2013年12月31日

【博覧京希アワード】2013年に観た映画ベスト10発表!! の巻。

てってれーーー!

遂に来ました大晦日!

毎年恒例、その年に視聴した映画の中から
ベスト10を独断とヘンケン・ベッケナーで決めてお届けするやーつ
今年もやっちゃうよ!!

今おもてなしで倍返しだじぇ!(これ言えるのも今日までだな)

昨日のブログで、
今年観た映画、91本については書きましたので、
詳細はそちらをピックアップしていただく事にして、
それではさっそくベスト10から発表していきましょう!


第10位!!

風立ちぬ

宮崎駿引退長編が第10位! 飛行機を作る呪われた夢が、そのままアニメを作る監督に置き換えられて、そう観るとこの監督がひたすら自分の夢に向かって生きてきた事が分かる、ある意味で監督の異常性が最も色濃く打ち出された、宮崎駿と言う名のゼロ戦が最後に日本中を爆撃していった超怪作!

第9位!!

ライジング・ドラゴン

日本ではJKリフレが摘発されたり世間を騒がせているが、JCことジャッキー・チェンの映画を大人の男に見せるだけという癒しの空間、JCリフレを作った方がよっぽど健全だ! アクション映画引退作は、引退作とは思えないほどいつものJC過ぎて、癒し効果は絶大! 死ぬまでアクション作ってよ!!

第8位!!!

特攻野郎Aチーム THE MOVIE

今年1年、映画はキャラだ! と改めて思い知らされた年だったように感じる。この4人でなければ劇中確実に5回以上は死んでると思わせる無理な展開を、ノリだけでどうにかする特攻野郎の面々に脱帽! 映画はバカでも大味でも、好かれればなんでもアリなんだ!

第7位!!!!

アウトレイジ ビヨンド

「ファッキン・ジャップってどういう意味だよバカヤロウ!」。待ちに待った『アウトレイジ』の続編は、3部作にする気満々の、血みどろヤクザ東西抗争絵巻! これをそのまま関西のお笑いが東京進出して幅を利かせている芸能界に置き換えると、たけしさんの嘆きや憂いが見て取れる?! カモン完結編!!

第6位!!!!

ロックアウト

6位だけにロックです! 囚人を冷凍保存する宇宙の監獄に、甘ちゃんで世間知らずの大統領娘が行ったら案の定、囚人たち全員復帰で大混乱! 自らの無実を晴らす為元CIAが立ち上がる! こう書くとありきたりで凡庸だが、これもやっぱりキャラが良い! 最新のスネーク・プリスキン誕生だぜ!

第5位!!!!!

ジャンゴ 繋がれざる者

今年最も、キャラクタ造形の大切さを教えてくれたのは、やっぱりタラの映画でした。ドイツ人で元歯科医の賞金稼ぎがジャンゴ以上に紳士でかっこいい! タラはこういうキャラクタの造形が異常にうまい。あの画にこのキャラあってこその映画でした。

第4位!!!!!!

ジャッジ・ドレッド

スタローン主演版ではなく、リメイク版ドレッドが第4位に食い込んだ! 一切顔を出さない役者魂を見せた主演もさることながら、ヘルメットをするとテレパシー能力を失うという理由で、始終顔を出し続ける新人女ジャッジの魅力が炸裂! 頼むよ続編! 待ってるぜ!!

いよいよここから、ベスト3です!!!!

アイアンマン3

あんなに嫌だった『2』の主人公の悩む芝居を見せたい症候群が更に深まったのにも関わらず重厚な作風に見事にハマって、まさかの傑作に! 自分の殻を破るようにスーツを破壊し戦うラストバトルは、トニー・スタークの更なる成長を予感させる最高の出来!!

第2位!!!!!!!!

エクスペンダブルズ2

結局こうなる! 俺が映画に求めるもの、それは、俺が子供の頃から繰り返し繰り返し見続けたアクション・スターが大暴れする、ただそれだけの映画! それが重要なんだ! 筋肉! 爆破! 筋肉! 銃撃! もうそれしか出ない!! それが良いんだ! それでいいんだ!!!

そして、
栄えある2013年ベストは!!!

もうみなさんお分かりですね!!!!

第1位!!!!!!!!!!

パシフィック・リム

この映画により、ギレルモ・デル・トロ監督は俺の心をガッチリ掴んだ。自分史上最も好きなアクション・ホラー映画である『ブレイド2』をも凌駕する映画を新作の、しかも大作で見せてくれるなんて、思いもしなかった!! すげえよデル・トロ! 大好きだよギレルモ!!!

これを記念して、年明け早々、当ブログではギレルモ・デル・トロ監督特集を企画!
偉大なるヲタク監督の魅力をあますことなくお伝えします!!!

ありがとう映画たち!!
今年も面白かったよ!!!!

そういう訳で、また来年!!
良いお年をっ!!!

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【改造人間・高橋京希、今回の獲得経験値】
 Lv1 肉体力:0(通算14P)
 Lv2 精神力:0(通算48P)
 Lv1 容姿力:0(通算8P)
 Lv4 知識力:0(通算63P)
 Lv2 ヒーロー力:0(通算16P)
 Lv5 趣味力:+1(通算372P)

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2013年12月30日

2013年12月に観た映画のレビューと、2013年ベスト映画ノミネート作品一覧! の巻。

今年も早いもので12月も終わろうとしています。
毎年恒例、今年一年間に観た映画のベスト10を明日のブログに発表しますが、
今回はその前に今月観た映画のレビュー2本と、
今年1年間に観た映画のおさらいをさせていただきますので、
よろしくお付き合いください。

それではさっそく、
今月観た2本の映画の感想文です。


ジャンゴ 繋がれざる者

待望のクエンティン・タランティーノ最新作。
一貫して、自分が作りたい映画、観たい映画を撮る姿勢を崩さないタランティーノが今回描いたのは、奴隷制度が残り、差別色濃いアメリカ西部で、黒人のガンマンが白人の悪人をぶちのめす、というとてもらしい話だった。
タラが少年時代ブラックスプロイテーション(黒人搾取映画=黒人向け大衆映画)を浴びるほど観た、というのは様々な彼の研究本に明記されていて、その頃の彼のアイドルであるパム・グリアを起用した『ジャッキー・ブラウン』を撮った時、その思いは結実したと思っていたが、どうやらまだまだ足りなかったらしい。
この話自体の着想はきっと前から持っていたものだろうが、映画で現実世界と異なる世界を描く、という事を思いついた『イングロリアス・バスターズ』の影響は少なからずあったのではないかと思う。
タランティーノにとって、映画はいつも彼の味方をしてくれた。映画監督になり、世界的に大成功を収め、『キル・ビル』で自分の好きな作品を撮り尽くしてしまった彼に芽生えたのは、自分も映画で誰かの味方でありたい、という想いだったのかも知れない。
これは世界的にもなかなか面白い進化で、自分の好きなものを撮りつくしてしまうと、映画制作自体の情熱が薄れ、やとわれ監督になり凡庸な作品を残す監督が大半である中、更に自分の中のモチベーションを別の物に転換し撮り続けるのは、並大抵の事ではない。タラは今も進化してるし、今も映画で誰かを救おうとしている。かつての自分が、映画に救われた恩を返す為に。


おおかみこどもの雨と雪

今年最後の映画視聴は、アニメーションだった。
『時をかける少女』『サマーウォーズ』で知られる、細田守監督の最新作だ。
ツツイストであり、筒井先生も絶賛していた『時をかける少女』は僕も好きな作品で、また『サマーウォーズ』も主人公と同年代が対象年齢である事を考えれば、観ているこちらもその頃空想した世界に引き戻してもらえるような心地の良い作品で(それを嫌う人も多いが)、どちらかと言えば好きな監督さんなのだけど、さてこの『おおかみこどもの雨と雪』は困った。
実際、言ってしまえば酷い映画である。
穴だらけ、ツッコミどころ満載、ファンタジーと最も喰い合わせの悪いド現実の出産・育児を、何とか組み合わせようとした努力は凄いが、だからと言って観てる人を「?」と混乱させる作りである事に変わりはなく、なまじっか絵の力が強いだけに、一部押し切られそうになるところもあるが、それでもやっぱり最終的に「なんか納得いかない話だった」と言わざるを得ない作品に仕上がってしまっていた。
何より、花を視聴者が好きになれないのが、よくないと思うよ。

さて、続いては今年観た映画のリストです。

この中から年間ベストが決まります。
今年観た映画は、ここ10年で一番少ない91本。
さて、今年はどれが1位に輝くのでしょうか?!

