2013年05月31日

2013年5月に観た映画のレビュー、の巻。

5月は前半、
結構観れました。

さっそくどうぞ。


劇場版 ポケットモンスター ミュウツーの逆襲

新作劇場公開に合わせてか地上波で放送。
劇場版はこれと、ケルディオが出てくるのぐらいしか観てないです。
素直に面白かった。
案外硬派で、ポケモンで遊んでいると常につきまとう「ポケモンは友達とか言ってるけど、結局奴隷のように使役している関係を友達と呼んでるだけなのでは?」という根底の疑問にも通じる部分があって、ミュウツーの存在意義や、ラストのコピーポケモン同士の殴り合いから、子供たちに何かを悟らせようとしているメッセージ性が強いが、その実、説教臭くなりすぎてないバランス、「お前ら感じろよ!」っていうさじ加減も丁度良かった。
これを観ておくと新作もまた一味違って楽しめるのかも。


エクスペンダブルズ2

前作に引き続き、80年代90年代のアクション映画ファンに贈られたプレゼントお祭りムービー。
『1』の評判が良かった為か、ちょっとした出演だったシュワちゃんとブールスもアクションに参戦。花を添える。
あんなに悪い事をしたドルフ・ラングレンは「頭がおかしいからしょうがない」というアバウトすぎる理由で職場復帰していて、代わりにジェット・リーの出演シーンが激減。それは惜しい気もするけど、そもそもちょっとあのメンツの中では浮いてたかもなぁ。
今回新たに加わったのはチャック・ノリスとジャン・クロード・ヴァン・ダムほか。
チャック・ノリスは戦場で悟りの境地に達したかのような傭兵の役で、絶妙過ぎるタイミングでエクスペンタブルズの面々を助ける。ヴァンダムは悪役。
この二人の関係は面白く、チャックのスタントマンとしてキャリアをスタートさせたヴァンダムがこんな同窓会みたいな映画で敵役というのも、中々に興味深い。
男塾方式で、次回はけろっとヴァンダムがエクスペンタブルズの一員になってる事を願う。
最強に面白い映画です。


処刑教室

『エクスペンタブルズ2』の興奮が冷めず、ブルース・ウィリス主演という事でレンタルして大失敗。タイトルも嘘、内容もアクション皆無、ブルースの登場シーンも少な目。学園の不正を暴こうとする冴えない学園新聞の高校生が主役で、ブルースはそこの校長という役どころ。
アクション熱で煮えたぎったハートで観てしまった為、始まってすぐ目が点になり、虚ろになり、ついには画面を眺めながら茫然としてしまった。
最初からそういう映画と知っていて観れば、もっと評価は高かったかも……いや、それはないな。
そもそも『処刑教室』っていう、まったく同じ邦題を着けるセンスを疑っちゃうよ。
ミーシャ・バートンのお風呂場でのヌードシーンだけが見どころです。


ハンガー・ゲーム

アメリカのティーンにしたら面白くても、日本には『バトルロワイヤル』という映画があるので、どう観ても劣化した『バトロワ』という印象。
未来のアメリカで、争いをなくすために各地の少年少女で殺し合いをさせ、それを生中継(この辺、いかにもアメリカ的)させる。
主人公の女の子は気が強く弓が上手いだけの暴れん坊だけど、何故か周囲の人に好かれ、世論にも受け入れられる。
おそらく、ここがこの映画のポイントだと思う。
主人公ぐらいの年の子供から大人になりかける思春期の時期、或いはもっと早くから、多くの人は世間が自分に優しくない事を悟る。子供から大人になるにつれ、甘やかしてくれる人もいなくなり、急に現実が立ち塞がる。しかもそも現実は、自分の力ではどうする事もできないような巨大なものだ。
そしてふてくされたり、あきらめたり、色々な試行錯誤を繰り返して大人になって行くものだが、この映画だと大人にならない反抗心を剥き出しにしたまま、世間に受け入られ、主人公は一定の成功を収めてしまう。
思春期の子供が夢見そうな事で、アメリカのティーンに熱狂されたのも良く分かる。
子供向け映画です。


ランボー 最後の戦場

子供向けの映画を見た後は、大人向けのアクション映画。『ハンガーゲーム』では描かれなかった真実の戦争(紛争か)の姿がそこにある。
冒頭から、日本のニュース番組ではまずお目にかかれない戦地の死体の映像が大写しになり、背筋がピンとなる。
スタローンは優れた映像作家だ。筋肉ばかりの人と思われがちだが、実際には相当クレバーな男なんだろう。
ご存じの通り『ランボー』はこれまで何作か作られ、既にその存在はファンタジーのようになってしまっていた。アニメのキャラとか、勿論ズバリ、映画の中の人。というイメージでも良い。しかし公開当時、ベトナム戦争物は多くのアメリカ人にとって、日常的なものであった事を忘れてはならない。ランボーは身近にいるかも知れない戦争の被害者だった。
時が経って、ベトナム戦争の話題はさすがに薄まり、今となってランボーは、クラシックな映画の定番になってしまった。
これをスタローンは良しとしなかったのだろう。それが冒頭のショッキングな本物の映像に現れている。ここから先に起こる事は、今現在本当に起こっている出来事なのだ、と、強く印象付ける事に成功している。
映画人としてのスタローンの才能は間違いなく確かなものだ。本作でより強く再確認できた。


ホビット 思いがけない冒険

『指輪物語』に対し『ホビットの冒険』について、僕は無知で、存在は知っていたものの、読んだ事はなかった。
映画を観る前に少し調べてみると、必ずしも原作に沿っている訳ではないらしく、長い物語を3部作に収める必要があった『ロード・オブ・ザ・リング』に対して、短い物語を3部作にしているので、小説化されていない設定(歴史年表)だけが残されている部分を今後映像化するのでは? と、言われているのだそうだ。
さて本作。
とても面白かった。
おそらく『指輪物語』よりも『ホビットの冒険』が児童向けである為だろうが、やや子供っぽい展開(ドワーフたちのミュージカル調皿片付けや、トロールに食われそうになるシーン、ゴクリとのなぞなぞ対決など)はあったものの、何より世界の色味、雰囲気が『ロード・オブ・ザ・リング』と同じなので、地続きの作品として観る事が出来るのが本当に嬉しい。
総て完成したら6作で、一体何時間になるのか知らないけど、いつかは一挙に観てみたい。
まぁ、まだ相当先の話ですけど。
続編にも期待。


悪夢のエレベーター

元K2で構成作家の竜泉こと、堀部圭亮さん監督作品。
僕は何故かこの方が好き、と言うか気になる存在で、特に役者としてSUB監督や石井克人監督の作品で、ちょい役ながら良い存在感を放っており、過去のインタビューで松田優作に憧れていたと仰っていた事からも、映画には並々ならぬ思い入れがある事がうかがい知れる。
最も、ほとんどの役者さんは年間100本映画を観て喜んでいるような僕とはレベルが違い、若手俳優でも寸暇を惜しんで大量の映画を観ており、相当詳しいものではあるんですけどね。最近、自分より年下の若手俳優さんのインタビュー何かを聞いてて、ああ自分より映画を観てるな、流石だな、って思う事が本当に多くなりました。映画は好きな人が撮るべきですよ、やっぱり。
話が脱線しましたが、この映画も並々ならぬ映画愛を感じます。四角いエレベーターの中が中心なので、いかに撮ってやろうかというアイディアや工夫を感じたし、突然のホラー演出でビックリさせてみたり、中々面白いと感じました。
ただ、ストーリーテリングに多少難があって、実はこれ推理物なんですよ、真犯人を当ててくださいね、と視聴者に初期の段階でもう少し思わせないと、どんでん返しがいかに巧みであっても「ああそうか!」よりも「ああそういう話だったの?!」という気持ちの方が強くなってしまい、そこが非常に惜しいと感じました。
才能も情熱もある人なので、今後この方面の仕事、増えると思います。


ピカソ・トリガー デイ・オブ・ザ・ウォリアー

おまちかねのピカソ・トリガーシリーズ。
なかなか手に入らないので、ようやく2本目。
プレイボーイ誌で有名なアンディ・シダリスが監督となり、大柄で脱ぎっぷりの良いプレイメイトと、筋肉バカ丸出しのボディビルダーを集めて撮った大味アクション映画。
意味のない着替え、とりあえず欲情し挿入される濡れ場、バズーカでの爆発と、アンディ・シダリスが考えるサービスシーンだけで構築される予定調和な世界は、実に無意味で、観終わった後に何の感想も残さない。
お酒でも飲みながら、ツッコミつつ観るのにうってつけ。何で敵のボスはインディアンの恰好をしてリングで諜報部員を叩きのめすのか? 何故諜報部員の女性は全員グラマラスで胸元を強調しているのか? そんな調子でこの映画は最初からずっとボケてくるので、ツッコミ力があるとかなり面白くなるはず。
それから、ここを書きたくてしょうがなくなってるのが我ながら哀しいのだけど、中盤ぐらいに登場するフクロウ。こいつがやばい。どう観てもヌイグルミ。アニマトロニクスなんて上等なものじゃないヌイグルミを、誰かが適当に操作して動かしてるだけ。それを誰もが本物のフクロウとして扱い、そして最終的に「うるさい」という理由で打ち殺すという、本編に無関係のシュールすぎる展開は自分の理解を超えてしまった。あれって僕が後半ぼーっとして別の事を考えていたので、本当はあのフクロウの中に盗聴器がしかけられていたとかだったのだろうか? 確認したいような、もう見たくないような、サービス精神過剰すぎてお腹いっぱいになる1本なのでした。


ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.33 YOU CAN (NOT) REDO.

ようやく視聴。
詳しい感想は、後日当ブログで1回分まるまる使ってお送りします。


トータル・リコール

過去に変態監督ポール・バーホーベンが監督し、フィリップ・K・ディックという映画化しにくい小説ばかり書くSF作家の作品を、異常なパワーのある作品に仕上げていたのは、やっぱりバーホーベンは偉大だったからで間違いなかった。
今作は本当にダメ。SFとかディックがやりたいんじゃない。ジェイソン・ボーンをSFの舞台でやりたいだけの映画。そこにリメイクの価値は皆無だ。
当然前作だって『ブレードランナー』のヒットを受けて作られた映画だったんだろうけど、そこにシュワちゃんとバーホーベンという、フィリップ・K・ディック感の最も薄い2名が投入された事で化学反応が起き、愛すべき変な映画が完成してしまった。
現代でリメイクするなら、より哲学的にするべきなのに、本作は単純明快だ。これは違う。
そういう意味で、僕はあまり好きじゃないです。


ロックアウト

口直しに何かSFっぽいのが観たくなり『プロメテウス』と迷ったけど、どうにも『プロメテウス』にも『トータル・リコール』的な、思い出が汚される感がしたので、思い切って無関係の本作をレンタルして観た。
これが結構良い。
物語は非常に凡庸。語りつくされたネタだ。宇宙に極悪人ばかり集めた刑務所があって、そこの視察に大統領の娘がやって来てて、悪い事に事故が起きて犯罪者が全員脱走で大ピンチ。そこに送られる筈だった男を急きょ救いに向かわせる、というそれ何て『ニューヨーク1997』? 何だけども、それでも良かった。
映画はキャラクタが大事。
軽口ばかり叩いて一見薄情にみえる主人公のマリオン(演じるはガイ・ピアース)と、勝気な大統領の娘エミリー(マギー・グレイス)の掛け合いは楽しく、観ていて飽きない。
調べてみたらフランスの映画だそうだが(出演者は多国籍)、あんまりにもハリウッド的なのでそうは思えなかった。
僕は好きです。


