2014年10月31日

2014年10月に観た映画のレビュー! の巻。


あっという間に10月も終わり。
最近毎日忙しいので、
1日がまるで瞬きするかのように終わってしまうので、
一月がとても短いです。

いやさ、1年が凄く短いんだね。

2014年、思い返しても本当に色んな事がありました。
って、まだ振り返るには早いやね。

てな事で、
今月観た映画の感想文、
張り切って行ってみよ!!

(以下、ネタバレ含みます)

と言っても、
マジで忙しかったので、
3本しか観れてないのです。


マイノリティ・リポート

しかもその3本中、2本がスティーブン・スピルバーグ監督作品。その1本目は『マイノリティ・リポート』。鬼門であるにも関わらず映画化されるフィリップ・K・ディックの短編小説『少数報告』が原作。
『ブレードランナー』のカルト的な人気はもはや大物映画監督であるスピルバーグにも魅力的だったようで、何となくそういう世界を構築したがっている感じは見て取れる。ただこの監督はサービス精神が旺盛で(だから成功したのだろうけど)、アクションがかなり追加されディックの映像化作品としても、『ブレードランナー』としても焦点がぼやけ、「スピルバーグの『マイノリティ・リポート』」に仕上がっているところは、意図していないのだろうが、さすが。
ただ、そういう風にややぼやけている為、スピルバーグの他の傑作と比べて突出して良いという訳でもないので、それがこの作品の全体の評価へと繋がってしまっている。むしろ割り切って、エンタメすれば良かったのにとも少し思うが、それはもはやディックじゃないもんね。
『映画秘宝』には、スピルバーグのサディスティックな演出、容赦のない演出について言及されていたが、それも一つのサービス精神なのかなと思う。だってこうした方が面白いだろ? が、やや度合いを超え、観客の恐怖に代わる。この話は、一つ飛ばして『激突!』で。


映画 ひみつのアッコちゃん

『ひみつのアッコちゃん』を綾瀬はるかで映画化、という時点で嫌な予感しかしないが、なかなかどうして楽しめた。
監督は川村泰祐。フィルモグラフィーを確認したところ、TVドラマの演出からアニメを原作とした映画をよく手掛けているようで、『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 〜勝どき橋を封鎖せよ!〜』も氏の作品。
原作が漫画の映画を作るのは、この世で最も難しい仕事だと思う。漫画やアニメで表現できても、実際の人間にやらせた場合、台詞がおかしかったり、行動がおかしかったり、どうしても現実と漫画の差を埋め切る事が出来ず、妙な事になってしまうからだ。
ところが、この『秘密のアッコちゃん』の場合、主人公が10歳の子供である、とした事で、主人公アッコの漫画的な行動にある程度リアリティのようなものを間接的に与える事が出来、そこまで違和感がない。いや、「ない」って書くのは勇気がいるんだけど(笑
しっかりまとめているなという感想を持ちました。
何より、10歳の少女を全力で演じた大杉漣さんの怪演を観れただけでも、この映画に価値はある。


『激突!』

文字通りスピルバーグの出世作。このTV映画の反響により『ジョーズ』の監督になったというのは、あまりにも有名なお話。
原作はリチャード・マシスンの同名短編小説。SFホラー作家としても著名で他に『アイ・アム・レジェンド』他、多数の映画の原作者としても知られる。ちなみにこの作品では脚本としても参加していらっしゃいます。
で、さっきのお話なんだけど、この映画、スピルバーグ作品としても超初期なのに、もう最初からサービス精神が徹底してる。どうやってこの大型トレーラーの恐怖を演出するかを考えに考えて、結果、運転手が一切見えないという一つの答えに到達するなんて、並大抵の事じゃない。以前見た『恐怖の報酬』も怖かったけど、荒野の道路を大型車で走る映画は語るべき部分が少なくて済む分、シンプルに怖いね。上手い人が撮ると本当に怖いです。
最後、原作を不勉強ながら読んでないので、一緒かどうかは分からないのですが、誰だったか不明なまま崖に突っ込んで死ぬ、っていう正体不明のまま後味悪く終わるのもまた良い。アクションから生まれるショック的な怖さと、どこか心霊めいた怖さが同居していて、実はあのトレーラーは現生のものではなく、あの後もまた誰かをつけ狙うのでは? なんて考えちゃうのは僕が日本人だからかな。実際は、同様の手口で人を殺す殺人鬼が乗ってる、っていう設定があるんだよね。
過去の名作。映画好きな人なら、是非!


そんな訳で、
こちらからは以上です。

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posted by きょうきりん at 10:39| Comment(0) | 映画博覧京希 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月04日

2014年9月に観た映画のレビュー! の巻。


もう10月も数日経過してしまいましたが、
9月に観た映画の感想文でございます。

相も変わらずネタバレしておりますので、
その辺ご容赦を。

それでは今月も行ってみよっ!!


【ホビット 竜に奪われた王国】

『ロード・オブ・ザ・リング』前日譚『ホビット』の第2部です。
変な感想なんだけど、もうこれ面白い面白くないの世界じゃないなって、観てて感じました。
とにかく通して全部観たいんですよ。『ホビット』3部作の後『ロード・オブ・ザ・リング』を全部続けて観たい。しかも、ディレクターズカットの猛烈に長いやつで。1日かかっちゃうけどね。年に1回、いやそれだと大変かしら。なら4年に1回とかでも良い。今日は『ロード・オブ・ザ・リング』を全部観る日! というのを作って上映会をやりたくなるような、そんな映画。何か最早、寅さんとかに近いような気がします。ガンダルフってちょっと寅さん的な所あるしね(笑
第2部なので、終わり方が『次回へ続く』方式。ベネディクト・カンバーバッチ演じるドラゴンが、ちゃんとカンバーバッチっぽい顔してるのが良かった。


【マイティ・ソー/ダーク・ワールド】

神様の兄弟ケンカ第2作目。言ってしまえば熱血漢のお兄ちゃんと、狡猾な弟がケンカするだけのお話(勿論、それに色んな事が巻き込まれる)なんだけど、まぁー、これが面白い。ソーも当然良いんだけど、ロキって映画史に残る悪役だよね。ラストはほんと驚いてしまった。
あんな終わり方なもんで、第3作目も壮大な兄弟ケンカになってる事を期待いたします☆


【オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー】

もうほんと、ようやく視聴しました。
いろいろと「ん?」ってなる部分もあったんだけど、よくよく考えてみたら昭和の『仮面ライダー』って、今の視点で考えたら「ん?」ってなる部分だけで構成されてたような気がするので、そういう意味では間違ってないような気がします。まぁ、昭和から持って来たのそこ?? っていう感じはあるんだけどね。


【告白】

中島哲也監督、松たか子主演。
前評判通りの素晴らしい映画。例えばこれはTVドラマとしては作れない。どうしても表現がマイルドになっちゃう。地上波で放送しようものなら、カットも凄い事になって、変な感じになっちゃうだろうしね。
映画観たなーって感じです。
テーマは少年法なのかなって観終わって感じました。ネタバレ凄いので、未だ観てない方は、この先もう読まないでほしいんだけど、ラストに少年が望んだ事ってきっと自分の死だと思うんですね。全部失って、絶望して、彼はもう死ぬしかない。しかし、その先に待っているのは少年法で彼を構成させようとする管理プログラムな訳で、24時間監視されて、自殺もやぶさかではない。これは厳しい。ツライ。一番の罰であって、本来彼を守る筈の少年法が、最も彼を苦しめる事になる、というオチ。いいよね。くるよね。
原作でその辺どう描かれてるのか気になっちゃったなぁ。小説読もうかな。
後、ガラッと話題変わるけど、子役はもう子役って言っちゃダメだね。演技上手すぎて失禁しそうになった。
それから、橋本愛さんの大ファンなんですけど、この映画での彼女は光り輝いてます。最高です。


【劇場版タイムスクープハンター 安土城 最後の1日】

NHKでやってる『タイムスクープハンター』が大好きで、BSで劇場版放送してたので、これ幸いと視聴。いやー、面白かった。不服と言えば、いつもは取材先の人たちを知らない役者さんが演じているのに、今回密着した人たちが全員有名な芸能人だったこと。それでもラスト、上島竜平さんに泣かされちゃったんだけどね。
映画館で観るには若干「本当にこのドラマが好きな人向け」という試される感じはあるので、TVで観た分、感想は甘めです。


そんな訳で、
こちらからは以上です。


posted by きょうきりん at 11:44| Comment(0) | 映画博覧京希 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月01日

2014年8月に観た映画のレビュー! の巻。


あっという間に8月も終わってしまいました。

今回も見た映画の感想分、
行ってみようと思います。

例によってネタバレいたしますので、
その点ご容赦を。

それではさっそく、いってみよ!


荒鷲の要塞

リチャード・バートンと、若き日のクリント・イーストウッド主演のアクション映画。のつもりで観てると、途中から頭の理解が追い付かないぐらい難解なサスペンス物になって、またアクションで終わる、という娯楽作。
68年の映画だけど、昔の映画は本当にやっている感じがして、ハラハラしちゃう。ロープウェイでの死闘は手に汗握る。名作として押さえておくには良い映画です。


ホタル

高倉健さん主演。監督は降旗康男で、これは大ヒットした『鉄道員』のコンビ。
特攻隊の生き残りである漁師を描いたその後の戦争映画の一つ。
この映画の最大の見どころは、雪の中、ツルの求愛ダンスを真似る高倉健さんだと思う。そこだけは是非皆さんにも観てほしい。


リンガーズ 〜ロード・オブ・ザ・ファンズ〜

『指輪物語』と映画『ロード・オブ・ザ・リング』のファンを、その歴史を通して描いたドキュメント映画。映画『ロード・オブ・ザ・リング』の人気が最高点だったからこそできた企画で、時が経過してから観ると、案外ひどい。
アンディ・サーキスのサービス精神と、『指輪物語』海賊版の話、そしてヒッピーがエルフ語の缶バッチを作って付けていた、という話は興味深かった。
どうせなら、もっと騒がれてる時に観たかったな。


エージェント:ライアン

『レッド・オクトーバーを追え!』等で知られるライアン捜査官の活躍を描いたシリーズをリブートし、仕切り直したアクション映画。主演はクリス・パイン。カーク船長だね。
『ボーン』シリーズ以降のアクション映画に顕著な、スタイリッシュな映像と現実味を帯びた脚本が観られ、期待してなかった割には、案外面白く観れました。
キーラ・ナイトレイが恋人役なんだけど、国家の大事な潜入捜査に素人である彼女が関わってきちゃうような、せっかくの世界情勢を考えて作られた脚本が台無しになっちゃう部分も無きにしも非ずで、この辺はハリウッド映画の病気かな。


『GODZILLA(ゴジラ)』

 感想は過去の記事で。
 ⇒ 京希が往く 2014年夏の東京編(6) 京希、『GODZILLA(ゴジラ)』を観に行く、の巻。


ロボコップ

リメイク版新生『ロボコップ』。
僕は小学校の頃、『ロボコップ2』を、単なるヒーロー物と勘違いして観に行って、そのあまりのゴアシーンの凄惨さに、青ざめて映画館から出てきた、というエピソードのオーナーなのですが、あれに比べちゃうとやっぱりぬるいです。
結局のところ『ロボコップ』に何を求めるか? って話になっちゃうんだけど、僕がイメージしていた物よりは、ちょっと小奇麗になっちゃってますね。時代は変わったね。


そんな訳で、
こちらからは以上です。

posted by きょうきりん at 09:52| Comment(0) | 映画博覧京希 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月31日

2014年7月に観た映画レビュー! の巻。

毎月月末恒例、
1か月に観た映画の感想文です。

例によってネタバレしますんで、ご容赦を。

それではさっそく、行ってみよ!