【ノミネート作品一覧】
001 『シャッターアイランド』
002 『ハート・ロッカー』
003 『アース・トゥルーパーズ 地球防衛軍vs巨大蟻軍団』
004 『コクリコ坂から』
005 『スター・トゥルーパーズ』
006 『書道ガールズ!! 私たちの甲子園』
007 『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』
008 『感染列島』
009 『Neo Actionシリーズ THE MASKED GIRL 女子高生は改造人間』
010 『ディストラクション 合衆国滅亡』
011 『牙狼<GARO> 〜RED REQUIEM〜』
012 『プロトタイプ・ターミネーター』
013 『キャッチボール屋』
014 『俺たちプロボウラー』
015 『トレイン・ジャック 〜オリエント急行〜』
016 『ボーン・レガシー』
017 『逆転法廷』
018 『コンフェッション』
019 『スノーホワイト』
020 『ジャージの二人』
021 『サイレント・ワールド2011』
022 『パペット・マスターと悪魔のオモチャ工場』
023 『デッドマンズ・プリズン』
024 『スピーシーズ・デビル』
025 『ZODA』
026 『援助交際ハイスクール』
027 『Q』
028 『レッドデビル KGBvsCIA』
029 『レジェンド・オブ・ダンジョン』
030 『喰いしん坊! 大喰い開眼篇』
031 『ベルベット・ゴールドマイン』
032 『ツーリスト』
033 『カールじいさんの空飛ぶ家』
034 『フランケンウィニー』
035 『テルマエ・ロマエ』
036 『劇場版 名探偵コナン 11人目のストライカー』
037 『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ! オラと宇宙のプリンセス』
038 『アメイジング・スパイダーマン』
039 『劇場版 ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』
040 『エクスペンダブルズ2』
041 『処刑教室』
042 『ハンガー・ゲーム』
043 『ランボー 最後の戦場』
044 『ホビット 思いがけない冒険』
045 『悪夢のエレベーター』
046 『ピカソ・トリガー デイ・オブ・ザ・ウォリアー』
047 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.33 YOU CAN (NOT) REDO.』
048 『トータル・リコール』
049 『ロックアウト』
050 『プロメテウス』
051 『アイアン・スカイ』
052 『ライアーゲーム -再生-』
053 『ザ・レイド』
054 『パラダイス・キス』
055 『推理作家ポー 最期の5日間』
056 『新・妖女伝説 セイレーン』
057 『プラネット・オブ・エイリアン』
058 『アウトレイジ ビヨンド』
059 『エイリアンX』
060 『アラクニッド』
061 『バンカー・ブレイク』
062 『忍たま乱太郎』
063 『オーシャンズ・オデッセイ』
064 『アウトロー』
065 『るろうに剣心』
066 『少林寺武者房』
067 『クイック&アンデッド― 未来世紀ニューウエスト―』
068 『あなたへ』
069 『ヘンゼル&グレーテル』
070 『ダーク・サファラー』
071 『ドルフ・ラングレン in レトログレイド2204』
072 『パシフィック・リム』
073 『アルゴ』
074 『ターミネーターNEO』
075 『風立ちぬ』
076 『レディ・ヴァンパイア 美しき聖戦』
077 『アイアンマン3』
078 『ディパーテッド』
079 『ジャッジ・ドレッド』
080 『96時間/リベンジ』
081 『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』
082 『アイデンティティー』
083 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
084 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』
085 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』
086 『ライジング・ドラゴン』
087 『ステキな金縛り』
088 『シュガー・ラッシュ』
089 『ラビリンス 魔王の迷宮』
090 『ジャンゴ 繋がれざる者』
091 『おおかみこどもの雨と雪』

発表は、明日の当ブログをお楽しみに!

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2013年12月02日

2013年10月、11月に観た映画のレビュー、の巻。

どうもブログを振り返ってみるに、
10月に観た映画レビューを書いていなかったようなので、
今月は10月11月、2か月分の映画感想をお届け。

とは言え、あんまり見れてないんですけれどもね。

そんな訳で、
いってみよ!!

※以下、ネタバレ含みます。


踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望

軽い。
『相棒』というコンテンツが同じ土俵にある以上、軽すぎる。
警察を公務員という立場から描き、日本の刑事ドラマが持つある種のファンタジーを打ち壊したドラマだった筈が、いつの間にか自分たちが作り上げた『踊る大捜査線』という名のファンタジーにハマりこんでしまい、FINALを銘打った本作でも、抜け切れていなかった印象。結果、そのファンタジーを楽しめる人と、そうでない人で評価は分かれると思われ、僕は後者だった。
『新たなる希望』という映画ファンにとっては大事なタイトルを安易にくっ付ける軽さも好きではない。


アイデンティティー

90年代は大味なアクション映画ばかりではなく、『羊たちの沈黙』のヒットから派生していく、人の内面と事件を同時に描くような秀作サスペンスが大量に作られた年代でもあったように思う。
これもそうした中の1本かと思いきや、意外にも2003年の映画で、『マトリックス』の後なのかと思うと、どうにも年代の感覚が変になりそうなのは、こっちの勝手か。
良くできた映画である事に間違いないが、さすがに10年も経過すると古い感じは否めず、今だと更にもう一つ何かありそうな感じ、と思ってしまった。それでも面白い事は、間違いないけどね。


ハリー・ポッターと謎のプリンス
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2

「ハリー・ポッターってこういう話だったんだ」って言うのが、観終わっての率直の感想。
正直、魔法が使えて「やったねハッピー!」って感じの、低学年向け『超能力学園Z』みたいなものを想像していたので(これが間違いである事はもっと早い段階で気付いたけどww)、そんな風に感じたんだろうね。
原作は読まず、映画でだけの判断なので、ところどころ「?」と思う所もあって、例えば、ボルディモートが復活してから魔法省を制圧したのかしてないのか、普通の人の生活はどうなってるのか、そもそもあいつは何が目的なのかとか、ポッターばかり写しているので、背景がイマイチわからずのめり込めなかった。校長もスネイプも悪い人だったのか違ったのか、良く分からなかったしね。
嫌がるおじいちゃんに毒を飲ませ続けるメガネ等、この作品以外ではありえない楽しいシーンもあって、そういうところは面白かったです。
何より、ハーマイオニーの成長を10年かけて観た、というのが最もこの一連の作品の、良かったところなのかも知れません。


ライジング・ドラゴン

ジャッキー・チェン、アクション引退作。ジャッキーの映画は大まかに分けると、『クンフー(拳法)物』『刑事物』『冒険物』『気の迷い』に分かれると思うんだけど、引退作に選んだのは『冒険物』、つまり『プロジェクトA』とかの流れをくむ作品となりました。『クンフー物』は『酔拳II』もあるし、『刑事物』は『香港国際警察/ニューポリスストーリー』があるし、という事で選ばれたのかな。
確かにこのジャンルなら、ジャッキーの代名詞とも言える無茶なアクションに、クンフーの取り入れる事が出来るし、最後を飾るにはもってこいかも。
そしてそして、この映画も、どこをどう切り取ってもジャッキー要素しか出てこない、紛れもない彼の映画でした。いつもながら練る方向を、どういうアクションが出来るかでしか考えてないストーリー、そして展開されるアクションと、ハリウッド映画を小馬鹿にしてるスタンスは、観てて「これこれ!」と嬉しくなってしまう安定の仕上がり。観る方もこれしか求めてないし、それに応えてくれるジャッキー。あまりにも応えすぎて、セルフパロディ的でもあるのもご愛嬌。まさに最後を飾るのにふさわしい作品でした。
でも、本当に引退するの? まだまだいけるでしょ??


