2016年10月04日

キョウキが訊く 第9回 『むっくの手作りシールランド』主催、漫画家むっく先生スペシャルインタビュー! の巻。


今回の『キョウキが訊く』は、来たる10月9日に開催される『むっくの手作りシールランド』を主催される漫画家のむっく先生がゲスト!!
これまで何度か開催されていた『手作りシールレッスン』についてや、『とらのあなの美虎ちゃん』等、創作についてのあれこれを根掘り葉掘り、微に入り細に入り「直接!」訊いちゃいますよ〜。

<訊かれる人>
むっく
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漫画家です。とらのあなのマスコットキャラなど描いてます。『接客天魔虎娘ちゃんズ』連載中! 同人はサークル名『MOOK-TV』で活動中。
 ⇒ むっく先生Twitter
 ⇒ MOOK-TV
 ⇒ むっくの手作りシールランド公式サイト
 ⇒ むっくの手作りシールランド公式Twitter
 ⇒ とらのあな『虎々ちゃんネル☆』

<訊く人>
キョウキ・カンバーバッチ
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オマケシールやカード等「好きなことを好きなだけ」をコンセプトに綴られる『キョウキの沙汰とは思えないblog』管理人。シールスクライバー(探究者)としてシール研究を続ける傍ら近年では『ステッカー帝国の復讐』を発表。オマケカルチャーの楽しいコレクションを普及すべく活動中。youtubeで『キョウキ・カンバーバッチの音沙汰』も配信。異世界からのミラクルなパワーを受信する男。
 ⇒ キョウキ・カンバーバッチの音沙汰(youtube配信)
 ⇒ キョウキ・カンバーバッチTwitter
 ⇒ キョウキ・カンバーバッチインスタグラム

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キョウキ・カンバーバッチ(以下、キ)「皆様どうもこんばんは〜。窓辺のマーガレット、キョウキ・カンバーバッチです。久しぶりの『キョウキが訊く』お待たせいたしました! 今日のゲストは、今週末10月9日に開催されるシールイベント『むっくの手作りシールランド』を開催される、漫画家のむっく先生にお越しいただきました!! 先生、今日はどうぞよろしくお願いいたします」

むっく(以下、む)「よろしくお願いいたします」

キ「先ずは簡単な自己紹介をお願いします」

む「むっくです。本業は漫画家・イラストレーターですが、最近はシール作りやミニチュアフード作りのレッスンなどもやってます」

キ「遂に『キョウキが訊く』に、漫画家の先生にお越しいただきました。嬉しい限りでございます。実は、先生とは『さん家祭り(まんだらけ主催のシールイベント)』で1度ご挨拶させていただいているんですよね」

む「そうですね」

キ「その節はお世話になりました。このインタビューコーナーはほとんど会った事がない方にコンタクトをとっているので、今回ちょっと安心感があります」

む「そうなんですね」

キ「それに、先生のイベントに出席した事がある方は皆さんご存じだと思いますが、むっく先生凄く優しそうな方だったんですよ! インタビューお願いしても大丈夫そうかなって確信しました(笑)。先生は、子供の頃から物を作るのがお好きだったのでしょうか? 小さい頃から物を作ったり、絵を描いたりされていましたか?」

む「子供の頃から絵を描いたり、プラモデルを作ったりするのは好きでしたね。あとビーズとか折り紙とか、細かい作業ばっかりやっていたと思います。あんまり外に遊びに行くのは好きじゃなくて、それは今とあんまり変わらないですね」

キ「ビーズに、折り紙も、本当に手先の細かい事をされるのがお好きなんですね。『ビックリマン』等のシールは集めていらっしゃいましたか?」

む「はい。当時の物はもう失くしちゃいましたが、『ビックリマン 悪魔VS天使シリーズ』は集めてましたね。3弾から12弾くらいの間だったと思います」

キ「結構限定的ですね〜。当時のシールにまつわる思い出やエピソード等ありましたら教えてください」

む「そうですね……。駄菓子屋さんと仲良くなって、箱買いとかしてたような気がします。教育に良くない買い方ですよ(笑)。こういう大人が育っちゃう」

キ「いえいえいえ。子供の頃からそういう事ができるって、特別な才能だと思いますよ。きっとかわいがられていたんでしょうね。現在、集めている、コレクションされているモノは何かありますか?」