殺しのドレス

デ・パルマはやっぱり変な監督だ。彼がヒッチコックの影響を受けまくって、その影響下にあるのを隠そうともしないで作品を撮るのは、もはや映画好きの間では常識になっていますが、あらためて見てもやっぱりその開き直りともとれる演出は凄いです。凄いというか、異常だし、変です。
観る側はずっと、この変だなー、おかしいなー、何だろう怖いなー、っていう、稲川淳二さんの怪談を聞くようなノリで観なければなりません。この映画、確かにホラーっぽかったり熟女エロス満載だったりと、いろいろあるんですが、それよりもどうしても、この監督さんの持つ特異な感性が気がかりになってしまって、おかしな気分になってしまいます。
しかしそれでいて、やっぱりデ・パルマは魅力的なんですよね。この人が映画を好きだという事は間違いなくて、撮る作品はどれもこれも、評判が悪くても良くても、総てそうした映画への愛情に満ち溢れてる。楽しそうに演出してる感じが強く出てる。
変で、不思議だけど、何故か憎めない、そんな監督の変な映画でした。


『ゴジラ(デジタルリマスター版)』

ようやく視聴できました。
1954年版、オリジナルのゴジラです。
観るべき場所、とにかく多い映画でした。
特撮、音楽、時代背景、俳優、監督、脚本……そのどれかが欠けても誕生しえなかった稀有な名作です。これはもう、疑いようがない。
僕個人としては、芹沢博士の山根恵美子に対する恋愛映画としてのイメージが強く印象に残る作品でした。
彼の右目は眼帯をしていますが、あれは戦争に寄るものなのではないでしょうか? だとすれば、元々そんなに明るい性格ではないようにも思いますし、山根恵美子に対する愛情が、その怪我のせいで報われないと感じていてもおかしくありません。そこにきてのゴジラは、戦争のメタファーであると同時に、芹沢博士自身の報われずに大暴れする愛情のようにも見えてきて、彼が最後、自身の発明で特攻をかけす姿は、自らが生んだゴジラと言う感情が具現化した化け物を自らの死をもって食い止めたのではないか? と、観終わって感じてしまったのです。
偉大な映画ですから、どこをフォーカスするかで、視聴する側の感想は変わるでしょう。しかし僕は、芹沢博士に感情移入し、ゴジラの咆哮に哀しみを覚えるのです。そんな風にこの作品を観てしまう、哀しい男って、少なくないんじゃないのかな。何となく、ね、そう思います。


メリダとおそろしの森

『アナと雪の女王』が流行っていたので、お茶を濁す為に視聴。テーマは母と娘の愛情。この話を先に観ておいた事が『アナと雪の女王』視聴に役立つとは、観ている時は想像もできませんでした。
メリダとアナ、驚くほど性格が似ています。
ま、この辺の次に取って置くとして、作品としては佳作。ある一定の基準までは達しているものの、傑作ではない、という感じですかね。
小熊がかわいい。


アナと雪の女王

そんな訳で、運良くレンタルできました。大ヒット作『アナと雪の女王』です。
まず最初に書きたいのが、神田沙也加さんと松たか子さんの歌の良さ。これはもう様々な方が語り尽しているので、僕があらためて書くのも憚られるんですが、それでも書いておきたい。そういう気分にさせます。松さんが凄い、という感じになっていますが、僕は寧ろ神田沙也加さんの歌声が好きで、何かちょっとファンになってしまいました。
で、肝心のストーリーなのですが、ディズニーの狡猾な戦略を感じます。先に観ていた『メルダ』も、女の子が口うるさいお母さんに反抗して、ついにはお母さんをクマにしてしまい、その母に禁じられていたおしとやかでない行為で母を助け和解する、という物で、毎日口うるさく怒られている子供の共感を得る工夫がされています。
ディズニープリンセスというシリーズにあるので、対象は女の子なのですが、現代の女の子がどんな事を考え、何を望んでいるかをストーリーに組み込んでいるのは明白で、『アナと雪の女王』では、そこからもう1歩更に先に進んだストーリーが展開されます。
口うるさいはずの両親は早々に死に、より大きな城のしきたりによって、ほぼ幽閉状態にあるアナですが、これは子供たちが社会に対して感じている閉塞状態を暗示しているのでしょう。物語はそこから飛び出し、もっと自由に生きよう! ありのままでいよう! という、およそ普通の女の子ではありえない世界を最終的に提示します。
僕はこれを観ていてディズニープリンセスって一体何なんだろう? って思ってしまいました。これが今現在の女の子が求めている事なのでしょうか? 大ヒットしたので、歌だけでそうなったとは思いにくく、共感できない内容であれば繰り返し観に行くような事もしないでしょう。
その後の批評でも、『アナと雪の女王』の持つ違和感について書いたり発言しているのは、ほとんどが男性の様にも思います。
『アナと雪の女王』が本当に凍りつかせたいのは、こんなにパワフルで世の中に不満を持っている女の子たちを満足させる事ができない、男性陣なのかも知れませんね。


ゴジラVSデストロイア

第1作のゴジラを斃したオキシジェンデストロイヤーから生まれたデストロイアと、ゴジラおよびジュニアゴジラの激闘を描いたゴジラシリーズ。
そんなに悪くない話なんだけど、どうしてもデストロイアの分かりやすい造形が好きになれない。もう、それが総てです。デストロイアがもっと別の姿だったら1954年に連なる作品として純粋に評価できたかも知れません。
何であんな悪ぶったバンドメンバーみたいな姿なの、デストロイアって。


ゴジラ×メカゴジラ

釈由美子がゴジラと戦う、そんな映画。
第1作で死んだゴジラの骨を利用して生態メカ機龍に搭乗し、釈由美子がゴジラと戦う。
もうほんと、それだけ。潔い。
テンポも良く、第1作の持つ重厚さは皆無だけど、また別の楽しさがありました。
ゴジラは今回あれだね、初代ゴジラに経緯を表して帰った、みたいな感じだね。


そんな訳で、
こちらからは以上です。

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posted by きょうきりん at 11:03| Comment(0) | 映画博覧京希 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月02日

2014年6月に観た映画のレビュー! の巻。

毎度おなじみ、映画感想文のコーナーです。

今週は、観たような気でいたけど、
蓋を開けてみたら5本しか観れてませんでした。

もうね、最近観たい映画ばっかりたまってて、
全然観れてない!

『X-メン』は? 『ソー』は?! 『キャプテン・アメリカ』は!?
『スパイダーマン2』は!?
邦画だって全然だ! 『告白』とか『悪人』とか『渇き。』とか、
短いタイトルのやつが観たい!!

そう言えば『ウォーキング・デッド』の第3シーズンも観てないんだ!
観たいよぅ、観たいよう!!

あ。でも昨夜やってたTVドラマの
『ハードナッツ』はすげえ面白かった。
主演の子が、見た目も性格も、もの凄いタイプ!!

