あっという間に10月も終わり。
最近毎日忙しいので、
1日がまるで瞬きするかのように終わってしまうので、
一月がとても短いです。
いやさ、1年が凄く短いんだね。
2014年、思い返しても本当に色んな事がありました。
って、まだ振り返るには早いやね。
てな事で、
今月観た映画の感想文、
張り切って行ってみよ!!
(以下、ネタバレ含みます)
と言っても、
マジで忙しかったので、
3本しか観れてないのです。
『マイノリティ・リポート』
しかもその3本中、2本がスティーブン・スピルバーグ監督作品。その1本目は『マイノリティ・リポート』。鬼門であるにも関わらず映画化されるフィリップ・K・ディックの短編小説『少数報告』が原作。
『ブレードランナー』のカルト的な人気はもはや大物映画監督であるスピルバーグにも魅力的だったようで、何となくそういう世界を構築したがっている感じは見て取れる。ただこの監督はサービス精神が旺盛で(だから成功したのだろうけど)、アクションがかなり追加されディックの映像化作品としても、『ブレードランナー』としても焦点がぼやけ、「スピルバーグの『マイノリティ・リポート』」に仕上がっているところは、意図していないのだろうが、さすが。
ただ、そういう風にややぼやけている為、スピルバーグの他の傑作と比べて突出して良いという訳でもないので、それがこの作品の全体の評価へと繋がってしまっている。むしろ割り切って、エンタメすれば良かったのにとも少し思うが、それはもはやディックじゃないもんね。
『映画秘宝』には、スピルバーグのサディスティックな演出、容赦のない演出について言及されていたが、それも一つのサービス精神なのかなと思う。だってこうした方が面白いだろ? が、やや度合いを超え、観客の恐怖に代わる。この話は、一つ飛ばして『激突!』で。
『映画 ひみつのアッコちゃん』
『ひみつのアッコちゃん』を綾瀬はるかで映画化、という時点で嫌な予感しかしないが、なかなかどうして楽しめた。
監督は川村泰祐。フィルモグラフィーを確認したところ、TVドラマの演出からアニメを原作とした映画をよく手掛けているようで、『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 〜勝どき橋を封鎖せよ!〜』も氏の作品。
原作が漫画の映画を作るのは、この世で最も難しい仕事だと思う。漫画やアニメで表現できても、実際の人間にやらせた場合、台詞がおかしかったり、行動がおかしかったり、どうしても現実と漫画の差を埋め切る事が出来ず、妙な事になってしまうからだ。
ところが、この『秘密のアッコちゃん』の場合、主人公が10歳の子供である、とした事で、主人公アッコの漫画的な行動にある程度リアリティのようなものを間接的に与える事が出来、そこまで違和感がない。いや、「ない」って書くのは勇気がいるんだけど(笑
しっかりまとめているなという感想を持ちました。
何より、10歳の少女を全力で演じた大杉漣さんの怪演を観れただけでも、この映画に価値はある。
『激突!』
文字通りスピルバーグの出世作。このTV映画の反響により『ジョーズ』の監督になったというのは、あまりにも有名なお話。
原作はリチャード・マシスンの同名短編小説。SFホラー作家としても著名で他に『アイ・アム・レジェンド』他、多数の映画の原作者としても知られる。ちなみにこの作品では脚本としても参加していらっしゃいます。
で、さっきのお話なんだけど、この映画、スピルバーグ作品としても超初期なのに、もう最初からサービス精神が徹底してる。どうやってこの大型トレーラーの恐怖を演出するかを考えに考えて、結果、運転手が一切見えないという一つの答えに到達するなんて、並大抵の事じゃない。以前見た『恐怖の報酬』も怖かったけど、荒野の道路を大型車で走る映画は語るべき部分が少なくて済む分、シンプルに怖いね。上手い人が撮ると本当に怖いです。
最後、原作を不勉強ながら読んでないので、一緒かどうかは分からないのですが、誰だったか不明なまま崖に突っ込んで死ぬ、っていう正体不明のまま後味悪く終わるのもまた良い。アクションから生まれるショック的な怖さと、どこか心霊めいた怖さが同居していて、実はあのトレーラーは現生のものではなく、あの後もまた誰かをつけ狙うのでは? なんて考えちゃうのは僕が日本人だからかな。実際は、同様の手口で人を殺す殺人鬼が乗ってる、っていう設定があるんだよね。
過去の名作。映画好きな人なら、是非!
そんな訳で、
こちらからは以上です。
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