む「『ビックリマン』の可愛い娘キャラを集めてます。ただコレクターと呼べるほど執着してなくて、ちょっとお金がかかりそうになると諦めちゃいます」

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萌キャラコレクション

キ「うはっ。かわいい! 上手な集め方をされてるんですね。なるほどありがとうございます。少し、これまでのご活動についてお聞かせください。おそらくほとんどの沙汰ニストが、1度は触れ、読んだ事があると思うのですが『とらのあなの美虎ちゃん』。連載15年の長期連載です。ここまで継続された事について、ご本人はいかがお感じですか?」

む「広告漫画なので普通の連載とは違いますが、長く続けられているのはありがたいです。流行り廃りや、当たり障りがないのがマスコットキャラとして長く続いてる理由かもしれません」

キ「なるほど〜。定番化するって、凄く難しい事だと思うんです。なりたくてもなれるものじゃない。本当に凄い事ですよね。それで、えっと、せっかくなので、聞きたい事があるんです。まさかご本人にこれを聞く機会が訪れるとは思っていなかったのですが、良い機会なので教えてください。『日ペンの美子ちゃん』の事はどう思っていらっしゃいますか?」

※『日ペンの美子ちゃん』……日本ペン習字研究会と、そのボールペン習字通信講座のイメージキャラクター。彼女が登場する広告漫画が長年雑誌等に掲載されていた。過去には『爆笑戦士! SDガンダム』等で知られる漫画家さとうげんが別名義で担当した事もある。

む「今の若い人は元ネタを知らないで、『とらのあなの美虎ちゃん』がパロディだってわからない人もいるんじゃないですかね」

キ「そうですよね」

む「内容に関しては、本家の少女漫画っぽいネタを踏襲することはなく、フォーマットが9コマってだけでかなり好き勝手描いちゃってます。広告漫画は宣伝項目をいかに強引に漫画にからめるかが面白いところだと思います」

キ「貴重なお話をありがとうございます。僕の中でも『とらのあなの美虎ちゃん』のイメージが強かったのですが、そんな先生が突然、手作りシールの体験会やレッスンを始められました。これはいつ頃から始められたのですか?」

む「シールレッスンは今年に入ってからですね。とらのあなのグループ企業がやっている『AKIBAPOP:DOJO』というサブカル系のレッスン&コミュニティを使っています」

 ⇒ AKIBAPOP:DOJO: 秋葉原のポップカルチャーを体験するなら

む「秋葉原でこういう事を開催できるのが、僕としてはすごく嬉しいのですよ」

キ「そもそも、イベントを開こう、と考えたのはどういう経緯があったのでしょう? 名刺シールやクリエイターズシールを作る人が増えてきた、というのも一つの要因にあったりするのでしょうか?」

む「とらのあなのウェブサイトで『虎々ちゃんの創作日記』という、毎回小物を作るメイキング漫画を連載していたんですが、「ものづくり」の楽しみをみんなにも体験してほしいというところから始まってます」

 ⇒ とらだよ。OnLine

む「最初にやったのはミニチュアフードのレッスンだったのですけど、僕自身がシール作りに興味を持ち始めたことと、同じように興味を持ってくれる方が増えてきたので、シールレッスンを開催するに至ってます」

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ミニチュアラーメンとシール

キ「凄い精巧だ! 器用!! 先生自身の中でも創作意欲が高まっていたんですね。これまで開催されたイベントはいかがでしたか?」

む「すでに自作シールを作ってる方や、完全に初心者の方など参加者はばらばらでしたが、みんな地味な作業を楽しんでくれていました」

キ「確かにちょっと、シール作りは観た目が地味かも知れません。でも、奥が深くて面白いんですよね」

む「はい。それから、シール好きが集まるコミュニティというだけではなくて、実際に自分でシールを作ってみることによって、コレクションするのとは違った側面からシールに愛着が湧いてくれたらと思ってます」