プロメテウス

『ロックアウト』に主演していたガイ・ピアースは本作にも出演。そっちが良かったので、『プロメテウス』も観てみた。
監督のリドリー・スコットは言わずと知れた『エイリアン』『ブレードランナー』というSF映画の巨匠であり、本作は『ブレードランナー』の続編を撮るために、SF映画の勘を取り戻す為に制作したのでは? という噂が公開前からされていた。
しかしそれで出来上がったのは『エイリアン』の前日譚であった。最も監督は『エイリアン』の後に『ブレードランナー』を撮っているので、監督の中ではこれで正解なのかも知れない。
『エイリアン』はSF映画でありながら優れたホラー映画でもある。H・R・ギーガーの生み出した生理的嫌悪を生み出すエイリアンの造形、そしてその習性は数多の人々を恐怖におとしいれるのに成功した。
対する『プロメテウス』も、ある意味でホラー映画だ。
プロメテウス号に乗って人類のルーツに当たる惑星へと旅立った研究者たち。プロメテウスとは、人間を創造したと言われる神の名前だ。惑星までは遠いので、コールドスリープで長い年月眠らされていて、目が覚める。彼らがどんな内容の夢を見ていたのかは知らないが、目覚めても待ち受けているのは悪夢のような世界で、もしかすると悪夢を映像化したかったに過ぎないのでは? と、僕なんかは思ってしまった。
ショッキングな映像も多いので、あまり女性にはおすすめしない映画です。
何となく自分は見ていて『エイリアン』の前日譚でありながら『ブレードランナー』とも関係するのではないか、何て思いながら観ていました。実はコールドスリープから科学者たちはまだ目覚めず、夢を見ているだけで、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』的な物語なのでは? 何て、あんまりにも作風が悪夢的なので、そんな風に勘ぐってしまいました。
それと、主演のノオミ・ラパスは意外にリプリーに似てるかもってのも感じましたね。


アイアン・スカイ

僕、この映画大好きです。
変な映画なんですよ。
フィンランド、ドイツ、オーストラリアの合作ってだけでも聞いた事ないし。
月の裏側にナチス軍が逃げ込んでいて、帝国を作っており、地球に攻め込む機会を伺っている、何ていう幼稚とも思えるストーリー、愛らしくてたまりません。
出演者は知らない方ばかりでしたが、レナーテ・リヒターを演じたユリア・ディーツェさんが何ともチャーミング!!! ナチの制服で理想を語る姿は(思想教育されている為、ナチスが絶対的な正義だと信じ込んでいる)ちょっとしたフェチ。ずっと観ていたいと思いました。

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ユリア・ディーツェさん。ナチの制服着て動いてて声が甲斐田裕子さんだと最強!

ストーリーはコメディSFで、月面探査へ行った黒人宇宙飛行士がナチス軍に捕えられ、アインシュタインに白人化薬を飲まされ、地球での調査に加担させられる、という、何を書いてるか分からないような内容なんですけど、こういうのが好きな人は結構いるんじゃないかなぁ。
ハマる人はハマるよ。


ライアーゲーム -再生-

観ると秋山の口調を真似したくなる映画。
一見よくできているようで、尺の問題でどんどん話が突き進むため、置いてきぼりにされる事請け合い。
映画というより、長尺のドラマにするべき。
それでも良くまとめた方かな?
主人公を演じた田部未華子の、突然出てきてるけどコイツ何なの? 感は凄い。


先月はこんな感じでした。
来月もたくさん観れたらいいなぁ。

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2013年05月02日

2013年4月に観た映画のレビュー、の巻。

毎度恒例、月一開催
観た映画の感想文コーナーです。

今回はアニメ作品多めの9本、
若干少ないですが忙しかったので勘弁。

それではさっそく、行ってみよ!


喰いしん坊! 大喰い開眼篇

4文字熟語みたいな名前・河相我聞主演のVシネマ。
原作は土山しげるさんの同名漫画。どういう理由かはわからないけど、僕はこの方の漫画を、旅先で読みたくなる。例えば、新幹線の中とか、そういう場所で読む『食キング』や『極道めし』が異常に面白いのには、一体どういう因果関係があるのだろうか。
『喰いしん坊!』は、所謂大食いフードファイターたちのバトルを描いた作品で、開眼編はひょんな事からその戦いに巻き込まれる事になった主人公が、一念発起して自らもフードファイターになる事を決意するまでが描かれている。第4弾まで映像化されているので、まだまだこれからという所で終わってしまうのが何とも惜しいのだけど、いざ戦いに挑む場面で終わるフードファイターたちの歩く背中は、それだけでも『麻雀放浪記』のラストシーンに通じるところがあり、これはこれでアリなのかも。
もう一つの見どころは、本物のフードファイターが出てくるところで、ギャル曽根はまだしっかり演技をしているが、ジャイアント白田の何とも言えない演技は、一見の価値があるかと。
Vシネマの産業も衰退してしまって、こういう変な作品が作られなくなったのは、非常に惜しいですね。


ベルベット・ゴールドマイン

70年代ロンドンのグラムロックと、その文化の中心を描いたホモホモしい物語。実話のようでありながら、登場人物は全員架空のキャラクタ。デビッド・ボウイなどモチーフはいるらしいのだけど、正直その辺の事に明るくないので、詳しくは書けない。
ユアン・マクレガー(オビ・ワン・ケノービ)にクリスチャン・ベール(バットマン)と、今やハリウッドでもお馴染みの俳優が出演しており、それだけでも見ものだが、とにかくホモホモしい。男性でオナニーしているところを見られ居場所を失ったクリスチャン・ベールが家を飛び出して、憧れのロックスターと一夜限りのホモセックスをしたのを思い出す回想録とも言える作りだしね。
僕が気になったのは、やっぱりコメディアンのエディー・イザード。モンティ・パイソン同窓会に紛れて登場してメンバーを「あの頃ジョン・クリーズは列車強盗をしていて……」等と出鱈目を述べた後ばれて、マイケル・ペイリンに卵をぶつけられていたのが、ずっと気になっていた。日本ではあまり観る機会がなかったので、観れて嬉しかったです。
ホモホモしいのがお好きな人どうぞ。


ツーリスト

ジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリーW主演のアクション・コメディ映画。
内容はあってないようなもので、ただただ美男美女を鑑賞する為だけの作品。
それ以上でも以下でもなく、オチすらどうでも良いが、この二人が出てるってだけでもう何でもアリだし、お腹いっぱい。
気軽に観れる。お腹いっぱい。


カールじいさんの空飛ぶ家

年を取って不良化するおじいさん、っていうのがいる。
カールじいさんはまさしくそれだ。
最愛の奥さんが亡くなって(この辺は、冒頭の回想15分ぐらいで泣いちゃう;)、その後は誰からも爪弾きにされず、どんどん不良化していく。
このプロセスは、親に構ってもらえない子供が不良化するのと、ほぼ同じだ。
かくして不良になったカールじいさんは、最後にでっかい花火打ち上げるぜ! とばかりに、校舎の裏窓ガラス壊してまわる代わりに、自分の家に風船を大量に取り付け奥さんとの夢だった冒険の地へ旅立つ。
しかし、その先に待っていたのは、更に凶悪な不良になっていた憧れの冒険家だった……。
っていうのが簡単なストーリー。最初の純愛の雰囲気はどこへやら、後半は不良じいさんたちの争いが描かれる。変な映画だ。
そして最後は、とってつけたようにじいさんは新しい家族を手に入れ幸せになりましたとさ、みたいに終わる。変な映画だ。変な映画だけど、じいさんの不良化は他人ごとではない。僕なんて、淋しい人生をこの先送る可能性があまりにも高いので、身につまされる思いで見ておりました。
孤独に耐え、偏屈にならないようにしたいです(もう遅い?)。


フランケンウィニー

今回一番の自分的発見があった映画。
無論リメイク前の実写作品も観ていて、それもティム・バートンらしくて大好きだったんだけど(『ビッグフィッシュ』以降のバートンは丸くなってしまった……)、今回は様子が違いました。
前に観てた時は、今みたいにトイプードルを飼ってなくて、心も荒んでいた頃だったのですが、今は毎日大好きなトイプードルと戯れる日々。そんな僕がスパーキー(映画に登場する犬の名前)が車に轢かれて死ぬシーンを観たら、さあ大変。
もう、映画の内容なんかまったく無関係で、ただ「飼ってた犬が死んだ」という部分だけが異様に哀しくて悲しくて仕方がなくなり、その後15分間大号泣! もう正直、後半の映画の内容もほとんど入って来ないぐらいの狼狽ぶり。もうダメです。哀しすぎて、うぅ、これ書いてても涙目になってしまいます。
後半にもね、いろんなホラー映画へのオマージュ、グレムリンとかガメラとか、多分細かく観ていたら、もっともっと発見できていたんでしょうが、もうずーっと大の大人が泣いてるので、そっちの方が傍から見ていたらホラーだった事でしょう。
決めた! この先犬とか死んじゃう映画は絶対に見ないぞ!ww


テルマエ・ロマエ

阿部寛の阿部寛による阿部寛の為の映画。そういう意味では『リンカーン』をも凌ぐ。だって『リンカーン』に阿部寛は出ていないもの。
とにかく阿部寛のリアクション芸をただひたすら鑑賞する映画である。
男の裸が出る、という点ではホモホモしさが出るかと思ったが、性的な面よりも画面にほとばしる「おバカ」が勝っているので、まったくそういう気にならないのは、逆に凄い。
ローマ人がこの映画を見てどう思うのかとか気になるし、フランスやハリウッドでリメイクされても、そこそこ面白い作品に仕上がりそうな気配がする。
原作の漫画を読んでおらず、深夜に放送されていたアニメは観たものの、何だかFLASHアニメのような作風だった為、EDのチャットモンチーの曲しか頭に残っていなかったので、実写版にも違和感はなかった。
続編の制作も決まったらしいのだけど、ネタはあるのか。何か、恋愛よりになったり、変にスケール感を出そうとしたりして、今回の映画が持っていたカルチャーショックを与えて阿部寛のリアクションを観る、という要素が薄くなりそうで非常に怖い。どうなる事やら。
HK、阿部寛と言えば、『トリック』で有事の際に下半身を露出し「どうですか〜?」と住人を恐れさせる、という水戸黄門の印籠シーンに近いお約束シーンがあるが、めちゃくちゃ美形で、ともすればとっつきにくさすらある彼が、こうしたシーンを嬉々として演じている姿は、他のイメージを壊したがらない俳優よりも挑戦的な姿勢で、僕は大好きです。


劇場版 名探偵コナン 11人目のストライカー

この映画の最大の事件が、実はJリーガーたちの演技である事は良く知れた話。
ツッコミどころ満載で、そもそも現実に起こりえない事件を、見せ場の為だけに作られた展開で、強引に解決していくコナン君の雄姿は今回も健在。
推理物として楽しむより、娯楽作品と割り切って観た方が数倍気楽に楽しめる。


映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ! オラと宇宙のプリンセス

名作が多いと噂のしんちゃん劇場版。
ご多分に漏れず僕も『オトナ帝国』と『戦国大合戦』が大好きで、どうしてもその辺と比べてしまいがちになる。そう見てしまうと本作はそこそこなのだけど、一つの作品として観るなら、お兄ちゃんのあるあるだったり、微妙に怖い設定・描写が裏に潜んでいたりと、丁寧に描かれていてそう悪くもない。
それにしても長く続いている作品の劇場版って、何か特別な感じがしていいよね。『大長編ドラえもん』にしてみても、既に「映画版のジャイアン」という言葉が定着している事からも、いつもの皆とは違う特別な何かが描かれていると、大人も子供も分かっているのでドキドキしちゃうんだろうなぁ。
今後もドキドキさせてもらいたいものです。


アメイジング・スパイダーマン

リブートされた新生『スパイダーマン』。前3部作と比較してみると、良くも悪くも監督サム・ライミの趣味が爆発していた前作に比べ、やや原作に近い感じか。悪いとは感じながったが、派手さがなく、ほとんどの描写が前作でも観たようなイメージで、新生と言う割に真新しさがなかったのが惜しい。
今のマーベル作品の方向性とはややずれているようにも思え、続編はヴィランを増やしてやや派手にする方向で進んでいるとの事なので、それも期待。
今作のヴィラン、リザードも昔ながらのキャラクタでファン待望でもあるんだろうけど、どうにも前作の『2』のヴィラン、Drオクトパスにかぶっちゃって(しかもあっちが派手)、そういうチョイスも良くなかったかな。
ただこれは第1作だからどうしようもない事で、第2作はひょっとすると化けるかも。
結論は出さずに次回作を待ちたいです。