うむ。
今回も脱線気味なので、さっさと行く事にします。

以下、ネタバレご容赦を。


ロッキー2

何故かこれまで見逃していた大ヒット映画の2作目。1作目が偉大であるが故に、2作目は厳しい目で観られる事が多く、本作もそういう憂き目にあったようだけど、全然そんな事ない。これはこれで良い。
『2』が嫌いな人は、『1』で登り詰めた栄光の先、成功して活躍するロッキーの姿を見たかったんだろうなって思う。でも『2』で描かれているのは、急に成功した事にまごまごして、でも少し浮かれて、それでいて現実を突きつけられる中年男性の姿だ。これが、この年になってから観ると、猛烈にグッとくる。こういうのが本当の男の生き様だと、僕たちは知っているからだ。多分、10代とかで観てもピンとこなかったんじゃないかな。話としては感情移入できても、実感が伴わないっていうかね。
これは中年男性が中年男性に贈った賛歌なんだと思う。男の生活なんて、無様なものかも知れないけど、だからこそ一つでも人生にチャンスがあるなら、無謀でも何でもそれにかけて突き進まなきゃいけない。そういう事を描いてる。僕はこの話、好きです。


『恐怖の報酬』

まぁー、これが凄いんだ。50年代のフランス映画で、白黒なんだけど、現代のCGバリバリで撮られた映画よりも、よっぽどハラハラドキドキする。
物語はこうだ。
暑くて貧しい町があって、そこから抜け出たいと思っている男たちがいる。そんな彼らの前に転がり込んできた、大金が手に入る仕事。しかしそれは、文字通り死と隣り合わせの危険極まりないもので、内容は、荷台いっぱいに詰まったニトログリセリンを400キロ先に運ぶ、というものだった。
ちょっとの衝撃でドカン! と、あっという間に跡形もなくトラックごと消え失せちゃうような危険物質を運ぶ訳だから、道中ずっとハラハラしっぱなし! この緩急の付け方がもの凄くうまい。是非、実際の内容・結末は体験してほしいのであえては書かないが、まー、凄かった。
そして、ラストの衝撃的すぎるオチ!!
思わず「うわーーーーっ!」と叫びたくなってしまう程です。必見!
それから、冒頭『悪魔のような女』に主演したヴェラ・クルーゾーさんが主人公の恋人役で出てくるんですが、何かやたらとエロい。


ザ・ハリケーン

ハリケーンの異名を持つ黒人ボクサーが、冤罪で収監され、その自伝を読んだ黒人の子供がカナダ人の支援者の力を借りて無罪を勝ち取ろうとする、実話を元にしたお話。
黒人差別、冤罪という重いテーマながら、ボクサーと少年の心の交流を限りなくピュアに描き加える事で、重すぎず軽すぎず、テーマを押し付けすぎる事もなく、とても『ローラーボール』と監督が同じとは思えない繊細な描写で成り立っていて、とても良かった。
主演のデンゼル・ワシントンは頭の良さそうな黒人を演じさせたら右に出る者はいないですね。
何かのタイミングで観てもいい作品です。


真夏の方程式

『容疑者Xの献身』に次ぐ、いわゆる『ガリレオ』シリーズ映画化2作目。東野圭吾原作だけあって面白い事は間違いなく、ヘビィすぎるエンディングが衝撃的で、言いようのない感動を呼ぶ。
この映画は、その1点が総てだ。
言い換えると、後は全部同じ。アレンジを加えて、設定を変えたり、少年と博士のひと夏の思い出とか、そういう差異はあるものの、本質部分は『容疑者Xの献身』と変わりがない。
それでも、少年のその後の人生を、周囲の総ての人たちが見守ろうとする、あの心にだけは、どうやってもかなわない。
もうほとんどズルい、って感じの事で、あの秘密を知っている僕たちすら、共犯者にしてしまう、そういう魔力を秘めた映画です。ほとんどの人が見終わってから「子供を逮捕しろ」とか「杏を逮捕しろ」とは言わなくなってしまう事が計算されつくしてる。
多分、言いようのない感動の正体はその辺にある。視聴者は皆、犯罪を湯川教授のように見逃してしまうのだ。『真夏の方程式』と言うのは、この、人が持つ特殊な、解けない心理構造を指しているのかもしれない。そんな事を観終わって感じました。


『ワイルド・スピード MEGA MAX』

何回か書いてますが、僕は大味なアクション映画が大好きです。
しかし最近はと言えば『ボーン・アイディンティティー』なんかの影響で、どこか小奇麗な、ちょっとリアリティを足したようなアクションも増えてきちゃって、かゆいところに手が届かないような状況だったのですが、『ワイルドスピード』、やってくれました。
5作目にして、もう初期の頃の、カーレースが大事的な世界観はとっくに崩壊していて、最初から最後までおバカで派手めなアクションが続きます。出演者全員、頭が良さそうに見えないのもポイント高いです。褒めてます。
この2011年に撮られていながら90年代の作品みたいな映画がヒットしてる、ってのも嬉しい限り。
最早大味アクション最後の砦! 目指せ10作目!!


そんな訳で、
こちらからは以上です。

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【インドネシア版ビックリマン全シールを翻訳してみよう!(84)】

今回翻訳するのはコレです。

IMG_20140326_131353.jpg
DANKIHOTEOU

IMG_20140326_131359.jpg

原文 "Dewa periang yang sabar menemukan setan dengan tongkatnya, Berjuang dengan hati-hati dan suka tidur di siang hari."
翻訳 「辛抱強く、彼の棒で鬼を見つけることに注意して戦い、日中眠るのが大好きジョリー神。」
解釈 「風見鶏のついた棒で、辛抱強く悪魔をサーチ&デストロイ! 鶏の鳴き声で早起きしちゃってお昼寝は必須だとかヨ!?」

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2014年06月09日

2014年5月に観た映画のレビュー、の巻。

いろいろあってもう9日になってしまいましたが、
5月に観た映画の感想文を今月も書きますね。
お待たせしました!