キ「確かに愛着湧きますね! 僕は絵もお願いするし、印刷も業者に頼んでますが、それでも自分の考えたシールが形になるのは、凄く嬉しいです。特別なんですよね。そういう想いを共有できるって、素晴らしい事ですよ。さて、ここからは10月9日に開催される『むっくの手作りシールランド』についてお聞きします。イベントの概要について教えてください」

む「僕が手作りシールのレクチャーをする『手作りシール体験』と、自作シール作家さんが参加する『シール即売会』を同じ会場でやるという、大変欲張りなイベントになっています」

キ「手作りシール体験会だけじゃなく、シールの即売会もあるんですね。何か凄く楽しそうなイベントです! 当日は何も持って行かなくても参加できるのでしょうか?」

む「手作りレッスンは道具も素材もこちらですべて用意していますので、手ぶらでOKです」

キ「それはありがたいですね」

む「レッスンは全5回開催で、事前登録制となっていますので、お好きな時間帯を選んでご予約ください」

キ「ぉお、時間帯が選べるのもありがたいです! これはシール作りに興味がある方、是非遊びに来てほしいなぁ。そうそう。特典のシールも気になります。手作りでできるシール3種も、むっく先生の描き下ろしですね?」

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手作り特典シール

む「はい。手作りシールは僕の描き下ろしです。ホロ、ホロPP、ノーマルシールの基本3種を作ります。今回手作りシール以外にも、たくさんの特典シールを用意したのですが、色んなシール作家さんに『とらのあな』マスコットキャラのイラストを描いてもらいました」

キ「イベント参加特典シールですね。こちらもとても豪華です。手作りの特殊シールという事なのですが、6枚それぞれに、特殊な加工が施されているのでしょうか?」

む「はい。折角の手作りシールということで、業者さんにもなかなか頼めないような特殊なシールとなっています。簡単に紹介していくと、凸凹に加工されているエンボスシールブラックライトを当てると絵柄が浮かび上がるシール、ホログラム素材を重ね貼りした特殊ホロシール、メタリックな箔押し風シール2種、反射シートをつかった光り輝くシールとなっています」

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参加特典シール

キ「すごぉおおおーーーーい!! これ手作りで出来ちゃうんですね!? ひやぁ〜、先生すごーい! 色んなイディアが詰まってますね」

む「ありがとうございます。喜んでいただけたら嬉しいです」

キ「いや〜、これはきっと喜ばれますよ。作家陣も豪華ですしねぇ。他にも、即売会で購入すると『シールラリー』に参加できますね。もらえる特典6枚は手作りではなく、業者印刷です。こちらは6枚とも印刷会社が異なるという事なのですが?」

む「シールラリー特典シールで5社、イベントのチラシシールを合わせると全6社の印刷業者さんに頼んでいます。これから自分でも業者に頼んでみようと思ってる人に、印刷見本として参考になればと思って作りました」

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シールラリー特典シール

キ「これって凄く嬉しい事ですよ。なかなか比較って、あらためてする事できないですもんね。興味ある人、多いと思います。『特典シール』に『シールラリー』、どれも素敵なシールです。イラストレーターの方は先生が選考されたのでしょうか?」

む「以前シールレッスンに参加してくれた方や、知り合いの作家さんに声をかけて、特典シールのイラストと即売会への参加をお願いしました。会場のスペース上、参加サークル数は多くないのですが、ベテランのシール作家さんから、今回初めてシール即売会に出店するフレッシュな方まで、大変充実したメンバーとなっております」

キ「充実してますよねぇ。あのぅ、イベント参加以外で『特典シール』を入手できる方法はない……ですよね?」

む「折角大勢の方に頼んで作った特殊なシールですので、今後別の即売会などでも頒布する予定でおります。また、今回のイベントに来れない遠くの方にも是非見ていただきたいので通販もできたらと思ってます」

