長いので、ポンポンと、行ってみよ!!
『ボーン・レガシー』
ジェイソン・ボーンを主人公とした『ボーン・アイディンティティー』『ボーン・スプレマシー』『ボーン・アルティメイタム』に続く4作目。4作目ではあるが実質スピンオフに近く、主人公もジェイソン・ボーンではない。
第1作『ボーン・アイディンティティー』が封切られた時、アイディンティティーもボーンも精神的な意味合いを持っているので、何かそういう話かと勘違いしたのだけど、ボーンは人の名前。ハリウッド映画は案外、主人公の名前がそのままタイトルになってるものがあって、ジョイソン・ボーンを演じたマッド・デイモンがウィル・ハンティングとして主人公を演じた映画のタイトルも『グッド・ウィル・ハンティング(直訳すると、ウィル・ハンティングさんは良いねww)』だったりする。
当然『ボーン・レガシー』もボーンさんの話なのだと思ってしまうが、本作はジェレミー・レナー演じるアーロン・クロスが主人公。ボーン関係ない。一応、劇中カメオ出演的に登場するが、ただそれだけの存在であり、内容も前3作の良いところだった「実は凄腕」要素を排除し、最初から最後までスーパーマンの如くアーロン・クロスが活躍するアクション映画に仕上がっている。
主演のジョレミー・レナーは最近凄くて、『ハートロッカー』『ミッション・インポッシブル:ゴーストプロトコル』『アベンジャーズ』とアクション映画や大作への主演・出演が続いている。個人的には走る系ゾンビ映画『28週後…』で演じた射撃の名手ドイル軍曹が僕は一番好きかな。
作品的には、ボーンシリーズと言うにはやり過ぎていて、アクション映画として観るにはスタートダッシュの遅さは否めず、傑作とは言い難いものの、ラストのバイクアクションは魅せてくれる。少し惜しい出来でした。
『逆転法廷』
フィリップ・マルチネス監督による社会派エンターテイメント作品。主演は『ジョーズ』等で知られるロイ・シャイダー。渋いぜ。
陪審員制度を更に進めた、テレビによる投票で有罪・無罪を決定するというショーに出演する事になった弁護士の話。なかなか凝った作りだし、法廷を中継した専門チャンネルがあるアメリカでは日本よりも馴染みのテーマを、スリリングに演出していた。ラストがどうなるかはほぼ読み通りで、「そうなって欲しい」というところにしっかり着地。
あまりいろいろ書くとネタバレになるので、このぐらいで。観ても損はない佳作です。
『コンフェッション』
ジョージ・クルーニー初監督作品。脚本はチャーリー・カウフマン。
僕はチャーリー・カウフマンのファンで、脚本・監督作品はほぼ総て観ている。
『マルコヴィッチの穴』に『ヒューマン・ネイチュア』『アダプテーション』『エターナル・サンシャイン』そして『脳内ニューヨーク』。どれもこれも大好き。まぁ、その……『脳内ニューヨーク』はちょっとアレだけど……。
『コンフェッション』はスパイク・ジョーンズを監督に迎えた初期3部作の後に発表されている。観ればすぐに誰が脚本を書いたか分かる作りで、嬉しくなったが、この人の脚本を最も良く理解できているのはスパイク・ジョーンズ監督なのかな、って気がする。その理解っぷりは自分が監督した『脳内ニューヨーク』の出来からも良く分かる。脚本が良くできていても、その脚本が崇高すぎる場合、監督はそれを普通の人にも分かるようにある程度翻訳する必要がある。スパイク・ジョーンズはそれが非常にうまく、脚本がそのまま映像化された『脳内ニューヨーク』はシュールを通り越して意味不明になってしまった。
ではジョージ・クルーニーはどうかと言えば、実際良くやっている。ドリュー・バリモアは格別に素敵だし、脚本の意図するところはラストシーンでしっかり演出し、理解を示している。しかし、それでもまだスパイクの翻訳には及ばないのだけど、初監督作品でここまでやれたら、それはそれでやっぱり凄いとも言える。
特に狙った訳ではないけど、『逆転法廷』もTVショーの傲慢にかかわる話だったし、『コンフェッション』もそうだ。連続してそんな話を選んでしまった。次はもっと、ライトなのを観たい。
『スノーホワイト』
そう思って選んだのが白雪姫の実写版『スノーホワイト』。
ティーンズ向けの気軽に鑑賞できる作品、と思っていたが別の意味で気になって気になって仕方がなかった。
映像のほぼ総てに既視感があるのである。
どこかで観たような映像の目白押し。流行りの映画の流行りの映像を、色んなところから切り取って貼り付けたかのような、大作のはずなのに安い仕上がり。
作中明らかに『もののけ姫』のパクりとしか思えない映像が出てきて、お口あんぐり。あきれてしまった。
原作とも異なり3部作にするとかで原題の直訳は『スノーホワイトと狩人』で、王子様のキスではなく狩人との恋愛要素が盛り込まれる始末。
今のところ続編制作の話は聞かない。