ステキな金縛り

三谷幸喜監督作品。
初めて氏の映画を面白いと感じました。そもそも舞台の脚本を多く手掛けていた方なので、そちらの方は面白く、凄い、また『古畑任三郎』も好きなので、脚本家としてはもう、本当、大好きなのですが、これまで撮られてきた作品を観ても、コメディにしたいのは間違いないんだろうけど、どうにも感じてしまう居心地の悪さがあって、氏の脚本仕事に比べて、あまり好きにはなれなかったのですが、本作は本当、単純に面白かったです。
後、ウェイトレスさんがあれだったら、あのファミレス通っちゃうわ。


シュガー・ラッシュ

ようやく視聴。噂通りの出来栄え。最後は感動して泣いちゃったよ。
この話は脚本が3人いて、如何にして素晴らしい作品にしようか、考え抜かれた感がある。それだけに、電子の世界の描かれ方が少しあり得ない感じがして、そこがとても残念。ゲーセンで廃れてしまったゲームは廃棄処分になる、というのも、こういうファンタジーの世界で描かれるとつらい。じゃあ今目の前にいる彼らも、このゲーセンのおじいちゃんがお店を閉めたら全部なくなっちゃうの? それってそう遠くない未来なんじゃないの?? とか考えちゃって、集中できず。次回作があるなら、ゲームの博物館に展示される、とかいう展開にならないと、安心して観れないよ。
ま、それはさておき。話は本当に素敵。
ただ一つ「?」と思ったのは、ザンギエフが悪人として描かれているところ。やっぱり、アメリカ的にロシアは敵なのかな? って思っちゃいました。
ゲームの歴史が描かれている等、ゲーマーの心をくすぐっておきながら、飽きたらゲームの世界の住人は廃棄されて全員死んじゃうよ、という、後ろめたい気分にもさせてくれるアニメです。


ラビリンス 魔王の迷宮

モンティ・パイソンズのテリー・ショーンズが脚本、監督をジム・ヘンソン、そしてデビッド・ボウイ&若き日のジェニファー・コネリーが出演と聞いて、前々から観たいと思っていた映画。ようやく観れました。
とにかく楽しい。3DCGではなく、登場キャラクターのほぼ総てがマペットで描かれ(人間は5人ぐらいしか出ない)、しかもそれらが人間以上に躍動している。
パイソンズ好きとしては、脚本に着目しちゃうんだけど、唐突に現れる手の井戸なんかは、パイソンズのシュールな世界そのまま! もうそれだけで嬉しくなっちゃう。
ボウイの怪しげな魅力と、ジェニファーの美少女ぶりもパペットたちに負けておらず、様々な化学反応が起こって生まれた作品。
子供向けなので、過度の期待は禁物だけど、結構大人になってからも好き、っていう方はいるらしく、それも観て納得。この映画は、子供の名残を描いたものなので、観ているとどこか懐かしい気持ちになるからだろうね。

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2013年10月03日

2013年9月に観た映画のレビュー、の巻。

毎月恒例、
映画の感想です。

今月も先月と同じく、7本!
さっそくいってみよ!!
(※ネタバレあります)


アルゴ

俳優でもあり、デアデビルでもあり、次回のバットマンでもあるベン・アフレック監督による第85回アカデミー賞作品賞受賞作品。
実話を元に作られており、イランアメリカ大使館人質事件(1979年)がベースとなっている。実話だと思って観ると凄まじいが、ヒロイックに描かれている事も間違いなく、またその点からの批判も多く、別の視点から描かれる映画も作成される事が予告される等、アメリカ内外でも物議を醸しだしている模様。まぁこういう映画だから仕方がないのかなと。
『アルゴ』の原作は『光の王』というSF小説で、科学の発達した未来の他の惑星での物語。1978年の『スターウォーズ』が様々な神話をモチーフにしているのは知られた事だけど、対する『光の王』は、インド神話をベースにしている。これはこれで映像化されたら面白そうで、実際僕も読んでみたいから、今度古本屋さんで探してみようかな。
緊迫感ある映画で、見ごたえも十分。ただしアカデミー賞を取るようなアメリカ万歳映画なので、その辺の感覚がないと案外普通に思えるかも。


ターミネーターNEO

どこが『ターミネーター』なのか全くわからない便乗商法映画。DVDで鑑賞。低予算。
大金を持って獄中で死んだ男が隠した宝の地図を探しに、深夜牢獄へ忍び込んだならず者たち。そこで、人に擬態する化け物と遭遇。化け物はメンバーに変身するので、ならず者たちは疑心暗鬼におちいる……。
というのが、この映画の成功した場合のストーリー。『遊星からの物体X』的な、ありがちではあるものの手に汗握る展開だ。
しかし、この映画はそうはならない。どうやったら面白いかを監督が理解していないのか、予算がないので適当なのかは不明だが、化け物は変身能力をほとんど活用せず、変身しては直ぐ元の姿に戻って暴れまわり、を繰り返す。疑心暗鬼を生ずる暇もなく、徐々に人が減っていく。全体的にバカっぽい。
そして、化け物が強すぎる。強すぎるので、変身能力が要らない。要らないのに変身する。だからすぐ元通りになるのだww
で、何でもこんなに変身させたいのか? と、疑問に思って最後まで観ると、その変身能力が最後のどんでん返しの為だけに存在しているのが判明する。内容に生かせてないのが惜しい。
観なくても人生に支障のない映画です。


風立ちぬ

ブログに感想書いてますので、こちらでご覧ください。

 矛盾を抱えた偉大なるアニメーターが出した最終結論・『風立ちぬ』感想、の巻。
 (2013年09月10日更新)


レディ・ヴァンパイア 美しき聖戦

コメディタッチのホラー映画。いわゆる吸血鬼物。
吸血鬼がTVCMして血を吸いたがってたり、全体的になんかアレ。
なんかアレなのに、話を大きくしようとしてくるので、見てる方はもっとアレな気分に。
途中警官のキャラが立ちすぎ、一瞬この人が主人公だっけ? とぼんやり見てると錯覚する雑な作り。
B級映画が好きな人なら、味わい深い作品です。


アイアンマン3

驚いた。
前作『1』『2』とも違う作風で、あの荒唐無稽とも言われかねない『アベンジャーズ』の直接的な後であるにも関わらず、ここまで現実に即したシリアスなストーリーと、トニー・スタークという男の内面を打ち出す映画が完成するとは全く思っていなかった。
当然、昨今のアメコミ・ヒーロー映画はシリアス路線が受けているという流れはあるものの、『アイアンマン』でトニー・スタークが魅せるカラッとした魅力は、そこに相容れないものだと思っていた(『2』は男の哀愁映画ではあるものの、その分爽快感が減っていた)。
『アベンジャーズ』のラスト、死の淵から生還したトニー・スタークはその後、アイアンマン依存症とでも言えるトラウマを抱えるようになってしまい、不眠が続き、テロリストにケンカまで売ってしまう。しかも今回の敵はエクストリミスで強化された兵士で、高熱を放ちスーツを溶かしてしまう。
これは『アイアンマン』として戦えないトニー・スタークが、その殻を破り捨て、本来の自分を取り戻す物語だ。月並みだけど、本当にそれが良く描かれていて、『アイアンマン』最高! と思ってしまった。
『1』『2』『アベンジャーズ』『3』の順で、是非とも一気に観たいね。


ディパーテッド

香港映画『インファナルアフェア』のハリウッドリメイク版。マーティン・スコセッシ監督作品。無冠の帝王であったスコセッシ監督はこの映画でアカデミー監督賞を受賞する。
『インファナルアフェア』自体良くできた映画だけど、本作はハリウッド的ではあるものの配役がうまい。デカプリオとマット・デイモンは本来のキャラクター設定なら逆でもいいと思えるが、だからこそネズミという特性が良く似合う。
実際150分もある映画なので、今回視聴したTV版は相当カットされているものと思われるので、いつか完全版を観たい。
ニューヨークをバッグにネズミがバルコニーを渡る象徴的なエンディングが儚くも美しい(月並み)。


ジャッジ・ドレッド

前作スタローン版がスタローン臭が強すぎて、スタローン映画になってしまっていた。
今回は仕切り直してカール・アーバンを主役にリブート。
あまり期待しないで観たが、これが面白い!!!!
カール・アーバンはジャッジのヘルメットを1度も脱がないこだわりっぷりで、冷酷なドレッドを見事に演じ切り、また新米で相棒役のオリヴィア・サールビーが髪を金髪に染め演じた、テレパシー能力があるジャッジ・アンダーソンは非常にミステリアスで魅力的(ドレッドと対照的にテレパス能力が落ちるので一切ヘルメットはかぶらない!)。
この二人がスローモーと呼ばれる、吸うとハイになって世界がスローモーションに感じるドラッグを製造している200階建てのビルに潜入! 狂った女犯罪者・通称ママを逮捕せんと動く(ストーリーラインは『ザ・レイド』とほぼ同じ)。このスローモーションが、人体破壊のバイオレンスをより一層際立たせ、狂った世界の演出に一役買っている。
かなり面白かったのだが、本国では大ヒットに至らなかった模様。しかしカール・アーバンが自費で続編を作りたいと漏らしてると言う情報も小耳にはさんだので、ちょっと期待。
レンタルでも良いから応援してあげて。
R-15。