それではさっそく行ってみよう!
今月は7本だよ。


マン・オブ・スティール

『スーパーマン』の新たなる実写化。『スーパーマン・リターンズ』はなかった事に。まぁ、何て言うか『スーパーマン・リターンズ』は良くも悪くも子供向けに作られすぎちゃってたもんね。
DCコミックスは『ダークナイト』っぽい雰囲気に『スーパーマン』を撮り直したかったらしく、まんまクリストファー・ノーランを製作に起用して『スーパーマン』を甦らせた。
しかしこれがまた、監督を日本のヲタクカルチャー大好きのザック・シュナイダーに撮らせたもんだから、ほとんど実写版『ドラゴンボール』みたいな映像が繰り広げられる作品に! もうこれ、まんま惑星クリプトンが惑星ベジータ、クリプトン人をサイヤ人に置き換えても通用する出来。『ドラゴンボール・レボリューション』とか言う、ハリウッドに騙されて作られたとしか思えない映画よりも、こっちの字幕を変えて「ドラゴンボールを甦らせたよ!」と言った方が、2本を見比べた場合、『ドラゴンボール』してるのは明らか。
次回作は『バットマン』とのコラボでアベンジャーズ的な流れを作っていくようなので、そっちも期待です。


ゼロ・グラビティ

一時期まだ、僕はこの映画を撮ったアルフォンソ・キュアロンと、『CUBE』等で知られるヴィンチェンゾ・ナタリ監督が一人になってしまい、『ゼロ・グラビティ』は『CUBE』における閉塞感を宇宙で表現した物、と勘違いも甚だしい感想を持っていて、非常にお恥ずかしい限りです。
アルフォンソ・キュアロンと言えば『アズカバンの囚人』と『トゥモローワールド』で有名な監督さんですよね。ハリーポッターの中でも陰湿なイメージのある『アズカバンの囚人』は僕もお気に入りだし、『トゥモローワールド』のCGを取り入れながらも異常に臨場感のある映像表現は今でも鮮明に覚えています。
『ゼロ・グラビティ』は単純明快な話です。宇宙飛行士が放り出されて、命からがら地球への帰還を目指す、ただそれだけの物語。物語がシンプルである以上、映画を引っ張るのは映像表現という事になります。3D前提で作られた宇宙の姿は、科学的にありえないシーンでも目に映る情報から人々を騙すのに成功し、最終的に感動へと導くのはさすがの力技。宇宙なんて行った事ないので、妙に納得しちゃうんだよね。
閉所恐怖症の気がある僕でも観れたのですが、怖い人は怖いかな、と思います。


クレイジーワールド

ワン・アイディアで突っ走るB級サバイバル・ホラー映画。低予算ながらよく頑張ってる方。主人公となる家族が、頭のおかしくなった国民が跋扈する街を逃避行中。一人、また一人と家族が殺されていく中、衝撃のラストが明かされる! というようなお話。ゾンビ物かと思ったんだけど、ゾンビ物ではありませんでした。
最初の逃避行の展開はなかなか面白かったんだけど、やや映画的なサービスに欠け、後半まで視聴者のテンションが続かないのが残念。お色気或いはゴアシーンが存在すれば、もうちょっと保てたのに、ちょっと惜しかったですね。


サブウェイ・パニック

言わずと知れた名作! 最近では『サブウェイ123 激突』の方が記憶に新しいけど、実はこちらは3度目の映画化で、今回見たのは1974年版の映画版元祖。この時期のアクション映画はとても僕好みで、男がかっこいいと思える仕事をする連中がゴロゴロ出てくる。本作で言えば、ガーバーを演じたウォルター・マッソーがそうだし、『レザボア・ドッグス』の元ネタともなった犯罪者グループが色の名前で呼び合うのもイカす。
そしてラスト「お大事に」後の表情! あれだけで大好きな映画になりました。


ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島

何とか『第3章』まで漕ぎつけた、という印象の『ナルニア国物語』。夢があって良いんだけどね。どうしても『ロード・オブ・ザ・リング』や『ハリー・ポッター』に比較されがちなので、割と損してる。そのどちらにもなれなかった印象が強い。
本作は全2作で登場した姉妹の、下2人が主人公。それに、スネ夫的従兄の3人がナルニアへ飛ぶ。後はいつもの様に大冒険! 一番下のかわいらしかった妹さんが成長しすぎてて、ちょっとどう見て良いのか分からなくなっちゃった。お暇ならどうぞ、って感じですかね。


時をかける少女

BSで視聴。大林信彦監督、原田知世主演版です。
ま〜、勿論今見たら古いのは間違いないんだけど、これを超える『時をかける少女』は二度と作られないんだろうな、って最後まで観て感じてしまった。
瑞々しい、初々しい、そして、ノスタルジック。タイムスリップを題材にしているのを象徴するかのように、この映画もこの時代を切り出してフィルムに閉じ込めたような映画だ。これはもう何か魔法をかけてある映画みたいなものなので、何も言えません。傑作です。未見の方は是非どうぞ。


真夏のオリオン

先ほど70年代の男臭い映画が好き、というような事を書きましたが、こちらも潜水艦に閉じ込められた男たちの汗臭い物語なのですが、全然好きじゃないのは何故なんでしょうか。
思うに、綺麗すぎるんですよね。美化が凄い。戦争の美化とか、そういう話ではなく、まるで出世するのに顔の審査があったのか? とでも思いたくなるような潜水艦の物語に、興味が湧かないのです。
低予算であるものバレバレで、日本側は良いとしても、敵国の指揮は船の同じ位置で固定され、船の走るシーンは使い回し。もうちょっと何とかならなかったのでしょうか? 撮りたい映像の半分も撮れてなかったんじゃないかな。潜水艦の中のシーン何て『スタートレック』じゃないんだから。いろいろ惜しい映画でした。

そんな訳で、
こちらからは以上です。

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【インドネシア版ビックリマン全シールを翻訳してみよう!(70)】

今回翻訳するのはコレです。

IMG_20140326_130846.jpg
MAMETSURUJO

IMG_20140326_130853.jpg

原文 "Melawan musuh dengan menempel dikaki setan dengan kuat dan segera memukulnya. Lalu meminta bantuan dewa. Dewa...dewa...tolong!"
翻訳 「しっかりと、すぐにそれをヒット足に悪質なスティックで敵と戦う。その後、神々の助けを求める。神...神...してください!」
解釈 「蔦状の足をヒットさせ敵を攻撃! でも、やられちゃって神々に救いを求める。おお神よお助け下さい!」

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2014年04月30日

2014年4月に観た映画のレビュー、の巻。

早いもので4月も終わりでございます。

毎月恒例、映画感想文書いてまいりたいと思います。

今回はですね、ネタバレ成分多め、
特に『オブリビオン』に関しては、
オチにまで触れちゃってますので、
そこんとこ自己責任でよろしくお願いいたします!!