『ジャージの二人』
小説の映画化が続く中村義洋監督作品。
原作は長嶋有。
僕の嫌いな対して何も起こらない映画だけど、キャスティングが良かった事もあり最後まで観れた。
この映画のポイントは二つ。
一つは、遭難しかけてプチパニックになる堺雅人。
もう一つは、姪っ子を演じた田中あさみ。この方、この映画で初めて知ったのだけど、前田愛を若くしてすらっとさせたような、かわいらしい方で、演出もやたらと彼女だけ気合い……と言うかこだわりが感じられ、出演時間は短いものの、僕もハートをガッチリ掴まれてしまった。どこかエロかわいいと感じたのは僕だけでしょうか。
その2点だけでも、観る価値あります。
『サイレント・ワールド2011』
恒例B級映画作品。
『サイレント・ワールド』は地球が氷河期になる話だったけど、その1年後の作品『2011』はグッと規模を縮小し、超低温寒気団が来た所だけ瞬間的に―90度になる、という超展開。あり得るあり得ないで言ったら、きっと確実に科学的にはあり得ないんだろうパニックを軸に、寒気団と車で追いかけっこをしたり、逃げきれず一瞬で凍ったり、外にいたら死ぬはずなのに助けを求めてくる人がいたり……と、やりたい放題。
寒気団がやって来る原因はオゾン層の穴なのだけど(おそらくそれ自体もおかしい)、それを塞ぐ為にロケットを打ち込むという、ほとんどの人がそんな事したらむしろ広がるだろ? と思う展開を経て、強引に大団円に持ち込むのでした。ちゃんちゃん。
『パペット・マスターと悪魔のオモチャ工場』
大好きな『パペットマスター』シリーズ9作目。フルムーンピクチャーズの別の作品とのコラボ映画で、パペット達は完全に正義の味方になってます。
僕はこのシリーズが大好きで、フィギュアも所有しており、当ブログで何かを紹介する時、一緒に写り込んでる頭がドリルになってるやつも、この映画のパペット(名前はトネラー。日本語版ではドリラー将軍)。
80年代のホラー映画ブームから、一貫してこの『パペットマスター』シリーズを作り続けてきたフルムーンピクチャーズは、僕も大好きなのでそのうち新作『パペットマスターX』の情報と合わせ、当ブログで特集します。
さて、そんな『パペマス』第9作なんですが、こちらはやや子供向け。人形使いの血を引く親子が主人公で、悪魔の力を使い自分たちの人形を売って世界征服を企む玩具会社の女社長と争うというストーリー。本物の悪魔が登場したり、『パペットマスター』らしさは薄く、それも当然で、本作は権利を貸して他所で撮られたものっぽい(※要出典)。
パペット達のサイボーグ強化等、ファンが必ずしも求めてない部分もあるけど、それはそれとして楽しむ事は可能。ファンならどうぞ、って感じかな。
『デッドマンズ・プリズン』
刑務所でゾンビウィルスが蔓延しちゃって大混乱、って感じのB級ゾンビ映画。ゾンビ映画を愛する者として、とりあえず押さえておきました。
走る系だったり、場所が刑務所だったり、最近の流行をぶち込んでる感は正直否めないけど、なかなかゾンビ映画としてはやる事やってる感じ。ただ、深みはない。もっと人間の浅はかさでウィルスが蔓延し、絶望的な状況に流れれば更に良かった。
それともう一つ。個人的に苦手だったのは、病気として感染するせいか、グロいシーンよりも、ちょっと小汚いシーンが続いて、潔癖症の僕には耐え難い部分もあった事は明記しておく。
ゾンビ映画が好きなら。
『スピーシーズ・デビル』
世の中には悪魔崇拝の映画、というのが少なからず存在する。
最近で有名なのは『ナインス・ゲート』あたりだろうが、過去映画の誕生初期からそういた映画は作られてきた。『スピーシーズ・デビル』もある意味で、悪魔的な映画だ。
『スピーシーズ』と聞けば、モデルのお姉さんが全裸で男を誘拐する異星人だった、というエログロ作品のシリーズを思い起こすが、本作はタイトルを便乗しただけで特に『スピーシーズ』的な要素はない。
ランス・ヘンリクセン演じる科学者が悪魔的な実験を繰り返し、本物の悪魔を創造しようとする物語で、その陰謀を暴こうとする女性記者が主人公。しかし実はその女性記者も遺伝子を組み替えられていて……というのが粗筋。非常にランス・ヘンリクセンが楽しそうにマッド・サイエンティストを演じているのが印象的だ。
この映画、原題を『necessary evil』という。慣用句で、「避けがたい」という意味がある。
本作はラストで、一見解決したかのように思えたものが覆され、いつかこの先悪魔が誕生する事を示唆して終了する。悪魔の誕生は避けられない、と伝えているのだ。
尚、本作にはダニー・トレホも出演。相変わらずちょい役で、相変わらず濃いので目立ちます。
『ZODA』
おそらくタイの映画。タイ版『アナコンダ』と呼べば説明は一切不要。