96時間/リベンジ

元CIAのお父さんが、娘を救い出す『96時間』の続編。
本当のタイトルが『96時間』ではなく『TAKEN』なので、今回は『96時間』要素は皆無。代わりに合るのが『リベンジ』の方で、前回豪快に殺された面々が、実は悪いやつの息子や部下だった事から、主人公のリーアム・ニーソンと奥さん役のファムケ・ヤンセンがそれぞれ組織に捕まってしまう。それを今度は娘が助けに行く、というのが今回の見どころ。
お父さんが無双なのは前作で知っているので、弱みを握られまくる展開は熱いものがありました。
面白い映画だけど、さすがに今回がラストかな。

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 Lv1 容姿力:0(通算7P)
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 Lv2 ヒーロー力:0(通算15P)
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2013年09月10日

矛盾を抱えた偉大なるアニメーターが出した最終結論・『風立ちぬ』感想、の巻。

(以下、映画『風立ちぬ』のネタバレを含みます)


IMG_20130908_103441.jpg

気まぐれにスクラッチを買ったら1000円当たったので、
レイトショーで『風立ちぬ』を見てきました。

公開前後から、
「宮崎駿がゼロ戦設計者の映画を作ってる(た)」
という声は聞こえていて、
そういう方面からの賛否両論が強く、
僕も何となく、そういう感じの、戦争肯定・非難系の作品なのかな、
ファンタジー封印なんて言われてるし、
とか思っていたのですが、
先日NHKで放送された『仕事の流儀』を拝見して、
(例えあれがTVプロデューサーの意見を反映したものだとしても)
どこか、そういう映画ではないのではないか、
という気がしていて、
非常に興味がありました。

そして、その後の引退発表、会見。
あの内容の面白さもさることながら、
更にそこでまた、
駿監督が長編引退作に選んだ『風立ちぬ』って、
どんな内容なんだろう。

という興味は深まり、
いつしか僕の中で押さえきれなくなっていたんでしょうね。


さて、そんな流れで拝見した『風立ちぬ』。

戦争も、話題になったタバコ云々も関係ない、
それどころかある意味では、
ゼロ戦を作った堀越二郎氏すら無関係なのでは?
と思えるような作品でした。

僕にはこの映画が、
堀越二郎氏の生涯を借りて作られた
宮崎駿監督の自伝に見えたからです。

キーワードは『夢』。
或いは、『空への憧れ』と言ってもいいかも知れません。

本当にこの映画は、それしか描かれていない。

いや、もちろん、そんな事はないんです。
観る人の鑑賞に耐えうるように、
関東大震災や、
菜穂子との恋愛模様が描かれていて、
その部分は心動かされます。
実際、僕も映画館で泣きました。

しかし、一皮剥くと、
何かもやもやしたものが見えてくる、
或いは角度を少し変えるだけでも、
「ん?」と思える作品である事も間違いないのです。

この映画は堀越二郎(少年時代)の夢から始まります。

夢の中で二郎は飛行機を飛ばし、
憧れの飛行機設計者カプローニ伯爵に出会います。

その描写がもうすでに隠喩的でした。

宮崎駿監督はかなり博識なので
あえて描いていて、
そう思いたい人はそう思えばいいじゃない、
とすら考えて作っているようでした(そういう意味ではミスリードなのかも知れませんが)。

フロイトの心理学でいうと、
空を飛ぶ夢は、性欲の増加を象徴しています。

カプロニが二郎に見せた夢で、
彼の夢にはたくさんの女性が乗っていて、
二郎の飛行機はどくどくと脈打ち黒光りする、
まるでペニスを思わせるような飛行機に撃墜されてしまいます。

あまりにも分かりやすい描き方です。

ここまで書いておいてなんですが、
この切り口で進めると、
「お前はあんな感動的な映画を観て、
そういう感想しか出ないのか?
おかしいのはお前の方だ!」
と言われかねないので、この辺にしておきます。

でも、二郎は「(若かった頃の)出会った時から君が好きだ」と言ったり、
幼女である妹が異常になついているのを、まるでそうしないと間違いを起こしてしまいそうな気がするとでも言わんばかりに無視するように扱ったり、
菜緒子と結ばれてから飛行機作りが上手くいったり……
監督もうやめてばれるーーー!!wwwww
と思うような深読みできそうな描写やイメージが矢継ぎ早に飛んでくるので、
見ていて冷や冷やしました。

さて。

話を切り替えて、
もう一つ別の視点から。

この映画は、大雑把に
『二郎の生涯、ゼロ戦作りと菜緒子の恋愛』ルート
『二郎の観る夢や行動から邪推する異常性欲』ルート、
そしてもう一つ、
『二郎が持つ夢の力・創作の力』ルートと、
3つの視点で観る事が出来ると思います。

この二郎が持つ夢の力こそ、
この映画で一番描きたかったところなのではないでしょうか。

どんな時代にあっても、
どんなに不幸があっても、
二郎は飛行機作りを辞めません。

辞めないどころか、
時が経つに連れ周囲の言葉が耳に入らず、
どんどんのめり込み、邁進していきます。

僕が今回この映画を観て最も驚いたのは、
戦争が描かれていない事。

比較的富裕層の人々や、戦争で重要な位置にいる設計士の話なので、
そもそも描く必要はないのかも知れませんが、
並みの映画監督ならインパクトのある戦争シーンに飛びつきそうなものですし、
宮崎監督は戦争シーン等存在しない『ハウルの動く城』に戦争シーンを付け加えるほど、
そうした描写が好きな人です。

これはもう明らかに、
意図的に戦争シーンを描かなかったと思って良いでしょう。

何故こうしたたのか、って考えたら
一つはやっぱり、描きたいテーマからブレるからと、
二郎にとっては、そういうモノでしかなかったから、
という表現の為のように思うのです。

あくまでも飛行機は二郎の夢であり、
戦争でどうこうは関係なかったのだ、
とでも言いたげです。

これを宮崎監督に置き換えると、
幼い頃から飛行機が好きで、飛行機に憧れ、
でもやっぱり二郎と同じように近眼でパイロットにはなれないと悟り、
(あえてカプロニに「それでもいい」と言わせている)
その夢はいつしか、アニメーションの中で飛行機を飛ばす事に変わっていました。

駿少年も二郎と同じ疑問を持っていたと考えるのは、
想像に難しくありません。

事実、宮崎監督も飛行機に憧れ、
大人になるにつれ、飛行機は戦争の道具である、
兵器であると知ります。

この点もカプロニの言葉で、
「呪われた夢だが、それでも飛行機作りは美しい」
という意味の台詞を言わせています。

これは総て、宮崎駿少年自身に向けられている言葉なのでしょう。

二郎は成長し、飛行機の設計士へ、
宮崎監督はアニメーターになり、映画を作り始めます。

監督にとって、
映画制作時に聞こえてくる周囲の言葉は
戦争のようなものなのかも知れません。

自分はアニメを作っていたいだけなのに、
スポンサーがうるさかったり。

人の声が聞こえない、
戦争シーンが描かれない、
というのは、映画作成時の監督そのもののような気がしてなりません。

少なくとも、
あれが物を作る人間の、理想の姿だ、
と監督は間違いなく思っているのでしょう。

監督には珍しいメロドラマで
照れ隠しの様にコーティングしていますが、
もしかするとこれは、
総てのアニメ映画制作者に向けて作られたものなのかも知れません。

考えれば考えるほど、
最後の長編にふさわしい作品です。

監督はきっと、
思慮深い方だと思うので、
ずっとずっと悩んできてるんじゃないでしょうか。

そもそもの飛行機好き少年が根底にあって、
大人になって、その子供じみた考えを一度拒否して、
それでもやっぱり飛行機が好きで、
アニメでもそれを書きたくて、
そういう、矛盾に満ち満ちた、複雑な精神構造です。