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【改造人間・高橋京希、今回の獲得経験値】
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 Lv4 知識力:0(通算45P)
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posted by きょうきりん at 15:40| Comment(0) | 映画博覧京希 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月26日

『アイアンマン3』を観る前に押さえておきたい幾つかの事、の巻。

いよいよ今日から、
全世界の熱狂的アメコミファン待望の映画
『アイアンマン3』が公開となります。

僕もいろんなものを投げ打って観に行きたいのだけど、
仕事やしがらみがあまりにも多くて、
観に行く時間が取れるか凄く微妙;;

それでもどうにかこうにか、
合間を見つけて観に行きたい。
そう思っているところなのですが、
愛読している雑誌『映画秘宝』何かの『アイアンマン3』特集を読むと、
『アイアンマン3』は3つのコミックの影響を受けているか、
或いは直接的な繋がりをもっているのだとか。

興味を持ったので、
MARVELのサイトやWikipedia何かでその辺の事を
調べてみました。

そうする事で見えてきた『アイアンマン3』を観に行く前に
予習しておくべき幾つかの案件が出てきたので、
今回はそれを、備忘録的にご紹介いたします。

先ずは映画。

ご存じの通り、MARVELが作る最近の映画は
一連のマーベル・シネマティック・ユニバースという
同じ世界の中で起こったヒーローたちの物語であり、
『アイアンマン3』もその中に位置しています。

一つの到達点であった『アベンジャーズ』までの盛り上げ方も素晴らしかったですが、
この世界はまだ続き、更なる広がりを持っています。

今のところマーベル・シネマティック・ユニバースに属していると
発表されているのは以下の通り。

 公開済み・公開中。
 『アイアンマン』(2008年)
 『インクレディブル・ハルク』(2008年)
 『アイアンマン2』(2010年)
 『マイティ・ソー』(2011年)
 『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011年)
 『アベンジャーズ』(2012年)
 『アイアンマン3』(2013年)

 以下、これから公開。
 『Thor: The Dark World』
 『Captain America: The Winter Soldier』
 『Guardians of the Galaxy』
 『The Avengers 2』
 『Ant-Man』

これから公開される物については、勿論観る事が出来ないので、
『アイアンマン3』を観る前におさえておきたいのは、
既に公開済みの映画という事になるのですが、
全部観るのは中々に大変なので、
とりあえず『アイアンマン』『アイアンマン2』『アベンジャーズ』は
見ておくべきでしょうか。

特に、後述しますが、
『2』と『3』の間には公式のコミックが存在したり、
『アイアンマン』には今回のヴィランとの繋がりのある組織が出てきたりと、
最初から織り込み済みだったのね!
となる関連もあるので、必修科目と言えるのではないでしょうか。

とりあえず『アベンジャーズ』を観て、
気持ちを極限まで高めて観に行くのもアリでしょう。

そしてもう一つ、
日本に住んでるのが悔やまれるほど、
本国では重要な位置を占めているのが、
コミックです。

良く知られた事ですが、2008年に公開された『アイアンマン』は、
2005年にリブートをされたコミック『Iron Man(vol.4)』から
多くの設定を取っています。

リブートと言うのは、
これまでの設定を一新して、
時代背景何かに合わせて新たに設定を作り直す事で、
アメコミにはよくある事。

日本で言えば『仮面ライダー』や『ガンダム』シリーズよりも、
10年ごとに同じキャラの設定を微妙に変えて放送される
『ゲゲゲの鬼太郎』が近いシステムなので、
イメージしやすいかも知れません。

その『Iron Man(vol.4)』は、
設定やデザイン等、それまでの『Iron Man』のイメージを洗練する事に成功し、
映画もほとんどこのシリーズの影響下にあります。

じゃあ、是非その『Iron Man(vol.4)』を読みたい!

と思うのは、当然の事なのですが、
日本では普通の漫画が流通しているので
なかなかアメコミの入る余地がなく、
日本語訳等は後手後手に回ってしまいます。

『Iron Man(vol.4)』は、以下の通り進んでおり、

 Iron Man(vol.4) List
 Iron Man: Extremis (#1-6)
 Iron Man: Execute Program (#7-12)
 Civil War: Iron Man (#13-14 and other Civil War tie-ins included)
 Iron Man: Director of S.H.I.E.L.D. (#15-18)
 World War Hulk: Marvel Universe (#19-20 and other WWH tie-ins included)
 Iron Man: Haunted (#21-28 and Annual #1)
 Iron Man: With Iron Hands (#29-32)
 Secret Invasion: War Machine (#33-35)

これら全部が日本語訳で読めればいいのですが、
現在この中で日本語で読めるのは、
『Iron Man(vol.4)』の1話から6話までをまとめた
『アイアンマン:エクストリミス』のみ。
後はAmazonで洋書を注文する以外にありません。

しかし、これらの洋書コミックは
あくまでも原作という位置づけなので、
当然映画『アイアンマン3』と完全に関連がある訳ではなく、
また、先に読む事によってネタバレになる可能性もあり、
(或いは、もっとより深く理解できる?)
ここまでおさえるのは、よっぽど好きじゃないといけないのかも知れません。

コミックにおける問題は別にあるのです。

『アイアンマン3:プレリュード』というコミックの日本語訳が
5月29日に発行されるのですが、
これMARVEL公式で『2』と『3』の間に起きた出来事を描いたコミックなんです。

発売日が5月29日。
『3』公開から一月経過しての発行です。

これはあんまりにもです。

おそらくMARVELのアメリカでの戦略としては、
無論コミックを売りたいと言う事もありつつ、
『3』に向けて盛り上げたいという意味もあるんですよね。

それが日本にいると、
まったく伝わってこない。

ただ、その世界に関連のある映画が続々と公開されますよー、
という印象になってしまっています。

無論それだけでも吸引力のある
優れた魅力を持ったコンテンツである事は間違いないのですが、
できればMARVELが提供している形で、
日本に居ながらにしてそのウェーブに乗りたいと、
切に願うのです。

なかなか難しい事なのかも知れませんが……。


こうやってまとめては観たものの、
日本で予習出来る事は、
関連映画を観て気持ちを盛り上げ、
『エクストリミス』を読んだり読まなかったりして、
アイアンマンのフィギュアにポーズを付けて眺める事ぐらいしか
できないのかも知れません(充分だろっ!ww)。

いろいろ書きましたが、
『アイアンマン3』楽しみです。

できれば早めに観に行きたいなぁ。

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【改造人間・高橋京希、今回の獲得経験値】
 Lv1 肉体力:0(通算7P)
 Lv2 精神力:0(通算13P)
 Lv1 容姿力:0(通算6P)
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2013年04月05日

2013年3月に観た映画のレビュー、の巻。

2013年、3月に観た映画のレビューです。
長いので、ポンポンと、行ってみよ!!


ボーン・レガシー

ジェイソン・ボーンを主人公とした『ボーン・アイディンティティー』『ボーン・スプレマシー』『ボーン・アルティメイタム』に続く4作目。4作目ではあるが実質スピンオフに近く、主人公もジェイソン・ボーンではない。
第1作『ボーン・アイディンティティー』が封切られた時、アイディンティティーもボーンも精神的な意味合いを持っているので、何かそういう話かと勘違いしたのだけど、ボーンは人の名前。ハリウッド映画は案外、主人公の名前がそのままタイトルになってるものがあって、ジョイソン・ボーンを演じたマッド・デイモンがウィル・ハンティングとして主人公を演じた映画のタイトルも『グッド・ウィル・ハンティング(直訳すると、ウィル・ハンティングさんは良いねww)』だったりする。
当然『ボーン・レガシー』もボーンさんの話なのだと思ってしまうが、本作はジェレミー・レナー演じるアーロン・クロスが主人公。ボーン関係ない。一応、劇中カメオ出演的に登場するが、ただそれだけの存在であり、内容も前3作の良いところだった「実は凄腕」要素を排除し、最初から最後までスーパーマンの如くアーロン・クロスが活躍するアクション映画に仕上がっている。
主演のジョレミー・レナーは最近凄くて、『ハートロッカー』『ミッション・インポッシブル:ゴーストプロトコル』『アベンジャーズ』とアクション映画や大作への主演・出演が続いている。個人的には走る系ゾンビ映画『28週後…』で演じた射撃の名手ドイル軍曹が僕は一番好きかな。
作品的には、ボーンシリーズと言うにはやり過ぎていて、アクション映画として観るにはスタートダッシュの遅さは否めず、傑作とは言い難いものの、ラストのバイクアクションは魅せてくれる。少し惜しい出来でした。


逆転法廷

フィリップ・マルチネス監督による社会派エンターテイメント作品。主演は『ジョーズ』等で知られるロイ・シャイダー。渋いぜ。
陪審員制度を更に進めた、テレビによる投票で有罪・無罪を決定するというショーに出演する事になった弁護士の話。なかなか凝った作りだし、法廷を中継した専門チャンネルがあるアメリカでは日本よりも馴染みのテーマを、スリリングに演出していた。ラストがどうなるかはほぼ読み通りで、「そうなって欲しい」というところにしっかり着地。
あまりいろいろ書くとネタバレになるので、このぐらいで。観ても損はない佳作です。


コンフェッション

ジョージ・クルーニー初監督作品。脚本はチャーリー・カウフマン。
僕はチャーリー・カウフマンのファンで、脚本・監督作品はほぼ総て観ている。
『マルコヴィッチの穴』に『ヒューマン・ネイチュア』『アダプテーション』『エターナル・サンシャイン』そして『脳内ニューヨーク』。どれもこれも大好き。まぁ、その……『脳内ニューヨーク』はちょっとアレだけど……。
『コンフェッション』はスパイク・ジョーンズを監督に迎えた初期3部作の後に発表されている。観ればすぐに誰が脚本を書いたか分かる作りで、嬉しくなったが、この人の脚本を最も良く理解できているのはスパイク・ジョーンズ監督なのかな、って気がする。その理解っぷりは自分が監督した『脳内ニューヨーク』の出来からも良く分かる。脚本が良くできていても、その脚本が崇高すぎる場合、監督はそれを普通の人にも分かるようにある程度翻訳する必要がある。スパイク・ジョーンズはそれが非常にうまく、脚本がそのまま映像化された『脳内ニューヨーク』はシュールを通り越して意味不明になってしまった。
ではジョージ・クルーニーはどうかと言えば、実際良くやっている。ドリュー・バリモアは格別に素敵だし、脚本の意図するところはラストシーンでしっかり演出し、理解を示している。しかし、それでもまだスパイクの翻訳には及ばないのだけど、初監督作品でここまでやれたら、それはそれでやっぱり凄いとも言える。
特に狙った訳ではないけど、『逆転法廷』もTVショーの傲慢にかかわる話だったし、『コンフェッション』もそうだ。連続してそんな話を選んでしまった。次はもっと、ライトなのを観たい。


スノーホワイト

そう思って選んだのが白雪姫の実写版『スノーホワイト』。
ティーンズ向けの気軽に鑑賞できる作品、と思っていたが別の意味で気になって気になって仕方がなかった。
映像のほぼ総てに既視感があるのである。
どこかで観たような映像の目白押し。流行りの映画の流行りの映像を、色んなところから切り取って貼り付けたかのような、大作のはずなのに安い仕上がり。
作中明らかに『もののけ姫』のパクりとしか思えない映像が出てきて、お口あんぐり。あきれてしまった。
原作とも異なり3部作にするとかで原題の直訳は『スノーホワイトと狩人』で、王子様のキスではなく狩人との恋愛要素が盛り込まれる始末。
今のところ続編制作の話は聞かない。