それではさっそく、行ってみよ!


スカイライン −征服−

『エイリアンズVSプレデター』を手掛けたストラウス兄弟による宇宙人侵略物。
驚くほどに中身がない。ある日突然宇宙人が現れて、次々と人を狩っていく。その中で逃げるか、隠れるか、どうするか、みたいな葛藤を主人公たちが繰り返すだけで、対して活躍する訳でもない。全体的にストーリーの起伏があるようでないので、それを映像で補っているのがこの映画の正体。だから、映像は綺麗なんだけど、残念ながら美麗すぎて日本人には、PS4のゲーム画面の様に思えてしまう。そういうので見慣れてしまった世代には、動かせないこの映画は退屈に感じてしまうかも知れない。
途中、青い光を浴びて捕まらなかった者は怪力を発する事が何となく分かるのだが、異星人を1体倒すので終わってしまって、例えば、そういう力を得た人たちが共闘して異星人と戦うならまだヒロイックだったりしたのだけど(青いオーラを纏って戦う人間の軍団って何かいいじゃない)、それもなく、何より酷いのはラストで、作り手は「この後はご自由に想像してね!」とでも言いたかったのだろうが、あまりにも唐突過ぎてそのレベルに達しておらず、ただの尻切れトンボ状態になってしまっている。
せっかくの映像を生かしきれてない。


オブリビオン

映画を結構見ているせいか、時々、「あの映画の意味は?」と聞かれる事がある。
『オブリビオン』もラストについて聞かれたので、僕の考えを書いてみたい。
主人公は、宇宙人の作りだしたクローンで、49番という番号がついている。残った地球人を排除する為に、各エリアに配置されていて、その任務の任期は5年。劇中では語られなかったがきっとこの5年の任期に意味がある。思いついたのは、5年で封印されていた過去の記憶がよみがえり始めるのではないか、という事。こう考えると、49番のトム・クルーズが宇宙で異星人と自爆した、その3年後、途中で出会った52番のトム・クルーズが奥さんの元にやって来て微笑むのも納得できる。49と52の差は3年で、奥さんが独りで過ごしていた時間と一致する。これは52番目のトム・クルーズが3年経過して記憶を取り戻したからではないだろうか。
僕はそのようにとらえたが、この説明だと不思議な事があるのも事実。1年に一人ずつクローンを送り込んでいたのか? とか、その後他のエリアのクローンはどうしたのか? とか、考えていたらきりがない。
この物語は夫婦愛が主軸になっているので、その話を作りあげる為にSFではなく、少しファンタジーを採用したのかも知れない。


麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜

この手のTVドラマ、特に刑事物が映画化された時やや期待外れだな、と感じてしまうのは、『相棒』の影響が大きいのかも知れない。とにかく大事件が起きて、国家を揺るがすような事が起きるのでは? と観る前に思ってしまうからだ。実際この映画も、なかなか堅実に作っていて見応えはあるのだけれど、話の規模が徐々にこじんまりとしてしまい、「あ。こういう映画だったんだ」と思ってしまう。最初に期待していたものと違ったので、その先入観から正当に楽しめなかったのが、非常に悔しい。
大きな事件ではないけれど、良く作られていて、さすがは東野圭吾原作と言う感じです。


ストロベリーナイト

こちらもTVドラマの映画版。原作も不勉強ながら読んでいないので、女版ハードボイルド刑事小説のようなものだろうか? と観ながら考えてしまった。
事件の重要な容疑者かも知れないヤクザの男とカーセックスするなど、仕事を何だと思ってるんだろう? という、主人公女性の信念があるのかないのか分からない行動が目立ち、あまり感情移入できませんでした。挿入される事件も陰鬱なものばかりで、きっと小説を読んだ方がいろいろ主人公の心理とか書いてあって面白いんだろうなぁ、って感じです。
いきなり観るには、少しキツかったかな。


劇場版 名探偵コナン 絶海の探偵

去年の夏に乗ったイージス艦が出てきて嬉しかった。それが一番印象に残っていて、他はあまり覚えていません。


そんな訳で、
こちらからは以上です。

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【インドネシア版ビックリマン全シールを翻訳してみよう!(36)】

今回翻訳するのはコレです。

IMG_20140326_112052.jpg
KICK KING

IMG_20140326_112102.jpg

原文 "Dewa striker yang melawan devil dengan tendangan maut"
翻訳 「死のキックを悪魔に対する神のストライカー」
解釈 「神のストライカーのキックで悪霊退散だ!」

翻訳、物騒過ぎませんかねww

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2014年03月31日

2014年3月に観た映画のレビュー、の巻。

毎月月末恒例、
映画感想文のコーナーです。

3月は5本映画を観れました。
少ないですので、よろしくお付き合いください。


宇宙兄弟

漫画『宇宙兄弟』の実写版。
どうやら漫画を読まれている方には物足りない作品だったようだけど、知らない僕には楽しめた作品でした。僕もダメな方の兄貴なので、とにかく主人公に感情移入しちゃって、そういうところも少し自分のツボに入ってしまい、採点が甘くなっちゃうんだね、これね。
後半詰め込み過ぎだけど、ダイジェストに近い手法を用いてもまとめようとした努力は買いたい。しかもその演出を手掛けたのが、まだ長編2作目、年齢も僕より若い方の作品と知れば尚更だ。この監督さんは、非常に瑞々しい感性を持っているようなので、次回以降の作品にも非常に期待が持てます。


ワールド・ウォーZ

日本のTVCM何かでは、極力ゾンビ物だと思われないように、さもブラッド・ピット主演による家族愛あふれるアクション映画であるかのように編集されていましたが、どっこい、その正体はゾンビにより世界が崩壊していく様を描いた小説『WORLD WAR Z』の映画化なので、大量にゾンビ出ます。
この映画のゾンビのスペックは、全力疾走、そして嗅覚ではなく、音で人間を察知、ウイルス感染によるもの、という設定。
『WORLD WAR Z』を書いたマックス・ブルックスはそれ以前に『ゾンビサバイバルガイド』という、ゾンビから生き残る方法を書いた本を執筆していて、本作もそれに則った作品になるかと思いきや、内容はブラッド・ピット無双。彼があらゆる危機的状況においても何故か助かるので、まったく参考にならない。
後半、ラボで、ゾンビに気付かれないように部屋の前を通るシーンは、対ゾンビによる死のだるまさんが転んだゲームと化していて、数あるゾンビ映画の中で緊迫感がありつつ、それでいてどこか笑える名シーンになっているので、是非好きな方はチェックしてほしい。
それにしても『ジョー・ブラックによろしく』と役柄が同じなのでは? と思えるぐらい、ブラピの周囲で人が死にまくる。もしかすると本作はコメディなのかも知れない。