この映画を通して
宮崎駿監督が出した結論は

「(それでも)生きねば」

だったのです。

いろいろ矛盾して、悩んで、葛藤して、
それでも夢があれば人は生きていける。

これは既におじいちゃんとなった宮崎駿監督の、
ひとつの確信ではないでしょうか。

宮崎監督がこの映画を観て、
始めて自分で泣けた、
というのは、
この映画を作った事で、悩んで、矛盾だらけだった自分を
初めて許す事が出来たからなのかも知れません。

夢を持ってやって来たんだから、
そうやって生きてきたんだから、
生きねばならなかったのだから。

空にあこがれて、
空をかけていく。

松任谷由実さんの『ひこうき雲』。
僕はこの曲の完成した経緯を聞いて、
本作には似合わないと感じていたのですが、
このサビの歌詞こそ、宮崎監督が最も共感したフレーズだったのかも知れません。

『風立ちぬ』。

最後にひと際大きな風を巻き起こして、
監督の夢・憧れは、空を駆ける飛行機になったのです。


IMG_20130908_171925.jpg

この日の晩は、サバを食べました。

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2013年09月02日

2013年8月に観た映画のレビュー、の巻。

毎月恒例、
映画の感想です。

今月は7本!
さっそくいってみよ!!
(※ネタバレあります)


少林寺武者房

『少林寺三十六房』の主演で知られるリュー・チャーフィー主演&初監督作品。
ショウブラザーズではないプロダクションで撮った為か、非常にのびのびした作品。
演武のシーンや、友人が牢屋で精神やられちゃってる女にカンフーで救われるくだりなど、見どころも多いが、おそらく賛否両論分かれるであろうオチ(オチと呼んでいいのか?ww)をどう観るかで感想が違う。
僕は結構いけるクチで、香港映画の、独特の終わり方と言えば良いのか、すぱー! と突然『劇終』とでるあの感じが好き。あれは観てるとクセになる。
本作も「どひゃー!」とか、主演の2人が驚いて飛び上がって突然終わる。潔い。いや、ずるいのかも知れない。でもこの時代の香港映画は、間違った方向に終わらせ方をどうするか凝っていて、例えば『天才カンフー』の、神々しくしようとしてなのか、やたらと明るい場所で撮った為、まぶしすぎる感じになっちゃってる雰囲気とか、何かたまらなく好きだ。
僕が映画をこの先撮る事があるなら、こうした竹を割ったような終わり方で映画をしめたい。
そんな気持ちになる1本です。


クイック&アンデッド― 未来世紀ニューウエスト―』

特に調べる気はないけれど、『エイリアンVSカウボーイ』の敵をゾンビにしてみたらいいんじゃない? とでも言うような安直すぎるB級ゾンビ映画。
そして判明したのは、西部劇と他のジャンルはどれも相性が悪い、という事。
『エイリアンVSカウボーイ』も、西部劇に寄ろうとして、結果ちぐはぐな印象になってしまい後に何も残らない映画だったけど、本作はそれにも輪をかけて何も残らない。どうでも良い話が最初から最後まで続く。もう少しだけでも西部劇よりのカットがあれば観れる気もするけど、あれじゃね……。
ゾンビが特殊メイクでなく、被り物のB級映画に傑作なし!


あなたへ

こういう映画が最も評価に困ります(笑
良い映画には違いないんだけど、健さんがずっと健さん。昔のスター映画はそうだったんだし、この映画のターゲット層はそういう映画を観てきた人たちだからいいんだけど、あまりに年齢不詳過ぎ。どこの世界にあんなに哀愁のある人に軽々とバイトを頼む男がいるんだよ、出会った頃の回想のシーンも何で健さんそのままなんだよ、とか思ったら負けなんです。こういうツッコミが禁止なのは、健さんの映画と、今だと吉永小百合さんの映画もその位置。
ところが、凄いなと思うのは、健さんが健さんで、そういうものだと思い込んでしまえば、急に観れてしまうから、やっぱり健さんって凄いんだよ。
無論ロードムービーとして、色んな人に出会い、最終的な「あなたへ」の意味をそれぞれ感じる、というのが主題なのですが、僕は別な捕え方をしました。
この映画は、「男は旅先で見知らぬ人たちに悩みを打ち明けられた場合どう反応するのがいいか」を、いろいろなパターンで描いた作品です。何故か自分の悩みや身の上、人生の失敗してる部分を健さんに見せてくる登場人物たちに、時には一緒に酒を呑み、時には黙って話を聞き、或いは何か困惑したような表情で、ただ見つめます。
そうなのです。男は大事な時に、言葉は要らないんです。健さんぐらいになれば。
この映画は、男は背中で物を語れ、という事を暗に示しているんです。
ただそれがちょっともの哀しいのが、一番その背中を観てほしかった奥さんを健さんが理解できていなかった事。ここがこの映画で一番淋しい。そこが僕の泣けたとこです。
余談ですが、『単騎、千里を走る』以降、健さんは映画でモバイル機器をいとも簡単に操るシーンが観られるようになりました。この姿のインパクトは凄まじいものがあるので、電話のCMは健さんにやっていただくのが、かなり効果的と思いますが、いかがでしょうか(出ないかww)。


ヘンゼル&グレーテル

童話『ヘンゼルとグレーテル』の兄妹が魔女退治の後、各地の魔女を退治する魔女ハンターになっていた、というアクションホラー映画。
ぶっとんだ設定を更にぶっとばして、そこそこ面白い映画に仕上がっている。
魔女の造形や設定が独特で、魔法も多少使うが、何故かほとんどの魔女が武闘派で、主人公たちと肉弾戦のともなったアクションを展開する。ワイヤーワークを使ってまで。どことなく『仮面ライダーBLACK』を思わせる等身大の戦闘は、見慣れた感じがして割と楽しい。
後、面白いと膝を叩いたのが、ヘンゼルが子供の頃魔女に太らせようとお菓子を大量に食べさせられたのが原因で、糖尿病にかかっている、という事(糖度の高い特別なお菓子だったのかね)。戦ってる最中も時折インシュリンを打たねばならず、っていうのはお約束だけど、その設定はほんと、良く出てきた、って感じ。
そういう小さなアイディアの積み重ねが、似たり寄ったりの映画から頭一つ分出てる。お好きな人は、お暇なときにどうぞ。


ダーク・サファラー

パッケージに偽りあり!
パッケージにはさも黒豹に似たサファラー(疫病神)が、主人公たちに襲い掛かるモンスタームービーのように書いてあるが、観てビックリ。サファラーは全然襲って来ず、じっと張り付いて横で見届けるだけの変なドラマ。
作中そのサファラーに憑りつかれると、不吉な事が起こる、という設定は語られるものの、後は悪い事して身を持ち崩す兄弟の慣れの果てが描かれるばかりで、そのサファラーが何なのか、何故ついてくるのか、と言った疑問には何一つ答えていない。
しかし逆説的に言えば、それがこの映画一番の発見。サファラー(CG)がくっついてくるだけというところがこの映画を「何かあるのでは?」と思わせてくれる。結局何も起こらなくても、観終わって「何か意味があったのでは?」と思う(何もない)。
何もない事を、何かあるように見せるというのは、実は映画では結構大事な事なのだ。
何故なら、紹介する時、何も感じなかったと思われるのがちょっと嫌で、不思議な雰囲気で味のある映画です、とか書きたくなってしまうから。


ドルフ・ラングレン in レトログレイド2204

みんな大好きドルフ・ラングレン、低迷時代の主演B級SF映画。ドルフの着てる服装が、平成ウルトラ警備隊のコスチュームみたいで、それだけで面白い。
いや、そこだけが面白い。
ドルフがお好きならどうぞ。


パシフィック・リム

ブログに感想書いたので、そちらをどうぞ。

 日本の文化を土足で踏みにじる奴らは許さない! デル・トロ吠える『パシフィック・リム』感想! の巻。
 (2013年08月29日更新)

 まだまだ書きたりない『パシフィック・リム』! の巻。
 (2013年08月30日更新)

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2013年08月30日

まだまだ書きたりない『パシフィック・リム』! の巻。

前回の『パシフィック・リム』感想に
書き切れなかったアレコレを思いつくまま書いていきまーす。

 日本の文化を土足で踏みにじる奴らは許さない! デル・トロ吠える『パシフィック・リム』感想! の巻。
 (2013年8月29日更新)

先ずは、森マコの魅力について。

あの人ってね、アメリカ人が描く理想の東洋人女性像が反映されてますよね。
菊地凛子さんのビジュアルも、
日本人が好きな顔と、アメリカ人が思う東洋人の顔が
ちょうど半分ずつぐらい配合されている絶妙の顔立ちしてます。

そしてあの性格!