ジャージの二人

小説の映画化が続く中村義洋監督作品。
原作は長嶋有。
僕の嫌いな対して何も起こらない映画だけど、キャスティングが良かった事もあり最後まで観れた。
この映画のポイントは二つ。
一つは、遭難しかけてプチパニックになる堺雅人。
もう一つは、姪っ子を演じた田中あさみ。この方、この映画で初めて知ったのだけど、前田愛を若くしてすらっとさせたような、かわいらしい方で、演出もやたらと彼女だけ気合い……と言うかこだわりが感じられ、出演時間は短いものの、僕もハートをガッチリ掴まれてしまった。どこかエロかわいいと感じたのは僕だけでしょうか。
その2点だけでも、観る価値あります。


サイレント・ワールド2011

恒例B級映画作品。
『サイレント・ワールド』は地球が氷河期になる話だったけど、その1年後の作品『2011』はグッと規模を縮小し、超低温寒気団が来た所だけ瞬間的に―90度になる、という超展開。あり得るあり得ないで言ったら、きっと確実に科学的にはあり得ないんだろうパニックを軸に、寒気団と車で追いかけっこをしたり、逃げきれず一瞬で凍ったり、外にいたら死ぬはずなのに助けを求めてくる人がいたり……と、やりたい放題。
寒気団がやって来る原因はオゾン層の穴なのだけど(おそらくそれ自体もおかしい)、それを塞ぐ為にロケットを打ち込むという、ほとんどの人がそんな事したらむしろ広がるだろ? と思う展開を経て、強引に大団円に持ち込むのでした。ちゃんちゃん。


パペット・マスターと悪魔のオモチャ工場

大好きな『パペットマスター』シリーズ9作目。フルムーンピクチャーズの別の作品とのコラボ映画で、パペット達は完全に正義の味方になってます。
僕はこのシリーズが大好きで、フィギュアも所有しており、当ブログで何かを紹介する時、一緒に写り込んでる頭がドリルになってるやつも、この映画のパペット(名前はトネラー。日本語版ではドリラー将軍)。
80年代のホラー映画ブームから、一貫してこの『パペットマスター』シリーズを作り続けてきたフルムーンピクチャーズは、僕も大好きなのでそのうち新作『パペットマスターX』の情報と合わせ、当ブログで特集します。
さて、そんな『パペマス』第9作なんですが、こちらはやや子供向け。人形使いの血を引く親子が主人公で、悪魔の力を使い自分たちの人形を売って世界征服を企む玩具会社の女社長と争うというストーリー。本物の悪魔が登場したり、『パペットマスター』らしさは薄く、それも当然で、本作は権利を貸して他所で撮られたものっぽい(※要出典)。
パペット達のサイボーグ強化等、ファンが必ずしも求めてない部分もあるけど、それはそれとして楽しむ事は可能。ファンならどうぞ、って感じかな。


デッドマンズ・プリズン

刑務所でゾンビウィルスが蔓延しちゃって大混乱、って感じのB級ゾンビ映画。ゾンビ映画を愛する者として、とりあえず押さえておきました。
走る系だったり、場所が刑務所だったり、最近の流行をぶち込んでる感は正直否めないけど、なかなかゾンビ映画としてはやる事やってる感じ。ただ、深みはない。もっと人間の浅はかさでウィルスが蔓延し、絶望的な状況に流れれば更に良かった。
それともう一つ。個人的に苦手だったのは、病気として感染するせいか、グロいシーンよりも、ちょっと小汚いシーンが続いて、潔癖症の僕には耐え難い部分もあった事は明記しておく。
ゾンビ映画が好きなら。


スピーシーズ・デビル

世の中には悪魔崇拝の映画、というのが少なからず存在する。
最近で有名なのは『ナインス・ゲート』あたりだろうが、過去映画の誕生初期からそういた映画は作られてきた。『スピーシーズ・デビル』もある意味で、悪魔的な映画だ。
『スピーシーズ』と聞けば、モデルのお姉さんが全裸で男を誘拐する異星人だった、というエログロ作品のシリーズを思い起こすが、本作はタイトルを便乗しただけで特に『スピーシーズ』的な要素はない。
ランス・ヘンリクセン演じる科学者が悪魔的な実験を繰り返し、本物の悪魔を創造しようとする物語で、その陰謀を暴こうとする女性記者が主人公。しかし実はその女性記者も遺伝子を組み替えられていて……というのが粗筋。非常にランス・ヘンリクセンが楽しそうにマッド・サイエンティストを演じているのが印象的だ。
この映画、原題を『necessary evil』という。慣用句で、「避けがたい」という意味がある。
本作はラストで、一見解決したかのように思えたものが覆され、いつかこの先悪魔が誕生する事を示唆して終了する。悪魔の誕生は避けられない、と伝えているのだ。
尚、本作にはダニー・トレホも出演。相変わらずちょい役で、相変わらず濃いので目立ちます。


ZODA

おそらくタイの映画。タイ版『アナコンダ』と呼べば説明は一切不要。
しかし面白いのは、その日本語吹き替え。声優さんたちがアドリブなのか何なのか、とにかくやりたい放題。確かに普通に見たら面白くもなんともない作品なので、少しでも面白くしようと関係ない事を言いまくっている。
最終的には、
「もう最初からケンカ、ケンカ、ケンカ! 同じようなシーンの連続で見てる人たちが飽きちゃうじゃない!」
等とメタな発言も飛び出す始末で、こうしたお遊びが好きな方には、是非日本語吹き替え版で観る事をおすすめする。
昆虫(CG)が大量に出てくるシーンなんかもあるので苦手な方はご注意を。


援助交際ハイスクール

タイトルは扇情的だが、内容は過激とは言い難い、「退屈な女子高生が、ちょっと皆と違う事やってみました」的な内容。映像もオシャレっぽく撮られていて、観てるこっちが退屈する。
原題は『ベビーシッター(全然違うww)』で、ベビーシッターのアルバイト先で知り合った男(ジョン・レグイザモ)と肉体関係を持つうちに、性的なサービスをするクラブみたいなのを仲間を誘って作る、という内容なのだが、字で書くと非常にエロいのにも関わらず、バストトップの登場すら主人公がラストに最後、一大決心して脱ぎました! みたいなシーンしかなく(そんな撮られ方しても……)、明らかに男性を対象に撮影されていない。
どちらかと言えば女性に、「こういう風に冒険してみたくなる事あるよね」と共感させたいような作りで、完全に売り方を間違えている。よって、つまらない。




誰が何の為に、何をしたくて作ったのか不明な映画、というものがある。
その不明さは様々で、いろいろあるが、これは本当に何なのか分からない。
10人の男女が円形に並べられた椅子に縛り付けられて座らされていて、天の声から20秒以内で質問に正直に答えないと殺す、と言われる所謂ソリッドシチュエーション・スリラーの系譜にある作品なのだが、とにかく意味が分からない。
先ず、どうやったらクリアなのかが明確に説明されないため、ただ見知らぬ人の悪行が暴かれるだけになってしまっていて、誰にも感情移入できないし、質問に答えきれず殺されるシーンも暗転→明るくなると首のあたりから血を流して死んでる、という見せ場である筈の殺害シーンを見せない、という驚きの演出で、じゃあやっぱりこの質問に答える場面だけを見せたいの?? と、戸惑いラストになると、一応どんでん返しみたいなものも待っているが、その頃にはおそらくほとんどの視聴者がどうでも良くなっているはず。しかも、どんでん返しの仕方を間違えていて、何の解決もしないから、何の驚きもない。
おそらく撮影も1日で済んでるんじゃないかなww
一人だけ、出演者が『相棒』シリーズで右京さんたちを後ろから見守る刑事さんのうちの小さい方の方がヤクザを演じていて、それだけちょっと得した気分になれます(すぐ死ぬ)。


レッドデビル KGBvsCIA

日本のVシネマの帝王が哀川翔なら、アメリカの帝王は間違いなくマイケル・パレだろう。
僕はこの人のファンで、今でも主演『アイケル・パレ』と書いてあるとテンションが上がる。
しかし、この映画のパレ兄貴はどこか様子が違った。
活躍しないのだ。
代わりにロシア人俳優オレグ・タクタロフが強面で頑張るのだが、マイケル・パレ目当ての自分からすると完全に「どちら様」状態。
どうしちゃったんだパレ!!
そのうち当ブログでマイケル・パレ出演映画全リスト作ります!!


レジェンド・オブ・ダンジョン

地雷映画の一つに「子供向け」というジャンルがある。
アメリカの子供向け映画は本当につまらない。
制約が多すぎて、何もできないからだと思うが、それでもうまくやってるピクサーとかもあるので、やっぱりその辺は才能や予算の問題なのか。
この『レジェンド・オブ・ダンジョン』も名前からして地雷臭が半端じゃないが、先ず全くダンジョンが登場しないという恐ろしい映画だ。
街を破壊する龍もCGであり、その予算でチープなCGを作るなら、造形した方が確実に安上がりだったし、雰囲気も出たのでは? というしょうもない作品。初代プレステのCGにも劣る。
登場人物周囲の大人が実は全員魔法使い、という幼稚な展開も、大人にはツラく、実はこういう映画って、子供と言うより幼児向けなんじゃないのかって思う。そういうものに大袈裟なタイトルをつけて売り出すのはどうなんだろうね。


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2013年03月05日

2013年2月に観た映画のレビュー、の巻。

1月観た映画のレビューに引き続き、
今回は2月に観た映画のレビューを。

さっそく行ってみよ!

感染列島

2009年公開の邦画。監督は瀬々敬久。
瀬々監督はピンク映画を多く撮って来た監督。ピンク映画は現在廃れてしまったように一般的には思われがちだけど、現在も在りし日のATGのような、作家性をもった映像作品の場として細々と展開中。予算も撮影日数も限られる中、どうにかこうにか良いものを撮ろうとする監督、脚本家が多く、それが一般作品になっても、確かな演出力に繋がっていく。
『おくりびと』『陰陽師』の滝田洋二郎監督なんかもピンク映画出身だしね。
さて『感染列島』。原作小説でもあるのかと思ったけど瀬々監督オリジナル脚本で、ちょっと驚き。相当パンデミックの事について調べたのだと思うけど、そこと映画人としての作家性がかみ合わない部分もあって、リアルを求めるのか、あくまでも映画なのか、振り切れない惜しい感じになってしまっていると感じました。思うに、監督の狙いは『新幹線大爆破(東映)』や『ノストラダムスの大予言(東宝)』のような、70年代の大作日本映画を現代によみがえらせる事ではなかったのかな、何て好意的には思えるんですけどね。
話は変わりますが、瀬々監督の『RUSH!』という哀川翔兄貴主演の映画が僕は結構好きで、言葉が通じない韓国の女性と勘違いを重ねてキスする翔さんのシーンは、翔さんの愛嬌を最大限に見せてくれて「いいな」って思うのです。
ピンク映画出身の監督さんは詩的な感性をお持ちの方が多いのです。


Neo Actionシリーズ THE MASKED GIRL 女子高生は改造人間

2008年邦画。金子功監督作品。
主演は清水由紀と、中村静香のアイドル2人。
Neo Actionシリーズと銘打って同時公開された水野美紀主演の『ハードリベンジ・ミリー』は先にレンタルで観ていたので、いつか観ていたいと思っていた映画です。
45分と短い、『仮面ライダー』を女子高生でやってみた、という他愛もないけど、主演二人の頑張りもあってか、可愛らしい作品になってました。2005年に公開された『仮面ライダー THE FIRST』の影響を色濃く受けているらしく、撮影場所や造形に近いものを感じました。
続編を作る気があるような終わり方でしたが、その際は是非、篠原愛を敵怪人に据え、中村静香とキャットファイトを演じてもらいたいと思いました。