エリジウム

みんな大好き『第9地区』監督、ニール・ブロムカンプ作品。
とにかく世界の描き方が素晴らしい。現実と陸続きである、やや機械の発達した世界を作らせたら、彼が一番である事は疑いようがない。
本作も、正直なところ、それを観る為の映画だ、と言いきれてしまうのが残念だ。
月の様に日中白く見えるエリジウム、荒廃した地上で人よりも偉そうな薄汚れたロボット兵たち。人体に直接結合するパワードスーツ等、鉄男にも通じるモチーフは実に観ていて気持ちが良い。
しかし、あれだけロボットがいれば人間の仕事はなくなるのでは? とか、盤石とは言い難いエリジウムの穴だらけのシステム、ラストの盛り上げる為だけに取ってつけたようなデータ吸出しの設定など、脚本部分のおかしさは決して無視できない。
この監督しか作れない映像を観る分には、ある意味で第9地区より素晴らしいものがあるだけに、その辺がとても惜しい。好きなだけに惜しい。そういう映画でした。


スター・トレック イントゥ・ダークネス

JJトレック第2作目は、名作と名高い『カーンの逆襲』をベースにした内容。
ホームズを現代に置き換えたBBCのドラマ『シャーロック』でホームズを演じるベネディクト・カンバーバッチがカーンを演じていて、登場シーンで吹き出して笑ってしまった。あの顔立ちから醸し出される雰囲気は、何か常人ではないオーラを感じさせるんだろうね、きっと。
前作よりも『スタートレック』していながら、アクション要素を盛り込み飽きさせない作り。娯楽大作映画って感じ。一人一人に見せ場を作ろうという意識も感じ、前作と本作で、ようやく宇宙に旅立つ長い長い前振りが終わったようなので、次回作も楽しみ。
クリンゴンとの戦争とかに入るのも良いけど、未知の何かに出会うような、夢がある感じのも良いかもね。


ゼロ・ダーク・サーティ

オサマ・ビン・ラディンを捕まえようと奮闘するCIAの活動を、ドキュメンタリーに近い淡々とした描写で冷血に描き出した作品。
監督は『ハート・ロッカー』のキャスリン・ビグローで、本作は『ハート・ロッカー』の路線をより進めたような感じ。間違いなくこの人の傑作は超大味アクション映画『ハートブルー』だと思っているので、こういったお堅い映画を作るのは残念なのだけど、多分この辺は求められてやってるのかな。2作続けて同じようなモチーフで撮ってるので、何か言いたい事があるのは間違いない。
『ハートロッカー』は爆弾処理班の活躍を描いているようで、どこか滑稽にも見えたし、本作もCIAの活躍を描いているようで、拷問シーンを克明に描いたりしている。単に映画作家として、アメリカ万歳の人にも、そうじゃない人にも受けるようにしているのだとしたら、それはそれで凄いけど、やっぱり何か言いたげに思えるのは、僕だけなんだろうか。

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【インドネシア版ビックリマン全シールを翻訳してみよう!(9)】

今回翻訳するのはコレです。

IMG_20140326_111238.jpg
MISTER SUKETTO

IMG_20140326_111246.jpg

原文 "Singkirkan Devil dengan meniup suling!"
翻訳 「フルートと悪魔を取り除く!」
解釈 「フルートで悪魔を追っ払え!」

……あれはフルートだったんだww

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2014年02月28日

2014年2月に観た映画のレビュー、の巻。

毎度おなじみ月末恒例、
映画感想文のコーナーです。

もう2月も終わりで3月なんて、
あっという間ですね。

短かったり、忙しかったりで、
今月は4本しか観れてません。

短いですので、
サクサクっとどうぞ。


グリーン・ホーネット

ブルース・リーがケイトー役で出演した事で、その筋では伝説となっているアメリカのTVドラマを現代風にアレンジして映画化したもの。
当初このケイトー役には、チャウ・シンチーが候補に挙がっていたんだけど、完成した映画を観て降板した理由が良く分かった。
彼が敬愛するドラゴンのイメージと、この映画のケイトーがあまりにもかけ離れていたからだ。
このリメイク版グリーン・ホーネット、アメコミ風コメディ映画。そうコメディなんです。しかもそこに流行のキック・アス風普通サイズのヒーローを無理やり組み込んだせいで、原作とは似ても似つかない作風に。
これじゃ、チャウ・シンチーがやりたくないのも良く分かる。
ただ、こういうコメディ路線で行こう、という狙いは成功失敗はさておきうまく作用していて、別物として見れば駄作というわけでもない。けど、原点と違いすぎる、っていうのがやっぱり大きいので、それがすんごいマイナス。
ブルース・リーの魂は微塵も残っていない。
後、主題歌使うのエンディングって遅すぎ。


サイン・オブ・フィアー

そこそこ面白かったB級SF。
バカンスか何かを楽しみに田舎へやって来た若者たちが、町はずれの小屋(主人公の従兄が住んでいた)で数日過ごす事に。しかしそこは、従兄が過去に変死しているという、いわくつきの家。
次々と怪奇現象が起こるんだけど、その正体が急にネタバレするけど、エイリアンっていうお話。
ここで一人エイリアンと戦って死んだ従兄役がジュラシック・パークでカオス理論を研究していた博士役でお馴染みジェフ・ゴールドブラム。彼が独りフリー演技でエイリアンと戦うシーンを観るだけでも価値がある。て言うか、そこが一番の見せ場かもww
最終的に、エイリアンが地球を攻め込むのだけど、何故その小屋から始まったのか? なんで急に侵略を始めたのか? ただ盛り上げる為なのか? で、終了。
お暇な方だけどうぞ。


ダーク・スティール

みんな大好き、スネーク・プリスキンやスタントマン・マイク役でお馴染みカート・ラッセル主演の刑事物。最初は普通に刑事物で事件を扱うが、徐々に警察内部の汚職に焦点が当たっていき、ダーティな刑事だったカート・ラッセルが最後、自分と上司の悪事を聴衆にぶちまけて終わる、割と珍しいお話。
こういう役も凄く似合ってて、めちゃくちゃかっこいい。
カート・ラッセルファンには是非押さえていただきたい1本です。