時に強く時にもろく、
一途で、年齢にふさわしくないのでは? と
日本人からは思ってしまう程、かわいらしい仕草もお手の物。
(アメリカの方にはきっとかなり若く見えてるんだろうな……)

しかも、扱いが2.5次元。
一部とは言え、あんな髪の色してるのはアニメだけだし、
プラグスーツも現実の女性は着てくれない。

アメリカのヲタクが理想とする東洋人女性が色濃く反映されてますよね。

で、更にもっと重要なのが、
彼女がドリフトによって、
主人公と記憶を同調させてるのにも関わらず、
その後もローリーの事を好きでいるっていう事。

だってさ、相手の記憶が入って来るって事は、
その人の総てを受け入れるって事じゃない?

ローリーだって、以前パイロットだった時、
英雄視されてたわけで、
確実にその時期、派手な女遊びみたいなのやってる筈。
もしかしたら、当時の政府によって揉み消されたような感じの、
泣かせた女性だっているかもじゃない?

そういう部分も全部わかって受け入れてくれる、
そんな懐の深い女性、
森マコぐらいしかいませんって!

きっとローリーもね、
「オレあんな事してんの、彼女も知ってるんだよなぁ」
って内心冷や冷やな筈。

更に言えば
「やべえマコかわいい。今度搭乗するなら彼女だな!」
的な男性的下ネタまで読まれてる可能性がある訳で、
その辺受け入れてる彼女に夢中になるのも分かるよね。

んで、男女搭乗は別に珍しくもなくて、
ロシアのイェーガー、チェルノ・アルファ(←これ大好き)もそうなんだけど、
あれに乗ってる2人は設定上夫婦なんだけど、
サーシャの方が7歳年上で、しかも戦闘指示を出すのは彼女。
完全に旦那のアレクシスは尻に敷かれてるんだけど、
それってサーシャが男っぽいところがある訳で、
森マコの持ってる母性にも似た女性像とはまるで異なってるんだよね。


最後に森マコ関連。
芦田愛菜ちゃんから、菊地凛子に成長するには、
1回10代の時、サナギか何かにならないとそうはならない、って
日本人なら思うんだけど、その辺海外の視聴者は、どう思ってるんだろうねww


続いて、デルトロ関連で、あれこれ。

先ず怪獣の口の裂け方。
十字に裂けるやつね。
今回はもっと複雑に裂けるやつもいたけど。

あれってデル・トロ監督、本当に好きなんだと思う。

だって『ミミック』の擬態昆虫も、
『ブレイド2』のリーパーズも、
みんな口が十字に裂ける。
リーパーズなんて別に変異した吸血鬼なんだから、
そんな必要ないのにね。

多分、ああいう口の開き方っていうのが、
デル・トロ監督の考える化け物のアイコンなんだろうなぁ。


で、デル・トロ監督作としてみると、
今回もロン・パールマンさんが良い役で登場してました。
本当、好きなんでしょうね彼が。
本作でハンニバル・チャウを演じたロン・パールマンは言わずもがな、
デル・トロ監督の『ヘルボーイ』主人公役。

またちゃんとした顔では出してもらえてなかったけど、
役柄としては相当おいしい役。

で、僕は吹き替え版を観たんだけど、
声がケンドーコバヤシさんだって、
全然気が付かなかった。
「これ誰だろ?」って思いながら観てたんですけど、
上手でしたね。

そうそう。
せっかく話題が出たので触れておかないといけないのは吹き替え版声優の話!

もうね、
顔に合ってようがなかろうが、
全員ロボットアニメの大御所引っ張って来ましたみたいな
ナイスすぎるキャスティング!!

アムロにシャアに葵豹馬に、
挙句の果てには斯波繁夫!

ハークなんて顔に似合わず美声過ぎ!ww
後、何で菊地凛子は林原めぐみになってるの??ww
芦田愛菜ちゃんは本人なのにww

これは確実に狙ったキャスティングですよね。
もう、元の声との整合性とかとれてないんじゃないかな。
って、実は僕、吹き替え版しか観てないので、
その辺ハッキリ指摘は出来ないんですけれども。


こんな感じかな。

イェーガーと怪獣の話とかは、
僕よりはるかに詳しい方々がたくさんいるので、
そういう方々にお任せします。

最後に一つ。

『パシフィック・リム』が地上波で放送されたら、
twitterは「バルス」祭りならぬ、
「ロケットパンチ」祭りになるでしょう。

それだけ日本人が大好きな映画ですよ、これは。

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2013年08月29日

日本の文化を土足で踏みにじる奴らは許さない! デル・トロ吠える『パシフィック・リム』感想! の巻。

最近はめっきり、
映画館で観たい!
と思うような映画が減ってしまった。

忙しいし、上映時間に縛られるし、隣には見知らぬ人が座るしで、
結構映画を観に、映画館へ行く、っていうのは骨が折れる事なのだ。

そういう、骨を折ってまで観たい!
という映画がない。
ちょっと「面白そうだな」と思っても、
「ま、後からレンタルでいいか! 忙しい!」とかいう結論になっちゃって、
結果、映画館から遠ざかってしまう。

しかし、そういう中でも
これは映画館で観ておかないといけないのでは?
という映画がやっぱり時々ではあるものの、登場する。

『ダークナイト・ライジング』もそうだし、
今回の『パシフィック・リム』もそうだ。

特に今回の『パシフィック・リム』は、
まるで僕の心にのしのしと、カイジューが近づいてくるかのように、
だんだんと「観たい」という気持ちが強く、強くなっていた。

この映画には、何かがあるような気がしてならなかった。

その何かを、今日確かめに行ってきた。

そもそも僕は監督のギレルモ・デル・トロが大好きだ。
「1番好きな映画は?」と聞かれて
「アクション・ホラーだったら『ブレイド2』だ」
と即答するぐらいに好きだ。

実際『ブレイド2』は10回以上観ている。
冒頭の台詞は何も見ずに言えるぐらいだ。

『ブレイド2』にハマって以降、
デル・トロ監督は僕の中で最重要監督の一人になった。
彼のフィルモグラフィーを追いかけ、
『ミミック』も『ヘルボーイ』も『パンズ・ラビリンス』も
全部大好きになった。

『ブレイド2』撮影の時、
コミック繋がりではあるものの全く無関係の
マイク・ミニョーラを呼んだというエピソードからも分かる通り、
監督は異界の生物が好きな、アメコミヲタクなんだろうな、
って言うのが僕の中での印象。

だったから、『パシフィック・リム』を監督すると聞いた時は、驚いた。

デルトロが巨大ロボット映画?
そりゃ『ヘルボーイ/ゴールデンアーミー』でも、
最後に巨大なクリーチャーを出してたけど、
あれはどっちかって言えばクトゥルー神話系だったし、
そのイメージないよ!

勝手にイメージがないと思っていた僕が馬鹿だった。

『パシフィック・リム』を観て確実に感じた。
嗚呼、監督はカイジュー映画が大好きだ。
好きで好きで、たまらないんだ。

そして、好きでたまらないからこそ、
自分でこの映画を作りたかったんだ……!