ディストラクション 合衆国滅亡

1月も『アース・トゥルーパーズ 地球防衛軍vs巨大蟻軍団』とか『スター・トゥルーパーズ』みたいなB級映画を何本か観たけど、今回も何本か観ております。
合衆国滅亡とは、なかなか思い切ったタイトルですが、どう考えても合衆国全土ではなく、せいぜい街一つとかそんな規模の壊滅が起きる、そんな映画です。
おそらくそんなに有名な作品ではないと思うので、簡単に内容を紹介しますね。
主人公は、子供の頃、昔軍に務めていた科学者だったメンヘラ気味の母に、「何年にどこどこの基地の地下室に行け」みたいな事を、ナイフで手の平に刻まれたりしながら過ごす、というトラウマを抱えていた現在高校教師の男。
その母の言う時間が近づいてきて、もうすっかり大人になったのにも関わらず、突き動かされるように遠くの軍施設までやって来ます。当然怪しいってんで拘束され、事情を話すと、一応地下を調べてみる、という流れに。最初は何もない、やっぱり嘘かとなるのですが、勘が良い兵隊のお蔭で中に空洞がある事が判明。空けてみると、そこには男の死体があり、光を浴びた瞬間胸から植物みたいなやつが飛び出してくる。そこからはもう、その謎の植物の枝がCGでどんどんどんどん成長していく場面のオンパレード。ただのこの植物が怖いのは、何でも栄養にして成長する為、人も取り込んでいってしまう事。こりゃ大変だって皆避難です。そうこうしているうちに、主人公の血液にはその植物を死滅させる力がある事が分かり、主人公は「自分が来たせいでこうなった」という自責の念から(でも本当にそう;)、彼の言葉に理解を示す女性軍人を連れ、今や植物の中心となった死体の元へ行く事を決意。主人公の血を出所にかければ、全部枯れるのだとか。女性軍人も同行させる為、裸にして自分の血液を全身に塗るというサービスシーンを間に挟み、絶対に死ぬ量の血液を出してるだろ、というツッコミも何のその、死体に血をたらして植物消失。大団円となったのでした。
B級ではあるものの、案外見慣れぬ設定である事も手伝って、なかなか良かったです。あくまでも、なかなかですが。


牙狼<GARO> 〜RED REQUIEM〜

いつかブログに書きたいと思っていましたが、僕は雨宮慶太監督の大ファンで、過去BSの『タオの月』という番組の生物募集コーナーに送って実際に絵にしてもらったり(超感動した)、アフタヌーン連載の『キバクロウ』に感想を書いてテレカをいただいたりと、本当に大好きでした。
おそらくこの『牙狼』シリーズと、『世にも奇妙な物語』で雨宮監督の演出した話以外の監督作品は、ほぼ総て観ていると思います。
そんな僕なのですが、『牙狼』だけはタイミングが合わず、僕の住んでいる地域でも放送されなかったりで、そうこうしているうちにどんどんシリーズが増え、逆に今から観るのどうだろ、って思う感じになってしまっておりました。
そんな訳で、この劇場版第一作が『牙狼』初体験なんですが、まぁー、やっぱり面白かった!! 僕はずっと「なんでゼイラム3撮らないで牙狼にかかりっきりなんだよ〜」と、拗ねていたところがあったのですが、いやもう、ほんと、監督がこれに夢中なのも分かります。特撮物のジャンルとして、『響鬼』のような、人知れず何かと戦っているヒーロー(もしくはその組織)、が描かれる作品は僕の数多いツボの一つなのですが、『牙狼』もそういう感じですね。面白い。
それから、リングが喋ってサポートするって言うのも良いですよ。『ゼイラム』におけるボブじゃないですか。ボブも半田雅和さんや井上和彦さん等、良い声の声優さんが演じてましたが、魔導輪の声は何と影山ヒロノブさん!! 勿論歌声が良いのは知っていましたが、声があんなにボブ系のイケボイスだなんて知りませんでした。雨宮監督の好きそうな声ですよね。
これはもう、全話観なくちゃなのです。そう決定いたしました。
今現在最新劇場版も公開されている事ですし、当ブログで『牙狼』シリーズと、雨宮映画全紹介みたいな記事を書こうと思います。やってやるぜー!


プロトタイプ・ターミネーター

レンタルビデオで流通する映画の中には、以前話した『スター・トゥルーパーズ』のように、無関係の映画を何か有名な映画のタイトルに似せて売り込むという手法がまかり通っている。騙される奴なんていない、と思いつつも一向に減らないので、おそらく一定数の人が騙されるか、或いは、面白がって借りてしまう人がいるのでしょう。『トランスフォーマー』に対して『トランスバトラー』や『トランスモーファー』等よく考えるものです。
さて、『ターミネーター』もよくネタにされる映画での一つで、今回の『プロトタイプ・ターミネーター』も、そんな偽物『ターミネーター』の一つ。
不時着した惑星で視力を失った主人公が、女性型ターミネーターに救われるんだけど、実はそれに裏があって……という物語。
この女性型ターミネーター、例えば『サラ・コナー・クロニクル』に登場するサマー・グローのようなキュートな感じならまだ良いのですが、主人公の視力が見えない事を逆手にとってのか、シュワちゃんを女性にしたような大柄女性。ある意味でそこだけ『ターミネーター』にのっとってるのが意味不明です。
さて、話は変わりますが、本作にはこの他に、その生物に棲む怪物が出てくるんですけど、それが『スター・トゥルーパーズ』に出てきた怪物と似たり寄ったり。あちらの人の感性は一体どうなってるんだろうかと、疑ってしまいたくなりましたとさ。


キャッチボール屋

2006年邦画。監督は大崎章。
リストラされた主人公が、ひょんな事からキャッチボール屋をやる事になって、いろんな人とキャッチボールする事で前向きになっていく、そんな話。
こういう話が一番レビューし難い。バッサリいくと、叙情性がないみたいに思われてしまいそうで怖い。
たんたんと、個性派俳優が次々とキャッチボールしに現れて、分かるし、素敵な物語だなとも思うんだけど、そこを評価をするほど疲れてなければ、癒されたいとも思わない。
ノーコメントって言って逃げて、キャッチボールを拒否したくなる、そんな映画でした。


俺たちプロボウラー

大ヒットしたコメディ映画、ウィル・フィレルの『俺たちフィギュア・スケーター』や『俺たちニュース・キャスター』にあやかって名付けられたと思しきタイトルの、やっぱり無関係コメディ映画。
面白くないとまでは言わないけど、コメディに必要不可欠な画面の明るさが皆無。とにかく暗い。華やかさがない。面白くなりそうな要素はいっぱい転がってるのに、全部ガーターにしてしまってる。演出が悪いよ。キャラを立たせる部分はもっと強調しないとね。残念!


トレイン・ジャック 〜オリエント急行〜

『暴走特急』とか『アンストッパブル』みたいな作品かと思ったら大間違い。
ストーリーはこうだ。
オリエント急行の貸し切り列車に集められた富豪たち。彼らは車内で大きな取引があると招待されたのだけど、実はそれが嘘で、本当はテロリストが富豪たちから身代金を奪い取ろうとする計画だった!
……っていう導入から無理ですよねww
先ず、そういう怪しい取引に富豪たちが何故自らのこのこと出向くのか、理由がさっぱり分からない。超豪華な列車ってんなら分かるけど、普通のオリエント急行っぽいし、富豪がわざわざそんな所へ、例え旅行がてらだとしても行くのはおかしい。
しかも、その急行のクルー全員がテロリストのメンバーと言う、出鱈目さ。
そういう基本設定に目をつむったとしても、全員富豪なので戦闘力は皆無。だからストーリーが盛り上がっていかない。唯一若い人が急行の上に乗ったりするけど、一般人であり「あのコック」とかじゃないヒーロー不在の物語なので「ありえん」としか思えないwwww
ありきたりじゃない設定を目指してこうなったとしても、そこには何の価値もなく、大団円を向かえ富豪たちが安堵し、例えば冷え切ってた愛を取り戻したりの描写が出てきたとしても、この映画って本当にどこかの富豪が趣味で撮らせた映画なんじゃないの?
ぐらいにしか思えませんでしたとさ。シュッポッポ〜♪


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2013年03月02日

2013年1月に観た映画のレビュー、の巻。

年の瀬に、その1年観た映画の中で
ベスト10を決める、
みたいな事をブログでやってるのに、
これまであんまり、そうした観てきた映画一つ一つのフォローを、
当ブログでしてこなかったような気がするので、
今年からはそういうのもやっていこう、
という映画レビューのコーナーです。

溜まったら書く、
という形式になると思うので
月一くらいのペースになる事でしょう。
(今回は1月分と2月分、2日に分けて書きます)

それではさっそく、
張り切ってどうぞ!


シャッターアイランド

2013年1本目に選んだのはデカプリオ主演作。デカプリオはこの映画と同時期に『インセプション』に出ていて、どちらも似たような話だった。ほとんど監獄に近い精神病棟に入る話と、夢の中に入る話という差はあるものの、デカプリオが演じる主人公は二人とも同じトラウマを抱えている。同時期に同様のキャラクタを演じるなんて、何かデカプリオ本人の心の闇を見せられているようで興味深いけどね。
監督はマーティン・スコセッシ。みんな大好き『タクシードライバー』の監督だ。
僕が映画を本格的に見始めたのは1996年頃の事だったと思う。勿論それ以前も映画は好きだったけど、観た映画を記録につけ始め、年間100本観るようになったのは96年だ。当初は『スクリーン』や『ロードショー』が映画のネタ本だったけど、『映画秘宝』シリーズが出るようになって、自分と同じようなジャンルの映画を好きな人が世の中にはたくさんいて、そしてもっとコアだと言う事を知った。地元で同世代で自分より映画を観ている人を知らなかった僕にとって、それは井戸の中の蛙を思い知る事でもあり、同時にとても刺激的で嬉しい発見だった。2002年に刊行された町山智浩さんの『映画の見方がわかる本』の、『タクシードライバー』の評論を読んで、それがあまりにもダメ男の気持ちを代弁していて、思わず涙を流してしまったのを今でもよく覚えている。
70年代に青春時代を送った人が感銘を受ける事が多い『タクシードライバー』だけど、90年代の大味なアクション映画を観て育った僕のようなタイプにも、雷を落とす事があって、スコセッシはそういう意味で貴重な監督。『シャッターアイランド』と『タクシードライバー』の関連はほぼないけどね。
数年後ザック・シュナイダーが『Sucker Punch(エンジェル・ウォーズ/2011年)』を撮っていて、観る順番が前後してしまったけど、ほぼ『シャッターアイランド』を自分的な萌え要素で再構築したような展開だった。
アメリカの映画には『2001年宇宙の旅』コンプレックスのようなものがあって、わざと多くを語らない事で大ヒットを狙う、という手法があるように思う。それで成功する『ドニー・ダーコ』のような作品がある一方で、『シャッターアイランド』のように盛り上げきれなかったり、『エンジェル・ウォーズ』のように観客を置き去りにしてしまう事もあるから、諸刃の剣だ。


ハート・ロッカー

面白かった。第82回アカデミー賞受賞作品。
監督はキャスリン・ビグローで、僕の大好きな映画『ハートブルー』を撮った人。女性だ。
『ハートブルー』と『ハートロッカー』、名前は似ているがこれは偶然で、『ハートブルー』の原題はPoint Breakと言う。キアヌ扮するFBI捜査官とどこかカリスマ性のある銀行強盗の壮絶な追いかけっこを描いた作品で、僕は初めてこの映画を観たとき、思わず「ええっ?!」とラスト近くの例のあのシーンで叫んでしまったので、是非皆さんにも観てほしい。
『ハートブルー』はほぼ男だけの映画で、主演の二人もハッキリとは描かれないが、友情とも愛情ともとれる奇妙な関係を思わせる。今回の『ハートロッカー』も、イラクでのアメリカ軍爆弾処理班の活動を描いたもので、男ばっかり出てくる。もしかして監督は今話題の腐女子なのでは? と思ってしまう。どこか『ハートロッカー』の世界も、女の人が妄想する男の部活動みたいな、男の子ってこういう感じでしょ? という視点を感じなくもない。
ただ、それだけじゃさすがにアカデミー賞は獲れない。そこにもう一つ、主人公は戦争中毒なのでは? と思わせるような描写が加わり始め、アメリカと言う国の抱える病理を描き出していく。それがラストのテロップに収束されていて、やっぱり僕は「ええっ?!」と口走ってしまった。この監督の『ハート』2作で図らずも声を出してしまったので、やっぱりすごい人なのかな。
女の人が演出すると、明らかに男とは違う突き抜けた残酷さが出る事があるので、それがこの監督の持つ魅力なのかも知れません。