キ「ぉおお! 感謝! ……圧倒的感謝!」

む「ただし、手作りシールはレッスンに参加しないと入手できませんし、イベント限定の販売物もありますので、是非イベントに参加していただけたらと思います」

キ「それはもう、勿論そうですよ! イベントって、人が来ないと続けられないものですし、手作りシールのレッスンは間違いなく見ごたえあります。総てのシールを愛する方に、余裕あれば是非、足を運んでいただきたいと、願っております! 皆、盛り上げてあげてね〜。何か楽しい事もありますよね。アフターイベント」

む「はい。予定しています」

キ「同会場で、自作シール作家による座談会と、駄菓子&炭酸飲料パーティーが開催されます。座談会も興味深いですが、駄菓子と炭酸飲料のパーティーって言うのが、何か牧歌的で、先生の優しい人柄が現れているようで凄く好きなんです(笑)。そこはやはり、オマケシールにまつわる事だから、あえて飲み会などにせず、という感じなのでしょうか?」

む「子供時代の郷愁といいますか、友達の家へ遊びに行って駄菓子と炭酸飲料で楽しくワイワイやってた頃のイメージでやりたいなと。ホントはファミコン大会にしたかったんですけど、主旨が変わってしまいますので、それはまた別の機会に」

キ「ファミコン大会(笑)。大人のための子供の遊び場みたいですね。ところで、むっく先生は現在の自作シールについて、どのようにお考えなのでしょう? やはりこうしたイベントを企画するという事は、もっとこうなったらいいな、もっと盛り上げていきたい、というところがあるのでしょうか?」

む「自作シールが盛り上がって欲しいというのはあります」

キ「はい」

む「今だとシールを作ってくれる業者もたくさんありますし、もちろん自分で手作りするという手もあります。ただ経験上、その一歩を踏み出すのが結構面倒くさいんです。覚えなくちゃいけないことが多かったり、道具や素材はどれを買えばいいのかわからなかったり、純粋にシールのデザインを楽しむところに行くまで障害があるのですね」

キ「そうですね。分かります」

む「そこをどうにかしたいと思って、今回のイベントに合わせて『自作シールのススメ』という自作シールのハウツー本を作りました。これがあれば大丈夫とまではいきませんが、手作りから業者印刷まで、今まで僕がシールを作ってきて学んだ技術と情報を詰め込んだので、これからの自作シールの助力になってくれたらと思います」

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自作シールのススメサンプル

キ「シール作りの後押しをしたいという想いなんですね。それにしても、この本は凄いなぁ。僕もほちい、です! 当日はとても楽しいイベントになりそうですね! それでは最後に、自作シールイベントに参加される方々、一般で遊びに行かれる方々にメッセージをお願い致します!」

む「シールをコレクションするのが好きな方は、自分で作ってみることで新たなるシールへの愛着を。自分でシールを作りたい方は、色んな作家さん達とコミュニケーションしたり作品にふれて、今後のシール作りの励みに。さらに、シールにはあまり興味のない方でも、DIY印刷やものづくりに関心があるのならば必ず面白いイベントになりますので、ご参加よろしくお願い致します。事前予約制ですが当日参加も可能ですので、秋葉原にお寄りの際は、是非会場へお越しください」

キ「シール好きなら、間違いないイベントですね! 本日はお忙しいところ、どうもありがとうございました!!」

む「こちらこそ、ありがとうございました」

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いやぁ〜、これはまた凄いイベントが開催されますね。
シールの愛し方の多様性は、かねてから言われてきた事ではありますが、こうしたレッスンが催されるという事はまた一つ、新たなステージに上がった証明だと思います。

集めたり、自作したり、シールコレクションって凄く楽しい事なんだって思わせてくれる、『むっくの手作りシールランド』これは必見のイベントです。

是非皆さん、当日は遊びに、そして、むっく先生に癒されに行って下さいね!

インタビューに応じて下さったむっく先生、本当にありがとうございました!

そんな訳で、
こちらからは以上です。

(今回のインタビューは、実際にお会いした訳ではなく、メールでのやり取りを元に構成しています。読みやすいように会話形式にリライトしてお送りいたしました。また『むっくの手作りシールランド』についてなど当ブログにご意見いただいてもお答えできませんのでご了承ください)

posted by きょうきりん at 09:38| Comment(0) | 京希が訊く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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