しかし面白いのは、その日本語吹き替え。声優さんたちがアドリブなのか何なのか、とにかくやりたい放題。確かに普通に見たら面白くもなんともない作品なので、少しでも面白くしようと関係ない事を言いまくっている。
最終的には、
「もう最初からケンカ、ケンカ、ケンカ! 同じようなシーンの連続で見てる人たちが飽きちゃうじゃない!」
等とメタな発言も飛び出す始末で、こうしたお遊びが好きな方には、是非日本語吹き替え版で観る事をおすすめする。
昆虫(CG)が大量に出てくるシーンなんかもあるので苦手な方はご注意を。
『援助交際ハイスクール』
タイトルは扇情的だが、内容は過激とは言い難い、「退屈な女子高生が、ちょっと皆と違う事やってみました」的な内容。映像もオシャレっぽく撮られていて、観てるこっちが退屈する。
原題は『ベビーシッター(全然違うww)』で、ベビーシッターのアルバイト先で知り合った男(ジョン・レグイザモ)と肉体関係を持つうちに、性的なサービスをするクラブみたいなのを仲間を誘って作る、という内容なのだが、字で書くと非常にエロいのにも関わらず、バストトップの登場すら主人公がラストに最後、一大決心して脱ぎました! みたいなシーンしかなく(そんな撮られ方しても……)、明らかに男性を対象に撮影されていない。
どちらかと言えば女性に、「こういう風に冒険してみたくなる事あるよね」と共感させたいような作りで、完全に売り方を間違えている。よって、つまらない。
『Q』
誰が何の為に、何をしたくて作ったのか不明な映画、というものがある。
その不明さは様々で、いろいろあるが、これは本当に何なのか分からない。
10人の男女が円形に並べられた椅子に縛り付けられて座らされていて、天の声から20秒以内で質問に正直に答えないと殺す、と言われる所謂ソリッドシチュエーション・スリラーの系譜にある作品なのだが、とにかく意味が分からない。
先ず、どうやったらクリアなのかが明確に説明されないため、ただ見知らぬ人の悪行が暴かれるだけになってしまっていて、誰にも感情移入できないし、質問に答えきれず殺されるシーンも暗転→明るくなると首のあたりから血を流して死んでる、という見せ場である筈の殺害シーンを見せない、という驚きの演出で、じゃあやっぱりこの質問に答える場面だけを見せたいの?? と、戸惑いラストになると、一応どんでん返しみたいなものも待っているが、その頃にはおそらくほとんどの視聴者がどうでも良くなっているはず。しかも、どんでん返しの仕方を間違えていて、何の解決もしないから、何の驚きもない。
おそらく撮影も1日で済んでるんじゃないかなww
一人だけ、出演者が『相棒』シリーズで右京さんたちを後ろから見守る刑事さんのうちの小さい方の方がヤクザを演じていて、それだけちょっと得した気分になれます(すぐ死ぬ)。
『レッドデビル KGBvsCIA』
日本のVシネマの帝王が哀川翔なら、アメリカの帝王は間違いなくマイケル・パレだろう。
僕はこの人のファンで、今でも主演『アイケル・パレ』と書いてあるとテンションが上がる。
しかし、この映画のパレ兄貴はどこか様子が違った。
活躍しないのだ。
代わりにロシア人俳優オレグ・タクタロフが強面で頑張るのだが、マイケル・パレ目当ての自分からすると完全に「どちら様」状態。
どうしちゃったんだパレ!!
そのうち当ブログでマイケル・パレ出演映画全リスト作ります!!
『レジェンド・オブ・ダンジョン』
地雷映画の一つに「子供向け」というジャンルがある。
アメリカの子供向け映画は本当につまらない。
制約が多すぎて、何もできないからだと思うが、それでもうまくやってるピクサーとかもあるので、やっぱりその辺は才能や予算の問題なのか。
この『レジェンド・オブ・ダンジョン』も名前からして地雷臭が半端じゃないが、先ず全くダンジョンが登場しないという恐ろしい映画だ。
街を破壊する龍もCGであり、その予算でチープなCGを作るなら、造形した方が確実に安上がりだったし、雰囲気も出たのでは? というしょうもない作品。初代プレステのCGにも劣る。
登場人物周囲の大人が実は全員魔法使い、という幼稚な展開も、大人にはツラく、実はこういう映画って、子供と言うより幼児向けなんじゃないのかって思う。そういうものに大袈裟なタイトルをつけて売り出すのはどうなんだろうね。
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【改造人間・高橋京希、今回の獲得経験値】
Lv1 肉体力:0(通算6P)
Lv1 精神力:0(通算9P)
Lv1 容姿力:0(通算5P)
Lv2 知識力:0(通算41P)
Lv1 ヒーロー力:0(通算8P)
Lv4 趣味力:+1(通算130P)
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