アース・トゥルーパーズ 地球防衛軍vs巨大蟻軍団

観終わって時間の無駄だったなと思う映画を良く見る。
この映画もそんな1本。
プレイステーションというよりも、3DOリアルあたりで描かれたかのような巨大なアリが襲ってくる。CGで描いたアリを実写に合成する能力がなかったのか、費用がなかったのか、基本的にアリが登場するとカットが変わる、と言えばどんな作品だったかご理解いただけるか。
害虫駆除の親子とか、インディアン系の顔立ちの空手の達人など、部分的に良い持ち味のキャラは登場するものの、その総てが生かされる事もなく、最終的に作り物感覚あふれる女王アリに主人公っぽい人がヘリで特攻して終わる。
是非皆さんには見ないでいただきたい娯楽活劇です。


コクリコ坂から

宮崎吾朗監督劇場用長編アニメ第2作。
『ゲド戦記』が『ゲド戦記』じゃない何かに仕上がっていて、あまり評価はされなかったものの、よくよく考えてみたらあの『ゲド戦記』にあれだけの(意味不明な)オリジナリティを加えるというのは、ある意味で実は凄いのではないかと注目していて、早く2作目が観たかったのだけど、1作目がコケてるからしばらくはないかな、何て思っていたところに、やはりジブリとしても後継者が欲しいのか、意外と早めに第2作が公開された。それが『コクリコ坂から』。
マネージメント的には『3丁目の夕日』系の映画をアニメで、という事なのだろうけど、正直、ターゲット層をどこに絞っているのか分からないし、監督としても「昔は良かった」という論調の作品を作る人には思えない。おそらくこれを撮りなさい、みたいに大いなる意志が働いているのだろうけど、さて吾朗監督、これをどう料理したのか。
これがまた、結論から言うとそんなに悪くない。て言うか、局地的になんだけど、僕は案外こういう話が好き。カルチェラタンの件とか大好きだ、と思っていたら、なんと驚いたことにその部分は映画オリジナルなのだとか。『ゲド戦記』も『コクリコ坂から』も、原作付きだけど、加えようとしてるオリジナリティは、不思議とそんなに悪くない。ただ、原作との相性もあるから、その辺は難しいんだけど、もう次回作は何かオリジナルに近いような、好きにやらせてみてはどうなのか。
後、ここ数本のジブリ映画は短い話を長編にしようとし過ぎているような気がする。人間に見つかって引っ越す話、好きになった人が兄弟かも知れなくて焦ったけど違った、だけではない、例えばナウシカのように「こういうことがあってこうなってこうなってこうなった」みたいなボリュームが欲しいものです。


スター・トゥルーパーズ

早くも出た今年のワースト映画候補。
酷い。
ちょっと時間が空いたから、気軽に見ようとパッケージに惹かれて観たのだが、『スターウォーズ』でも『スターシップ・トゥルーパーズ』でもない、エログロナンセンスな世界が展開されまくる。
この映画原題は『The Baron Against The Demons』というスペインの映画らしく、おそらく監督の趣味が色濃く反映され、その濃度があまりにも濃すぎて、時々人を不快にさせる。それはしょうもないとしても、パッケージから間違って子供が借りたら、きっと強烈なトラウマを植え付けるだろう。観ててそれが心配だった。
バロンというめちゃくちゃ強い人がいて、悪魔の軍勢みたいなのと戦ってるんだけど、強いはずなのにその人形丸出しの悪魔たちに捕まっちゃって、敵の総大将の女に逆レイプされて、精子を奪われる。悪の総大将は醜悪な悪魔みたいなのを飼っていて、それを我が子のように溺愛してる(本当に親子なのかも知れないけど)。その化け物に強いバロンの精子を与え、宇宙で最強の悪魔を誕生させようとしてるってわけ。この化け物、冒頭では人間の女を孕ませていると思わせる描写もあって、何が何やら。
で、バロンは味方の助けで助かるんだけど、助けに来た女戦士が元カノでうざいというぐらいの理由で、高いところから突き落として殺しちゃう。主人公からしてこの胸くそ悪くなる性格。しかも後は神様に守られてる的な理由で無双状態。だからなんで捕まったんだよ!!!
でもって、自分の精子から宇宙を滅ぼす悪魔が生まれちゃうからって、逃げた総大将とその生物を追う。文字にして初めて僕もあらすじが呑み込めたぐらいで、映画視聴中は何が起きてるのか良く分からなかったです。
で、最終決戦。女総大将は化け物に栄養を与える為、自ら餌になって食われて死んでます。むちゃくちゃです。そしてバロンと化け物の一騎打ち。バロンは神に守られてるので、体をズタズタにされても生きてる。そして爆弾みたいなので化け物を爆発して勝利。勝った瞬間神様の力がなくなって、傷口が急に痛み出す。その痛みを抑えながら、化け物の胎内に残ってた悪魔の子を殺して、終わり。
全体的に気持ちが悪いwww
色遣いがアメリカとも日本とも違うのがまた来るんだよね;
自信をもっておすすめできない1本です。


書道ガールズ!! 私たちの甲子園

監督は猪股隆一。主にテレビドラマを撮っている人。映画デビュー作かなと思ったら『マリと子犬の物語』に続く2作目でした。
この手の作品は多分にアイドル映画と言う側面を含んでしまうので、正当な評価が難しい。
その視点で言えば、主演クラスの3人、成海璃子、桜庭ななみ、山下リオを観るという意味では特に問題がない。ただそれだけの作品と言えなくもないけども。
ラストの演者本人による書道パフォーマンスも、かえってアイドル映画である事を強くしてしまっているのがまた惜しい。「彼女たち頑張ってたね」という部分が映画の見せ場になっている以上、それは仕方がない事だろうし、きっとアイドル映画の伝統のようなものを意図的に守っているのだと思う。
実はこの判断は正しくて、この企画だとおそらく、それが最良の判断だと言わざるを得ない。恋愛的な要素が一切含まれないのも、アイドル映画伝統の一つだしね(そのせいで男子部員が全員ボンクラww)。
僕は嫌いじゃなかったです。
たまにはこういう爽やかになれる映画も良い。『スター・トゥルーパーズ』観た後なんかは特にね。


特攻野郎Aチーム THE MOVIE

最近、お祭り的な映画というジャンルが出来上がりつつあるように思う。『エクスペンタブルズ』何かもまさにそうだし、リメイクをするしか力がないというネガティブな要因はあるものの、それを踏まえた上で、どうせだったら昔のファンも巻き込んで、派手に面白く皆で楽しもうよ! みんなこういうの好きだっただろ?? 祭りだ祭りだ! っていうヤケとも言える弾けっぷりの企画がガンガン浮上している。
『特攻野郎Aチーム』の映画化なんて、そういう土壌がなければ、むしろ実現は難しかったに違いない。一昔前なら、そんな古くさいドラマを今更映画にしてどうするんだ、何て一蹴されていたかも知れない。
でも今、人々はお祭り的な映画を求めてる。
『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』面白かったです。監督は『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』で男を上げたジョー・カーナハン。おそらくここまでビックバジェットの映画は初めてなのでは?
リメイクに当たって最も重要なのは、やっぱりあの4人が誰になるか、でしょう。僕も小学校の頃、毎週観ていた記憶があり、ハンニバル、コング、フェイス、クレイジーモンキーは誰になるんだろう、ってわくわくしてて、ハンニバルがリーアム・ニーソンって聞いて、そのわくわくはときめきに変わった。僕の記憶のハンニバルはもっと老けてた気もするけど、リーアム・ニーソンは大好きな俳優。ダークマンであり、シンドラーであり、僕の最も好きなジェダイ騎士であり、48時間である。勿論、その他の3人も素晴らしかった。かなり慎重にキャスティングをしたんだと思う。
コングとクレイジーモンキーは時代もあってか名前が変わっていたけど(あれは日本オリジナルの名前だった)、そこは昔のままにしておいて欲しかったなぁ。
それにしても、映画ってやっぱり基本的に創作だから、キャラクタって大事だね。彼ら4人じゃなかったら、おそらく10回ぐらい死んでるような描写ばっかりだったけど、Aチームなら大丈夫って気になるから不思議。映画はバカで良いし、派手で良いし、お祭りで構わない。
あらためてそう思いました。


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【改造人間・高橋京希、今回の獲得経験値】
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 Lv1 精神力:0(通算6P)
 Lv1 容姿力:0(通算5P)
 Lv2 知識力:+1(通算37P)
 Lv1 ヒーロー力:0(通算7P)
 Lv4 趣味力:+1(通算108P)

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2013年01月08日

2012年に観た映画ベスト10!(3) の巻。

3回に分割してお送りして参りました
2012年の映画ベスト10も、今回が最後ですので、
よろしくお付き合いください。

さて、本題へ入る前に幾つか小ネタを。

先ず、映画ベスト10を発表してきましたが、
2012年はそれ以上に、海外ドラマの面白さを痛感した年でした。

NHKで放送されている『glee』は毎週かかさず観ているし、
面白くてたまらないゾンビTV『ウォーキング・デッド』もシーズン2をすぐ借りて観て、
やっぱりたまらなく面白かった。
他にも、子供向けになるが『アイカーリー』と続く『ビクトリアス』も楽しく観ているし、
深夜に放送されている『ライ・トゥー・ミー』もシーズン2まで楽しんでいる。

対して日本のドラマで観ているのは『相棒』と『仮面ライダーウィザード』ぐらいであり、
その辺淋しい気もするのだけど、日本で放送されている、
僕にとって「なんでこうなるの?」と思ってしまう意味不明なドラマを、
ストレスを抱えながら観るより、
よっぽど海外ドラマを観ていた方が充実していると言えるのだろう。

当ブログでも今後、
これまで僕が視聴した海外ドラマの記事や、
今自分が観ているTV番組についても書いていこうと思うので、
ご期待ください。


脱線ついでに、更なる脱線。

ワースト映画にも触れておきます。

今年はかなり(内容が)B級・Z級の映画に触れたのだけど、
そういう映画は見た瞬間に、片っ端から忘れていくので
どれがどれやらだったりするのだけど、
その中でも
『アイス・コング』と『女子高生チェーンソー』は、
かなりの出来栄えだったように思う。

『アイス・コング』は白いキングコングみたいなのが大暴れする映画なのだが、
低予算にも程がある、というか、予算の大半を誰かがくすねたのでは?
と疑ってしまうような映像で全編作られており、
そもそもその予算で、大型モンスターが出てくる映画を作るのはダメだろう、
とツッコミを入れたくなる事請け合い。
観なくていい。

『女子高生チェーンソー』は、
もしコメディだと思って撮ってなかったらカルト狙い、
コメディと思って撮っていたら駄作、
という珍妙な作品。
脚本家はコメディを書いたつもりで、監督が真面目に演出して仕上がったのかとか、
何か深く考えるとシェイク・スピアは喜劇を書いていた説みたいな
深い考察もできようものだが、
後半まで視聴していると、もうそういうのがどうでも良くなる作品。
て言うか、後半演出を投げ出しているようにも見えた。
驚愕のラスト・オチは本来コメディ演出で栄えるもの。これを真面目にする何て、どうかしてるぜ。

他にも
『スペースとるヒップ・やな子』じゃなかった。
『スペースバトルシップ・ヤマト』とか言う、
木村拓哉の『コント宇宙戦艦ヤマト』も触れたいけど、
もうああいう映画については無視する事にしたので、何も言うまい。

以上、ワースト3の発表でした!!!

それではいよいよ、
2012年ベスト3の発表です!!!!!

第3位!!!