シックス

原題は『DIE』。
死を意味するdieとサイコロのダイスから取られている。何故邦題をシックスにしたのかは不明。
内容は、当時流行したソリッド・スリラー物。
命を粗末にした経験のある6人が無作為に集められ、ダイスで運命を決められるゲームに強制的に参加させられる。ダイスの出た目だけ引き金を引くとか、出た目の分だけ血を抜くとか、出た目の分数だけ水の中に入れられるとか、ハードなゲームが満載だ。
キリスト教の国らしい発想の映画だけど、穴も多く、ボス自ら挑戦者を一人で迎えに来たりするので、「今襲い掛かれば逃げれるんじゃない?」と思っていたら、本当にそうなったり、ツッコミどころも多いけど、『ソウ』とは違う何かを加えようという意志は見え隠れした。
お暇な方どうぞ。

そんな訳で、
こちらからは以上です。

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2014年02月04日

2014年1月に観た映画のレビュー、の巻。

早いもので、
2014年1月もあっという間に終わってしまいました。

今年も観た映画の感想文をつらつらっと
書いてまいりますので、
よろしくお付き合いください。

先月はアニメやTVドラマ発の映画が中心で、
ハリウッド映画は1本だけでした。

2月も短いので、
もうちょっと観れるように時間取らないとなぁ。

そんな訳で、今月も行ってみよ!


ドラゴンボールZ 神と神

ドラゴンボールまさかの正式な続編映画。ドラゴンボールの世界自体はカードダス等のゲームを中心に現在も無尽蔵に広がってしまっているので、その辺を追いかけている人にはそうでもないのかも知れないですが、『GT』にも『改』にもあまり食いつく事ができなかった僕には、久々すぎる続編。
今考えたら『改』はもうちょっと長く最後まで続いて、いよいよ続編が映画に! っていうのが、気持ちの良い流れだったのかも知れませんね。
さて『神と神』です。
今の鳥山明先生が考えたドラゴンボールですよね。放映当時の『東映マンガ祭り』を銀河ギリギリぶっちぎりでイメージしていた方々にとって、この映画はあまり評判が良いものではなかったかも知れません。
僕はそうでもなく、間に『ジャコ』とか挟まっていたので、とにかく楽しく観れましたね。単純に面白かったです。悟空がバトル意外何も考えてなかったり、ブルマが破壊神を平手打ちしたり、ピラフ一味が出て来たり(『GT』で子供になったんでしたっけ?)、キャラクタへの愛情が凄かった。
そして、もう、あの……ベジータww
大好きですよ。あんなに笑わせて、泣かせる男、そういませんって。
これは続編、期待してもいいのかな? そう思えるには十分な1本でした。


ONE PIECE FILM Z

懐かしい『ドラゴンボール』の次は、現在のジャンプ看板『ワンピース』の映画です。こちらもかなり映画に力を入れてるようで毎年大ヒットしてますよね。
面白かったですよ。
今回敵だったZも、海賊も、海軍も、それぞれに正義があって。
立ち回りも派手だったしね。
十分、メイン視聴者層である子供の期待に応えていたと思います。
ただ、僕にそこまでの思い入れがないので、あんまり語れないんですよねww
面白かったとは思います。


相棒シリーズ X DAY

大人気TVドラマ『相棒』のスピンオフ映画第2弾。
これは正直言って、メジャーな作品ではないです。
裏方の、裏方による、裏方メインの話。『相棒』の脇役たちが主役の物語です。
ですが、それがファンにとってたまらないものである事もまた事実。事件がどうだったとか、この映画にはほとんど無意味な事なんです。『相棒』で主役じゃない人たちが、普段どんな活躍をしているのか、別角度から『相棒』ワールドを拡張したファン向けの映画です。
僕はその1点で、とても楽しかった。課長あんなに動くんだ、とか、そういうあまり本編では見られない描写が実に楽しい。深夜に『相棒』じゃない人たちだけの、15分ぐらいのドラマを放送してもいいんじゃ? って思ってしまいました。
勿論その反面、ドラマに興味のない人への訴求力は低く、魅力的でない映画になってしまっている部分もあるので、その辺は痛し痒し。『相棒』好きな人の為の映画です。


映画 怪物くん

子供の為の映画。そう観れば、そんなに悪くないTVドラマ怪物くんの映画化作品です。
そもそもそんなに期待がないので、小さい子と一緒に観たら面白いんだろうな〜、ぐらいの感じで、おそらく作り手もそれを狙ってるんでしょうから、まったく問題ないです。
まぁ、そこが日本映画の微妙なところでもあるんですけどね……。もちろん、そもそも『怪物くん』で『アイアンマン』を作れないのは間違いないので、この路線で良いんですけど、他のモチーフで『アイアンマン』作ろうとしてもできない。凄いのできるのは、もうちょっと先かなぁ。


ファイヤーウォール

アニメやTVドラマから一転、ようやくハリウッド映画を視聴。
2006年のハリソン・フォード主演映画『ファイヤーウォール』です。タイトルから察するにIT関連の話とは推察できますが、まぁこれが気持ちの良いぐらいに『ITを絡めた大味アクション映画』になってて、大好物でした。
『ダイ・ハード4.0』もそうでしたが、ITがどんなに絡んでも、肉体一つで何とかしちゃうこの感じが、90年代の大味なアクション映画で育った身としては何よりも気持ちよいのです。
いつものように仏頂面でキめたハリソンが、銀行のIT警備担当者なのですが、パソコンを操作してても「あれ、俺何やってるんだろう?」っていう顔にしか見えない迫真の演技で、別の意味でハラハラしっぱなし!
最初は家族を人質にとられ、やられっぱなしのハリソンが、後半何のエキスパートでもないのに悪人どもをなぎ倒す怒涛の展開はツッコミどころ満載! TV放映で観るのにちょうどいい完成度で着地する、安心して観る事が出来る映画です。
映画はアメリカンニューシネマの70年代、ジャンル映画の80年代、そして0年代以降とお考えの映画ファンは多いでしょうが、90年代の大味大作映画を今こそ30代の僕たちが再評価する時代ですよ!ww

こちらからは以上です。

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