そう確信した。

『パシフィック・リム』は、
靴にまつわる映画である。

(以下、ネタバレします)

森マコは子供時代のトラウマをかかえている。
片方脱げた靴を取り返してくれたのはペントコストで、
マコに勇気を与える為、その赤い靴を返すシーンが存在する。

ハンニバルは金属製の靴で現れ、
この映画の最後の台詞は、
「オレの靴を返せ」だ。

言わずもがなだが、
日本には、土足で家に入らない、
靴を脱ぐ、という作法がある。

異世界からやって来た怪獣たちは土足で人類の住処に入り込み、
めちゃくちゃに破壊していく。

これはもしかすると、
「日本の文化」であるアニメや特撮映画を今風にリメイクし
失敗作を量産する昨今の映画業界への痛烈な批判ではないのか。

『ゴジラ』も『ドラゴンボール』も、
何やら元ともまったく別物の、
原作を破壊し、激しく踏みにじった映画になってしまった。

それだけではない。
デルトロ監督はインタビューで、
「日本の怪獣ものへのオマージュを捧げた作品ではない」と本作について語っている。
何故か。
最後にわざわざ、『この映画をモンスターマスター、レイ・ハリーハウゼンと本多猪四郎に捧ぐ』と、日本怪獣特撮の神とも言える本多猪四郎さんを称えてまでいるのに。

それはきっと、
デルトロ監督が楽しんだカイジュー映画が総て、
ノスタルジーの中にしかないからなのだ。

アニメで素晴らしい映画はあっても、
特撮怪獣物を、日本が高クオリティで作れていない事を
デルトロ監督は知っているのだ。

そう考えると、何となくデルトロ監督の発言する意味が見えてくる。

「ハリウッドでこんな感じに作ってみたけど、どうだい?」

監督は日本の文化である怪獣映画を、
ノスタルジーではなく、
今現在最高の形で映画にして見せた。
土足ではなく、日本の文化に敬意を払って。
土足で暴れまわるのはカイジューと同じだと、監督は知っているから。

そういう想いで作られた映画が、
僕たち日本のアニメや特撮作品を好きな人間が観て、
熱くならない筈がない。

燃えた滾った漲った!

右脳と左脳をドリフトさせるが如く、
僕は映画とドリフトした。

3回ほど、涙を流した。
入り込んだ。

大好きなシーンがたくさんあって語りつくせないが、
案外ロボットよりも人間たちの方で記憶しているのが、
自分でも意外だ。

トラウマがある女特有のストーカー気質でドアの小さな窓からローリーを覗いちゃうマコだとか、
ガイズラーとゴッドリーブが終盤二人でカイジューの脳とドリフトしようとする時、ゴッドリーブがこれまでの人生友達がいなかったので握手の仕方が分からずモタモタするところとか、
犬にしか心を開かないチャックとか、
あのスーツ重いだろうに愛の力で着たまま海を泳ぐマコとか、
シリアスなシーンなのに日本人は『萌&健太ビデオ』で笑っちゃうマコの幼少時代とか、
愛しいシーンがいっぱい!

無論、カイジューとロボット(イェーガー)のバトルも満載で、
燃える武器を出すタイミングとか、
ボッロボロにされるところとか、
「ロケット(噴射の勢いで威力を増しただけの)パーンチ!」とか、
羽! とか、
尻尾切られてるのに飛ぶのが安定してるけど、いいの? とか、
もう書いてて切りがない。

こんな映画他にない。

間違いなく本年度ナンバーワンだ。

マジでこんなの作られちゃって、日本映画どうするの?
『ガッチャマン』みたいなの作ってる場合じゃないよ。

この先、しばらくはかぶれます。
関連グッズ集めたり、
後『モンハン4』始めてもパシフィック・リムごっこしちゃいそう。

何より、
今はこの手でソフビフィギュア動かして
自分だけの『パシフィック・リム』で遊びたい。

こんな気持ちになったのは、子供の頃以来だ。
それがこの映画の魅力を総て、物語ってる。

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2013年08月01日

2013年7月に観た映画のレビュー、の巻。

7月も忙しくて、
全然映画を観れませんでした。

その数、わずか6本。
前月より減ってますね;

淡々と、どうぞ。

ネタバレ全開ですので、閲覧はご注意を。




アラクニッド

80年代っぽい特撮技術が楽しい巨大蜘蛛パニック映画。
グロいシーンも多いが、ちまちまとした特撮が味わい深く、ノスタルジックな気分になる。
そんなに古い映画でもないんだろうけど、もしかすると制作者サイドに、東映の怪獣映画ファンがいるのかも、何て思っちゃう出来でした。
B級、グロありだけど、特撮が楽しい映画です。


バンカー・ブレイク

明らかに『プリズン・ブレイク』から邦題を拝借した銀行破りモノ。
主人公は久しぶりに娑婆に出てきたおっさんで、いい年して再び銀行強盗に手を染めようとする。
しかし集まった仲間に癖がありすぎて、裏切るわ途中で病気の告白するわで、ドラマ性を持たせたいのは分かるが、それらがことごとく邪魔して、肝となる銀行強盗の爽快さが皆無に。
もうちょっと惹きつけるものがないと、似たような作品で、しかも幾らでも傑作はあるので、結果観ていてどうでも良い気分に。
枯れた気分になりたい方にはオススメです。


忍たま乱太郎

実写映画版。
三池監督作であり、特撮ファンお馴染みの浦沢脚本という、ある意味で豪華な競作。
蓋を開けてみれば、これまでの三池監督作の最早セルフオマージュとでも言えるのではないかと思ってしまう程、三池監督のこれまでの作風が詰め込まれた映画になってました。
『カタクリ家の幸福』や、『ヤッターマン』の特殊メイク、『DEAD OR ALIVE 犯罪者』等でも顕著な異常にリアルな汚物、子役への演出も容赦がなく、主演の乱太郎が引きずられるシーン等、爆笑しながら演出なさってそう(勝手なイメージですww)。
そして何より、鹿賀丈史さんの唐突なミュージカル・シーン。俳優の底力をまざまざと見せつけられましたね。三池監督は本当に演出が幅広く、唐突に歌ったりするのを違和感なく(『アンドロメディア』除く)挿入してくるのですが、これには参りました。実際に目の前に繰り広げられているのに、目が存在を否定する映像っていうのがあるとしたら、これは間違いなくそう。加賀さんが以前から大好きだった僕には衝撃的な内容でした。
大人向けにツッコみながら見る事も想像して作ってるんだと思うけど、こういう作品だと弾けてて良いですね。


オーシャンズ・オデッセイ

突如深海から発生した微生物が人間を殺し、原因究明の為、科学者たちが潜水艦で海の中へ、そこで、生命の神秘に出会う……みたいな、ざっくりと言えばそういう感じの映画。根底には文明批判だなんだがありそうだけど、演出はどこか『アビス』に『エイリアン』を掛け合わせたような、全体としてちぐはぐな印象。
キャラクタの行動にも一貫性がなく、悪くなったと思えば急激に悔い改めて命がけで人を救ったり、良く分からない。
そういうところがとてもB級映画らしく、お好きな方にはおススメできます。


アウトロー

原作とは似ても似つかぬ爽やかなトム・クルーズが主演のサスペンス・アクション。
正体不明の男が大活躍する『ボーン』シリーズの角度を変え、他人から正体不明と思われてる男が大活躍する話、と言えそう。見ている側も最初は映画の他の登場人物と同じで、トムの事を変な奴、怪しいやつと思って観ているうちに、徐々にトムが凄くていいやつってわかる事で、最初と最後で評価が全然異なる、というのが見ていて気持ちい訳だけど、惜しいのが、それが通じるのは本作だけ、って事。続編を希望してるみたいな感じだったけど、もうその手は通じないので、続編が『ミッション・インポッシブル』と変わり映えしないものになる可能性が高い。
もしかして見ておくべき作品は、この1本だけになってしまうかも。


るろうに剣心

『忍たま乱太郎』に引き続き、漫画原作の時代劇。
しかし作風は正反対で、極めてシリアスな作り(牙突シーン除く)。
時代劇、アクション映画、漫画原作の実写版、と、どういう映画を観たいかによって、評価が全く異なる映画だと思う。
しかしそれらどの角度から観ても、ある程度の「かっこよさ」は保証され、あらゆる漫画の実写化の中では成功した部類にある。
気になったのは、時代劇として観たら説明的な台詞が多すぎた事。ラストの薫の絶叫は「剣心やめて」だけで十分伝わる。健君も顔だけでその真意に気付く演技ができたはず。けど、そうできなかったのは、やっぱり視聴者の事を考えて、って事に行きついちゃって、視聴者舐められてるって事でもあり、また、映画の見方が分からない若い世代に向けての映画である事からもそこは仕方がないのかとも思ったり。
ラストシーンに壮絶な120対2という殺陣のシーンがある『浪人街』という映画が、浪人(るろうに)つながりで喚起され、剣心のラストが250対2であるのは、単純に倍以上って事にしたかったんじゃないかな。
問題の牙突のシーンは、もしかすると「いろいろ試してみたかったけど、江口さん飛ばしちゃったし、もう他の事試しづらい空気になっちゃったから、これでいいか」みたいなのが真相なのでは? と思う程脱力した演出でビックリ。あの感じだと、続編での牙突零式は大気圏を突破してしまいそう。
せっかく作り上げた、この平成のトンデモ時代劇。このまま散らせるには惜しいので、これを新たな文化のスタートそして、いろいろ似たような作品ができたら、そこに時代劇ブームの再来の決め手があるように思うので、是非頑張っていただきたいです。
そして最後に、アクション監督の谷垣さん、やっぱ信頼できますね。