スーパー!』!!!!

リメイクの中では好きなゾンビ映画『ドーン・オブ・ザ・デッド』の脚本を書いたジェームズ・ガンが監督・脚本ついでに出演もして制作した中年おっさんにおける『キック・アス』。
低予算映画の割に、リヴ・タイラーや絶対悪役ケヴィン・ベーコンが主要キャストで出てきたり、結構豪華。
主人公のおっさんは全然うだつのあがらない男だったが、超いけてる奥さん(リブ・タイラー)がいた。しかし、結婚して数年、あんまりにも冴えないので奥さんはとうとう、麻薬を売りさばいている男と浮気。おっさんはおかしくなりかけるが、たまたまTVに写っていたキリスト教の教えを子供に伝える為のアメコミヒーロー(ホーリー・アベンジャー)の姿を観て、自分もヒーローになりドラッグの売人たちと戦う事を決意する。というのが大まかなストーリー。
神の啓示を受けた男が、その方法としてヒーローの姿を借りる、という側面があり、その為に人を殺しても構わないのか? という根本的な問題も描かれてしまっているが、その点への明確な答えは出ていない。おそらくこの辺がキリスト教圏での反応に影響を与えたのではなかろうか。
神の啓示を受けた筈なのに、ただの頭がおかしい人にしか見えない、というのは問題と言えば問題だろうからね。
さて、この映画の魅力の大半は、途中から主人公クリムゾン・ボルトを助けるコミックショップ店員を演じるエレン・ペイジに寄るものが大きいと僕は思う。ただただヒーローに憧れる彼女は、実は1番登場人物内で狂っており、主人公がクリムゾンボルトと分かった瞬間、助ける代わりに自分もヒロインのコスチューム(タイツww)をまとい、行動を共にするようになり、最終的には主人公を逆レイプし、頭の半分をショットガンで吹っ飛ばされて死んでいく。素敵すぎる。こんな素敵なキャラはそういない。
さすが『トロメオ&ジュリエット』を生み出したクリエイターの一人であるww

続きまして、第2位!!!!

ダークナイト ライジング』!!!!!

当ブログでも感想を書いたので、
大まかな感想はそちらを確認してくださいな。

 『ダークナイト・ライジング』感想、闇の騎士に敬意を表して。
 http://kyoukinosata.seesaa.net/article/283724856.html
2012年07月30日執筆

半年経って、そう言えば腰痛をあんな簡単に治すなんて変だな、
とか思うようになったけどww
それでもやっぱり偉大な映画である事に変わりはない。
3部作を通して、ブルース・ウェインが精神のトラウマを克服し、失った家族を形成するまでを描いた物語。『ダークナイト・ライジング』に登場する敵も、アメリカ人の典型的な考え方、父親超えに基づくものであった事に触れていれば、もうちょっと良い感想になってたんだけど、あの頃はネタバレっぽくてあんまり書きたくなかったんだよね。
今度通して観てみようかな。


さぁ!

そんな訳で2012年ベスト、堂々の第1位の発表です!!!!

第1位は!!!!!

アベンジャーズ』!!!!!!!

アメコミ映画の闇が『ダークナイト』であるなら、『アベンジャーズ』は間違いなく光の部分。今年はその光の部分が、僅差で上回った。
だってお祭りじゃん! 楽しいじゃん!
この為に『アイアンマン』も馴染みの薄い『マイティ・ソー』も、過去に映画化されて壮絶に地味だった記憶のある『キャプテンアメリカ/ファースト・アベンジャー』も緑の筋肉『ハルク』も全部観たんだ!!
海外映画における『仮面ライダー×仮面ライダー』とも言えるこのビックウェーブに乗るしかないでしょ!!
んでもって、良くまとめた!
これだけキャラの立ってる人たちを出しておきながら、本当に良くまとめてたと思う。ソーのキャラが映画より弾けてなかったとか、細かく観たらそりゃあるにはあるけど、些細な事を気にしすぎてこの楽しい数時間を無駄にするのってバカげてる。
数年後の『アベンジャーズ2』まで、また関連したマーベルユニバースのアメコミヒーロー映画が公開されていくと思うので、ずっと追いかけ続けます! こういうの楽しめる世界観のまま大人になって良かったぁー!
それから、この映画はスカーレット・ヨハンソンに惚れそうになる1本でした。今まで全然好きじゃなくて、寧ろちょっと苦手な部類の女優さんだったのですが、見事に開眼。あんなむっちりした人があんな壮絶な動きをできるはずもないのに、あのぽってりとした唇にやられそうです。
そして「俺はいつでも怒ってる」は名言!
人生で何回か観たくなる映画です。

そんな訳で今年のベスト10は、

第10位 トロール・ハンター
第09位 モンスターズ / 地球外生命体
第08位 宇宙人ポール
第07位 電人ザボーガー
第06位 ベスト・キッド
第05位 猿の惑星:創世記
第04位 アンストッパブル
第03位 スーパー!
第02位 ダークナイト・ライジング
第01位 アベンジャーズ

という結果になりました!!!ww

ちなみに2011年は

第10位 スウィート・ノベンバー
第09位 運命のボタン
第08位 エンジェル ウォーズ
第07位 スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団
第06位 エクスペンダブルズ
第05位 チョコレート・ソルジャー RAGING PHOENIX
第04位 アウトレイジ
第03位 ゾンビランド
第02位 キック・アス
第01位 イップ・マン 葉問

という結果だったので、
人間的に全然成長していないというか、
ある意味で全然ブレないんだって事を再認識!

おじいちゃんになってもこういう映画を好きでいてやるぜーーーっと!!

いやぁ映画って本当にいいものですね。


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【改造人間・高橋京希、今回の獲得経験値】
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2013年01月07日

2012年に観た映画ベスト10!(2) の巻。

前回の続きでございます。

2012年に観た映画のベスト10、
今日は第8位から第4位までを発表します。

ええ、そうですよ。割って割って参りますww

それではさっそく、行ってみよ!

第8位!

宇宙人ポール』!!

サイモン・ペッグとニック・フロストのコンビによるコメディ映画。これまでゾンビ、B級アクションとジャンル映画の優れたコメディ映画を作ってきた二人が今回モチーフに持ってきたのはSF物。ちなみに前2作『ショーン・オブ・ザ・デッド』と『ホット・ファズ』のエドガー・ライト監督は今作には関わってない模様。
SF映画の姿を借りながら、イギリス人から見たアメリカという国、その文化への憧れと皮肉が色濃く反映されていて非常に興味深い。
エリア51へ観光にやって来たSFヲタクのイギリス人コンビが、本物の宇宙人と巡り会うも、その宇宙人がめちゃくちゃアメリカナイズされているという発想が面白く、また、途中参加の女性(ゴリゴリのキリスト教徒)が宇宙人と出会った事で神の存在が揺らぐなど、中々に鋭いものがある。
とは言え基本線はコメディなので、そこまで深く目くじらを立てるものでもなく、イギリスのコメディ文化からすれば、特に驚くべきものでもないので、始終楽しく観れたし、SF映画への深い愛情も感じられて何より楽しかった。
ラスボスがあの人と言うのもサイコー。出オチだけどね。


続きまして、第7位!!

電人ザボーガー』!!!

今回のベスト10で唯一の邦画でのランクイン。
大人の為の変態特撮映画『電人ザボーガー』です。
いろいろ酷い。いろいろ酷くて出鱈目なのに、ものすごくキュートで魅力的。おかしなところ、無理なところ、生理的に受け付けないところ、嫌いな要素はたくさんある筈なのに、そういうものを総て受け入れてあげたくなるぐらいに愛しい映画に仕上がっている。
無論自分は『電人ザボーガー』をリアルタイムで観ていた世代ではなく、特撮ヒーローに傾倒するようになってから資料なり写真なりで「過去にこういう作品があった」という認識をしていて、最近になって動画サイト等で映像を観るようになって来たという、思い入れの浅さは否めないのだけど、そういう僕にすら制作者の思い入れを予感させてしまう「グッとくる」作品でした。
最後、エンディングに流れている過去作品の描写がほとんど映画と変わってない事を知って愕然とするんですよね、「え? 全部マジだったの??」ってww
作り的に続編は無理そうだけど、本当の意味で大人が観れる特撮映画って、こういうものかも知れないなって感じたのでした。


そしてそして、第6位!!!

ベスト・キッド』!!!

過去のヒット作『ベストキッド』のリメイク。
ノリユキ・パット・モリタ演じた先生の位置にジャッキー・チェンを迎え、また、教わる子供をウィル・スミスの息子ジェイデン・スミスが演じています。
この映画のジャッキーが渋い!
もう、そこだけ。その点だけが総てと言って良いでしょう。もう泣きながら車のライトの中で稽古をつけるシーン観ちゃいました。あれがこの映画の頂点。最大の見せ場。それだけで大満足です。コメディっぽい大きな動きで笑わせてくれるジャッキーも大好きだけど、渋いジャッキーも好きなんです。渋いジャッキーがたくさん堪能できるこの映画は素晴らしい!
ただひとつ問題なのは原題。『Karate kid』が原題なんだけど、これ、教えてるの空手じゃなくてクンフーですよね;; これでアメリカ人はまた『空手』と『クンフー』の違いと、どこの国の格闘技かを混同してしまうのかと思うと、ちょっと切なくなります。ハリウッドの東洋ひとくくりは相変わらずのようで。


続きまして、第5位!!

猿の惑星:創世記』!!!

自分でも意外なランクイン。全然期待していなかったのが逆に良かったのか、結構面白かった。普通こうした過去のヒット作の前日譚を作ろう、みたいな企画は安易すぎてよく練られておらず、失敗する事の方が多いんだろうけど、なかなかどうして良くできていたし、何より、CGの猿の演技に終盤で泣かされるとは夢にも思っていなかったので、そこは評価したいです。
ハリーポッターでマルフォイを演じた子が順調に悪役の道を歩んでいるのを確認できたり(しかも猿の惑星伝統である放水を披露)、サムライミ版スパイダーマンでハリー・オズボーンを演じたジェームズ・フランコが猿の進化を促した張本人である科学者を演じていたりと、若手俳優の起用も効果的で、前日譚でありながらも、新世代の『猿の惑星』である事が打ち出されているのもクレバーでしたね。
もうちょっと、続編も観たいかなと思いました。
後、赤ちゃん猿かわいい。


続いてはいよいよ、第4位の発表です!!

第4位!!

アンストッパブル』!!!!!

これぞ漢の映画。
男の仕事を描いた映画です。
映画としては、これがトニー・スコット監督の遺作となってしまいました。
これまでトニー・スコット監督はデンゼル・ワシントンと何回も作品を作ってきていて、前作の『サブウェイ123』はデンゼル出演で地下鉄が出てくる映画だったので、地下鉄の次は電車を止めるの? 何て、既視感バリバリだったりもしたのですが、『アンストッパブル』はまた違った作風の映画で、良かったです。
僕は、男が自分の仕事を武骨にこなす映画が大好きなのですが、この映画はその点で及第点。大好きです。凄くかっこいい。四の五の言わずに自分の仕事を全うする男って、何でこんなにかっこいいんでしょうかね。
トニー・スコット監督の映画のフィルモグラフィを観てみると、中には「本当に撮りたくて撮ったのかな?」というような作品も中には含まれているんです。自分から企画したというより、話が来たから撮ったというような感じの、雇われ感、或いは、職業監督っぽいところがあります。しかしそのほとんどの作品をヒットに導いていて、そういうところもなんか、『アンストッパブル』で描いた男の仕事の姿勢に通じるものがあるような気がするのです。
監督の人生のラストシーンは、事情を知らない僕などからすると、らしからぬ意外なものでしたが、僕が高校生の時に観て心の映画の1本となった『トゥルー・ロマンス』を撮った監督して、いつまでもその名前と作品は遺り続けるでしょう。
謹んでご冥福をお祈りいたします。偉大な職業映画監督に、合掌。


次回は、トップ3を発表いたします。


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【改造人間・高橋京希、今回の獲得経験値】
 Lv1 肉体力:0(通算2P) BAD STATUS. PARALYSIS!!
 Lv1 精神力:0(通算5P) BAD STATUS. PARALYSIS!!
 Lv1 容姿力:0(通算4P) BAD STATUS. PARALYSIS!!
 Lv2 知識力:0(通算31P)
 Lv1 ヒーロー力:0(通算7P)
 Lv4 趣味力:+1(通算86P)

posted by きょうきりん at 10:54| Comment(0) | 映画博覧京希 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月05日

2012年に観た映画ベスト10!(1) の巻。

新年あけましておめでとうございます!
今年も『京希の沙汰とは思えない』を、どうぞよろしくお願い申し上げます。

さて新年一発目の『沙汰』は毎年恒例、
年間映画ベスト10の発表でございます。

本来なら大晦日に書かなければいけない記事なのですが、
ご存じの通り顔面麻痺してるもので、
なかなかブログを書いたりが出来ず、
年を越してしまいましたが、
どうぞお付き合いください。

それではさっそく、いってみよ!

