郎と適当vv)の足を、噛んだ蛇に藤井隆扮するレポーターがインタビューするというコント。
蛇の造型がややキモいよりのキモかわで、『トカゲのおっさん』を思い出してしまいました。
このコント、実際のところネタにしてるのは、森林破壊云々の部分ではなくて、インタビューを受ける側とする側のおかしさ、でたらめさですよね。蛇にしてみても、そもそもカメラが回ってるところで噛んでる訳で、ちょっとした英雄気取り、喝采願望みたいなのがそもそもあった訳で(その為DVD焼いてほしいとか言ってる)、それでインタビュー受けに来たら、全然取り合ってくれなくて、ヘビに関するジョークばかり言われて、切れちゃうってのが大筋。
幾らインタビュアーに馬鹿にされたからって、それで噛んでる時点で、最初のヘビの行動も「結局は同じことじゃん」ってなっちゃうのがミソ。
でもちょっと、嬉々としてインタビューに臨む姿は、若干松本さん本人とダブっちゃうかな。そういう視点で見ると、実は映画について言いたい放題言ってくるインタビュアーにただ噛み付きたいだけのようにも思えるし、ちょっと語りすぎた自分を皮肉ってるようにも見える。
それを人間とヘビにするところが凄いんですけどね。


『ヘレン』

西川きよし師匠が土砂降りの中、家に入れてもらえず、おそらく中にいるであろう奥さんを「ヘレン!」とただ呼び続けるだけのコント。
こんなコント、思いついてもやりたいって言う人少ないですよね。ものすごいチャレンジ精神だと思いました。身体鍛えてるのもあるんでしょうけど、松ちゃんって時々コントで動き主体のものも定期的にやりたくなるようで、『トケゲのおっさん』の終盤も、ひたすらセットを破壊するだけの狂気に満ちたやつをやってたりしますしね。
何か、ここまで見てて僕は幸せな気分になってしまいました。第4号の濃さが尋常じゃないです。ここにきてようやく調子が良くなってきたのでは? と、思うような感じです。『ビジュアルバム』で感じた濃さが出てきたような感じに近いです。そう言えば『MHK特集』のラストは『ビジュアルバム』の『寿司』に近いものがありました。どうやら松本氏ノリノリである。


『名探偵 三河安城シリーズ「ゴリ神家の一族」』

まさかの第2弾。これがあってようやく今見てるのが『MHK』だと思い出しましたvv
前作とほぼ同じ出演者を呼んだ事により、ジローラモのお前腹違いなんじゃないの?感が半端じゃないです。1回目は風刺みたいなところも感じましたが、2回目ともなるともう、ただ楽しんで観るだけですよね。このコントは愛知県の人はどういう気持ちで見てるんでしょう? ちょっと気になります。
解決編(?)の、「どした?」が何かかわいかったです。


今回はラストの「睡魔が来てるなぁ〜(←夜だからね)」の部分まで、ほぼ完璧な出来!

って言ったら褒めすぎでしょうか?

でも楽しかったものは楽しかったんだから、それはそれで良いんじゃないかな。
こういうコントは、多分この先作られないかと思うと、残念な気分になってしまうのです。


さて。ついに次回第5号で『MHK』も終わってしまいます。

観たいような、その日が来てほしくないような、そんな気分であります。



■ ■ ■

第3号感想
http://kyoukinosata.seesaa.net/article/245002327.html

第2号感想
http://kyoukinosata.seesaa.net/article/238632306.html

第1号感想
http://kyoukinosata.seesaa.net/article/233858377.html


posted by きょうきりん at 15:12| Comment(0) | 京希の沙汰日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。