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2013年07月02日

2013年6月に観た映画のレビュー、の巻。

もう2013年も半年終わりですね。

今月は多忙に付き、
あまり映画を本数観る事ができませんでした。

まだまだ観たい映画、
いっぱいあるのになー。

そんな訳で、今月も映画感想文をどうぞ。


ザ・レイド

インドネシアからやって来た、ハードコアアクション映画。
麻薬王が建設した高さ30階のビル、そこに乗り込んだSWAT。そして、彼らを待ち受ける入居者(犯罪者)たち……という、まさにありそうでなかった映画。
ハンの島に乗り込むブルース・リー的要素と、何かやってやろうというトニー・ジャー的要素が混然一体となったアクションに次ぐアクションでお腹いっぱいになっちゃいます。
荒い映像から繰り広げられるアクションシーンは荒唐無稽ではあるものの、やたらリアリティがあり、インドネシアの印象を悪くする事に一役買ってる。誰一人スターが出ていない分、初見で戦闘能力が分からないので、その辺に歩いてそうなおっさんが何らかの達人、手練れだったりと、インパクトは強い。
ハリウッドでリメイク決定との噂もあるので、やや画面を明るく、スタイリッシュになったものが気持ちよく作れていれば、そっちは傑作になるかも。
ハードなアクション映画が好きな人におすすめ。15禁。


パラダイス・キス

勘違いナルシストデザイナー男が暴走する爆笑コメディ映画。
……原作をまったく知らない僕が観終わって思った感想がこれ。とにかく、ジョージである。ジョージを演じた向井理さんの怪演が光る。巨大なオカマに扮した五十嵐君も捨てがたいが、やはりジョージだ。ジョージが凄い。
あんまりにも凄かったので、原作を知ってる人に後日問い合わせたところ、「漫画のジョージはあんなじゃない! 漫画のジョージはもっと凄いの!」と言われてしまったので、やっぱりあれは向井理さんオリジナルのジョージなんだろう。
でかい口を叩き「あの女右から3人まで抱いた」と吹聴し、さも才能あり気に見せておきながら、独自ブランド『パラダイス・キス』はまったく売れず返品されるジョージ。惚れた女をモデルに抜擢するという公私混同も甚だしい行動を取っておきながら、優勝を逃すジョージ。挙句の果てに、それらが恥ずかしかったからか、オカマを連れて国外逃亡。お前なんなんだよジョージ。
この映画は『パラダイス・キス』なんてタイトルじゃ合わない。『パラダイス・ジョージ』にでもするべきだ。そういうタイトルの続編が出たら、僕は映画館へ観に行きます。


推理作家ポー 最期の5日間

ポーにおける『フロム・ヘル』と言ったところか。タイトル通り、推理作家エドガー・アラン・ポーの死ぬ間際5日間を追った創作映画。
実際、ポーの死は謎に包まれていて、無論それは彼の作風も手伝って、今や伝説化している訳だけども、その「設定」を最大限に生かしている部分はなかなかに面白いし、凝った脚本。
そう思ったので脚本家を調べてみたが、2人いる脚本家のうち一人が『デッドマンズ・カーブ(ベン・リヴィングストン)』を書いたぐらいで、もしかすると今後面白いものを書いてくれるかも、という期待をしてみたり。
完全な創作で最後の5日間を描いているんだけど、面白い発想だと思うし、ポーの新たな魅力にも気が付かせてくれるなかなかの佳作。お好きな人はどうぞ、って感じ。


新・妖女伝説 セイレーン

優よりも、みんな大好き蒼井そら主演。
Vシネマ『妖女伝説セイレーン』の新シリーズ(と言っても、だいぶ前の作品だけど)。
銀行強盗に成功した男たちが、逃亡途中に乗せた女がセイレーンで、少しずつその魔性に狂わされて、殺し合いを始めてしまう、という内容。
もう少しその過程が丁寧に描かれていたら面白くなったと思うのだが、どうもスタッフ全員が「早く蒼井そらのエッチなシーンを撮りたい!」と思っていたらしく、大味な感じに。惜しい。かといって、肝心のセクシーシーンも、場所が変わる意外にメリハリがなく、妖女の持つ魔性の魅力を描き切れているかと言えば、いささか疑問だ。とは言え、この手の映画は3日とかで撮らないといけなかったり、制約がもの凄いから、こんな感じになっちゃうんだよね。
ちょい役ながら小沢和義さんがゲスト出演していて、短い出演なのにちゃんと存在感を出す演技をしてらして、さすがって感じでした。


プラネット・オブ・エイリアン

キャプテン・スーパーマーケットことB級ホラー映画の帝王ブルース・キャンベル主演のテレビ映画。
宇宙探索から戻って来ると、ウラシマ効果で地球は数百年先になっていて、これまで築いていた文明は崩壊、代わりに宇宙人が地球人に木を伐採させる植林地(植民地ならぬ)と化していた。この宇宙人、シロアリが巨大化したみたいな風貌で、まんまシロアリと同じく木を食べて生きるのだ。そこでブルースが、同じ乗組員の仲間を頭から食われたりしながら地球の奪還を目指す、というゆるすぎるストーリーが展開される。
ほとんどブルースがジョン・クリーズのように見えてしまって、コメディ映画にしか思えないが、彼の出演作は大体こんな感じの気もするので、間違っていない。B級がお好き、或いは耐性があるならどうぞ。


アウトレイジ ビヨンド

ようやく拝見。平成やくざ映画の金字塔『アウトレイジ』の続編です。
東日本大震災直後に撮られた影響か、残酷描写はやや抑えめで、かつ、宣伝してたように怒号がずっと飛び交うような映画でもない。いつものたけしさん特有の、乾いたドライな演出が全編を包んでいて、それが残酷に寄ったり、行き過ぎてジョークになったりする。これが北野映画を観ていて、最も気持ちが良い部分だ。
期待していた方向へのパワーアップはなかったが(期待していた、というより宣伝がそうだったんだよなぁ)、面白かった。
この映画、ヤクザ物として観れるのは勿論、ある意味で現代のテレビお笑い界の構図に似ていなくもない。東京の芸人たちに、大阪吉本の芸人たちが攻勢をしかけてきて、今後どうなっちゃうんだろうね、っていう、これはもしかしたらたけしさんの憂いがそのまま設定に反映されちゃったのかも。そういう風に深読みしてみたり。
それから、ラストシーンは思わず「あ!」って大声あげちゃいました。衝撃的だったもので、つい。きっとアレが一番、やりたかったことなんだろうなぁ。


エイリアンX

こういうB級映画ばっかり観てますが、まぁ好きなんですよ。
『エイリアンX』。いいですよね。タイトルがいさぎよくて好きです。「パクってるぞ!」って堂々と言ってますよね。
何せこれ、中身も『エイリアン』に似たり寄ったり。
主人公は女性だし(ルーシー・リューを平凡にした感じの人)、クリーチャーはエイリアンの顔をプレデターにしたようなやつだしで、意識しまくり。
もの凄くつまらないかと言えば、ギリギリ観れる感じに仕上げってるところもまたにくたらしいです。すぐ消したくなるぐらいに、せっかくなら作ってくれないと。
お好きな人、どうぞ。

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【改造人間・高橋京希、今回の獲得経験値】
 Lv1 肉体力:0(通算9P)
 Lv2 精神力:+1(通算28P)
 Lv1 容姿力:0(通算6P)
 Lv4 知識力:0(通算50P)
 Lv2 ヒーロー力:0(通算10P)
 Lv5 趣味力:+1(通算204P)

posted by きょうきりん at 14:36| Comment(0) | 映画博覧京希 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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