【2012年度ノミネート作品】
※公開された映画ではなく、あくまでも高橋京希本人が2012年に初めて見た映画が対象。
※映画館だけではなく、TV放送、レンタルDVDも含む。

 001 アンストッパブル
 002 踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!
 003 X-MEN:ファースト・ジェネレーション
 004 Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!
 005 ぐるりのこと。
 006 ベンジャミン・バトン 数奇な人生
 007 アサシン 暗・殺・者
 008 スネーク・フライト
 009 パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉
 010 愛しのジャイアントウーマン
 011 霊幻道士 ザ・ムービー 空飛ぶドラキュラ・リターンズ
 012 ナイト ミュージアム2
 013 SPACE BATTLESHIP ヤマト
 014 モンスターズ / 地球外生命体
 015 カンナさん大成功です!
 016 ナイト&デイ
 017 アメリカン忍者
 018 猿の惑星:創世記
 019 トイ・ストーリー3
 020 トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン
 021 さや侍
 022 SF/ボディ・スナッチャー
 023 劇場版マクロスF〜サヨナラノツバサ〜
 024 センター・オブ・ジ・アース
 025 スーパー!
 026 007/慰めの報酬
 027 アルマゲドン2007
 028 世界侵略:ロサンゼルス決戦
 029 ガリバー旅行記
 030 ディープ・インパクト2008
 031 マッハ!参
 032 劇場版 名探偵コナン 沈黙の15分
 033 Gガール 破壊的な彼女
 034 ダブル・ミッション
 035 ベスト・キッド
 036 アンダー・ザ・プラネット
 037 ライフポッド
 038 ビーチバレー刑事 謎のコーチを追跡せよ!
 039 アフロ忍者
 040 スピーシーズ3 禁断の種
 041 キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
 042 マイティ・ソー
 043 相棒 劇場版II -警視庁占拠!特命係の一番長い夜-
 044 K-20 怪人二十面相・伝
 045 アイス・オブ・ザ・デッド
 046 ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
 047 プリンセス トヨトミ
 048 アサルトD
 049 バイオハザード3077
 050 カウボーイ&エイリアン
 051 アンダーブラッド
 052 クリフハンガー
 053 ダーク・シャドウ
 054 ミッション:8ミニッツ
 055 ザ・ロック
 056 セックス・アンド・ザ・シティ2
 057 ヒューマン・キャッチャー
 058 機動戦士ガンダムUC4
 059 そんな彼なら捨てちゃえば?
 060 マネーボール
 061 ムーンウォーカー
 062 ザ・スタッフ
 063 ロシアン・ルーレット
 064 八日目の蝉
 065 アイ・アム・ナンバー4
 066 奥さまは魔女
 067 アイス・コング
 068 ボーン・コレクター
 069 クリスティーナの好きなこと
 070 9 〜9番目の奇妙な人形〜
 071 ダークナイト ライジング
 072 ディープ・エンド・オブ・オーシャン
 073 ライブラリアン ユダの聖杯伝説
 074 TIME/タイム
 075 アサルトガールズ
 076 電人ザボーガー
 077 板尾創路の脱獄王
 078 トロール・ハンター
 079 新少林寺
 080 パーフェクト・ストレンジャー
 081 アベンジャーズ
 082 リアル・スティール
 083 ツレがうつになりまして。
 084 宇宙人ポール
 085 最高の人生の見つけ方
 086 アイス・エイジ2
 087 シャーロック・ホームズ シャドウゲーム
 088 グリーン・ゾーン
 089 ルパン三世 東方見聞録 〜アナザーページ〜
 090 カイジ2 人生奪回ゲーム
 091 拳師 〜The Next Dragon〜
 092 メン・イン・ブラック3
 093 バトルシップ
 094 ヴァージン・ハンド
 095 女子高生チェーンソー

ノミネート作品は以上の95本となりました。
いつもなら、年間100本を目標に視聴しているのですが、
今年はやはり病気の影響もあって、本数が延びませんでしたね;

まぁ、たくさん観てるからエライという事でもないので、
別に構わないのですが、1996年以降で、映画視聴本数が100本以下だったのは
15年以上ぶりなので、結構特殊なことではあります。

病気になんてなるもんじゃないですな!

さて、ノミネート作品も発表したところで、
いよいよトップ10の発表でございます。

じゃかじゃん!!

第10位!

いきなりいくんですねvv

第10位!!!

『トロール・ハンター』!

2010年に公開されたノルウェーの映画。
ノルウェーの伝統的な妖精(?)トロールが実際に生息しており、それを政府の依頼で退治するのを生業とする男の活動を学生たちが撮影するというモキュメンタリー。
スピルバーグの映画がライド映画と言われヒット作を量産してきた事からご存じの通り、いかに映画の世界にのめりこませ、体感させるかはエンターテイメントである映画の表現では常に大事な表現の一つでした。もともとドキュメンタリー映画の流れから来るモキュメンタリーはその流れの中にはなかった筈でしたが、VFXとの相性がかなり良く、現在は手軽に観客を映画の中に入りこませる手法として確立してしまいました。
この『トロールハンター』は同じくモキュメンタリーの手法を使った日本の映画『大日本人』と共通点が多く、もしかして参考にしたのではないか? と思えるほどです。どちらも古来よりその国に土着した怪物がいて、それに対抗するべく政府から依頼を受けて退治する人がいて、そして、どちらもその役になる人物は不遇な境遇です。ほぼ、国を変えただけ、と言っても良いほど。無論、かたやコメディでかたやモンスター映画なので物語の展開は後半異なりますが、その点を指摘する人があまりいないので書いてみました。実際『大日本人』公開後ハリウッドでもジャック・ブラック主演で『ガリバー旅行記』が作られたり、小規模な巨人ブームはきていたようにも思いますが、いかがでしょうか。
モキュメンタリーは僕自身かなり好きなジャンルで、リアリティが映画より、実際に自分の目で観た感じになるので空想の手助けになって好きです。これまでも『クローバーフィールド』『REC』『第9地区』『クロニクル』等、なかなか素敵な作品が撮られてるので、今後も注目したいですね。
そういう期待も込めて第10位。映画自体は結構好き嫌い分かれちゃいそうですね。


続きまして、第9位!!

『モンスターズ / 地球外生命体』!!!

『トロール・ハンター』と同じ2010年に作られたSFモンスター映画です。
これも厳密には異なりますが、モキュメンタリーに似た雰囲気をもった作品と言えるでしょう。
おそらく『第9地区』の影響を強く受けて誕生した作品と思われます。主演の二人が撮影当時恋人同士だったり、現地に住んでいる人をそのままエキストラで使用したりしている事がドキュメンタリータッチを強くしていて、最後まで全体像を明かさない出そうで出ないモンスターズも雰囲気バッチリ。
しかし、そうした作りの意図を理解できず「地味」と判断する人も相当するいるみたいで、日本での評判はマチマチみたいですね。僕はこういうの好きなんですが……。
冒頭とラストが繋がっている構成で、主人公たちには過酷な運命が待っていますが、エイリアンはただ繁殖する場所を求めてやって来たに過ぎず、それを邪魔してしまった事による結末である為、その辺はやや説教臭く感じるかも知れませんね。無論、土地柄の背景等を考慮すると、致し方ない事だとは思います。
それにしても……、平日の昼間からごろごろー、ごろごろー、あーあ。エイリアンが地上に落ちてきて、これまでの日常がガラリと変わってしまわないかなーーーーー!!
何て夢想してしまう素敵な映画なのです。


さて、いつもなら一気にベスト10を発表いたしますが、
闘病中の身のもので、
しばらくは当ブログも、割って割ってお送りしたいと思います!!!

そんな訳で、続きをお楽しみに!!

うん。3回は引っ張れるなww



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【改造人間・高橋京希、今回の獲得経験値】
 Lv1 肉体力:0(通算2P) BAD STATUS. PARALYSIS!!
 Lv1 精神力:0(通算5P) BAD STATUS. PARALYSIS!!
 Lv1 容姿力:0(通算4P) BAD STATUS. PARALYSIS!!
 Lv2 知識力:0(通算31P)
 Lv1 ヒーロー力:0(通算7P)
 Lv4 趣味力:+1(通算85P)

posted by きょうきりん at 14:07| Comment(0) | 映画博覧京希 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月28日

祝ショック! ジージャー・ヤーニン結婚!! の、巻。

祝&ショックでございます。

大ファンのタイのアクション女優ジージャー・ヤーニン・ウィサミタナンさんがご結婚されました。

200910121938374b5.jpg

映画秘宝の新刊で知ったのですが、
調べてみると実際にご結婚を発表されたのは
8月の事だったようです。

考えてみれば彼女ももう28歳。
しかも、そのうち、
18歳から24歳までの6年間を
血腥い映画の為のトレーニングと撮影に当てたという経歴をお持ちなので、
もう本当に、ご結婚されても良いころですよね。

最初聞いた時は、若干荒れましたがvv
今ではそう思って心穏やかです。

相手の旦那様も、映画の助監督を務めておられた方とかで、
きっと辛くてキツイ映画の撮影の、心の支えになっておられたのでしょう。

素敵な話じゃないですか!

ただ残念なのは、
代表作である『Chocolate』の続編、
『Chocolate2』の撮影が、産休の為に最低でも2年間はお休みしてしまうということ。

『マッハ!!!!!!!!』の興奮が沸き起こる中、
「すごい女性武打星がタイに現れた」という話を聞きつけ、
居ても立ってもいられない中、
youtubuやタイのDVDをオークションで落とした事など、
あの熱さは忘れもしません。

2010042619583975f.jpg

こうなると後数年は新作が見込めないため、
過去の出演作を全部見返す必要があるので、
以下、恒例のリストを作ってみます。


【ジージャー・ヤーニン出演映画全リスト】

 Taloompuk(タルームプック/迫りくる嵐)……ちょい役です。

 Chocolate(チョコレート・ファイター)……初主演!
 RagingPhoenix(チョコレート・ソルジャー)……主演2作目。
 This Girl Is Bad-Ass(チョコレート・ガール バッド・アス!!)……主演3作目。

 The KICK(Won Don Tae / チョコレート・バトラー )……韓国との合作。助演です。

 Tom yum goong2(トム・ヤム・クン2)……出演部分は撮影終了。公開待ち。
 Chocolate2(チョコレート・ファイター2)……2014年以降公開?

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ほとんど日本でも観れる映画ですので、
アクション映画が好きな方は是非見てみてくださいね!!








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幸せになってね!
そしてまたすげえアクション映画を見せてください!!


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【改造人間・高橋京希、今回の獲得経験値】
 Lv1 肉体力:0(通算2P)
 Lv1 精神力:0(通算5P)
 Lv1 容姿力:0(通算4P)
 Lv2 知識力:0(通算28P)
 Lv1 ヒーロー力:0(通算6P)
 Lv3 趣味力:+1(通算74)

posted by きょうきりん at 10:55| Comment(2) | 映画博覧京希 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする