結構観れました。
さっそくどうぞ。
『劇場版 ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』
新作劇場公開に合わせてか地上波で放送。
劇場版はこれと、ケルディオが出てくるのぐらいしか観てないです。
素直に面白かった。
案外硬派で、ポケモンで遊んでいると常につきまとう「ポケモンは友達とか言ってるけど、結局奴隷のように使役している関係を友達と呼んでるだけなのでは?」という根底の疑問にも通じる部分があって、ミュウツーの存在意義や、ラストのコピーポケモン同士の殴り合いから、子供たちに何かを悟らせようとしているメッセージ性が強いが、その実、説教臭くなりすぎてないバランス、「お前ら感じろよ!」っていうさじ加減も丁度良かった。
これを観ておくと新作もまた一味違って楽しめるのかも。
『エクスペンダブルズ2』
前作に引き続き、80年代90年代のアクション映画ファンに贈られたプレゼントお祭りムービー。
『1』の評判が良かった為か、ちょっとした出演だったシュワちゃんとブールスもアクションに参戦。花を添える。
あんなに悪い事をしたドルフ・ラングレンは「頭がおかしいからしょうがない」というアバウトすぎる理由で職場復帰していて、代わりにジェット・リーの出演シーンが激減。それは惜しい気もするけど、そもそもちょっとあのメンツの中では浮いてたかもなぁ。
今回新たに加わったのはチャック・ノリスとジャン・クロード・ヴァン・ダムほか。
チャック・ノリスは戦場で悟りの境地に達したかのような傭兵の役で、絶妙過ぎるタイミングでエクスペンタブルズの面々を助ける。ヴァンダムは悪役。
この二人の関係は面白く、チャックのスタントマンとしてキャリアをスタートさせたヴァンダムがこんな同窓会みたいな映画で敵役というのも、中々に興味深い。
男塾方式で、次回はけろっとヴァンダムがエクスペンタブルズの一員になってる事を願う。
最強に面白い映画です。
『処刑教室』
『エクスペンタブルズ2』の興奮が冷めず、ブルース・ウィリス主演という事でレンタルして大失敗。タイトルも嘘、内容もアクション皆無、ブルースの登場シーンも少な目。学園の不正を暴こうとする冴えない学園新聞の高校生が主役で、ブルースはそこの校長という役どころ。
アクション熱で煮えたぎったハートで観てしまった為、始まってすぐ目が点になり、虚ろになり、ついには画面を眺めながら茫然としてしまった。
最初からそういう映画と知っていて観れば、もっと評価は高かったかも……いや、それはないな。
そもそも『処刑教室』っていう、まったく同じ邦題を着けるセンスを疑っちゃうよ。
ミーシャ・バートンのお風呂場でのヌードシーンだけが見どころです。
『ハンガー・ゲーム』
アメリカのティーンにしたら面白くても、日本には『バトルロワイヤル』という映画があるので、どう観ても劣化した『バトロワ』という印象。
未来のアメリカで、争いをなくすために各地の少年少女で殺し合いをさせ、それを生中継(この辺、いかにもアメリカ的)させる。
主人公の女の子は気が強く弓が上手いだけの暴れん坊だけど、何故か周囲の人に好かれ、世論にも受け入れられる。
おそらく、ここがこの映画のポイントだと思う。
主人公ぐらいの年の子供から大人になりかける思春期の時期、或いはもっと早くから、多くの人は世間が自分に優しくない事を悟る。子供から大人になるにつれ、甘やかしてくれる人もいなくなり、急に現実が立ち塞がる。しかもそも現実は、自分の力ではどうする事もできないような巨大なものだ。
そしてふてくされたり、あきらめたり、色々な試行錯誤を繰り返して大人になって行くものだが、この映画だと大人にならない反抗心を剥き出しにしたまま、世間に受け入られ、主人公は一定の成功を収めてしまう。
思春期の子供が夢見そうな事で、アメリカのティーンに熱狂されたのも良く分かる。
子供向け映画です。
『ランボー 最後の戦場』
子供向けの映画を見た後は、大人向けのアクション映画。『ハンガーゲーム』では描かれなかった真実の戦争(紛争か)の姿がそこにある。
冒頭から、日本のニュース番組ではまずお目にかかれない戦地の死体の映像が大写しになり、背筋がピンとなる。
スタローンは優れた映像作家だ。筋肉ばかりの人と思われがちだが、実際には相当クレバーな男なんだろう。
ご存じの通り『ランボー』はこれまで何作か作られ、既にその存在はファンタジーのようになってしまっていた。アニメのキャラとか、勿論ズバリ、映画の中の人。というイメージでも良い。しかし公開当時、ベトナム戦争物は多くのアメリカ人にとって、日常的なものであった事を忘れてはならない。ランボーは身近にいるかも知れない戦争の被害者だった。
時が経って、ベトナム戦争の話題はさすがに薄まり、今となってランボーは、クラシックな映画の定番になってしまった。
これをスタローンは良しとしなかったのだろう。それが冒頭のショッキングな本物の映像に現れている。ここから先に起こる事は、今現在本当に起こっている出来事なのだ、と、強く印象付ける事に成功している。
映画人としてのスタローンの才能は間違いなく確かなものだ。本作でより強く再確認できた。
『ホビット 思いがけない冒険』
『指輪物語』に対し『ホビットの冒険』について、僕は無知で、存在は知っていたものの、読んだ事はなかった。
映画を観る前に少し調べてみると、必ずしも原作に沿っている訳ではないらしく、長い物語を3部作に収める必要があった『ロード・オブ・ザ・リング』に対して、短い物語を3部作にしているので、小説化されていない設定(歴史年表)だけが残されている部分を今後映像化するのでは? と、言われているのだそうだ。
さて本作。
とても面白かった。
おそらく『指輪物語』よりも『ホビットの冒険』が児童向けである為だろうが、やや子供っぽい展開(ドワーフたちのミュージカル調皿片付けや、トロールに食われそうになるシーン、ゴクリとのなぞなぞ対決など)はあったものの、何より世界の色味、雰囲気が『ロード・オブ・ザ・リング』と同じなので、地続きの作品として観る事が出来るのが本当に嬉しい。
総て完成したら6作で、一体何時間になるのか知らないけど、いつかは一挙に観てみたい。
まぁ、まだ相当先の話ですけど。
続編にも期待。
『悪夢のエレベーター』
元K2で構成作家の竜泉こと、堀部圭亮さん監督作品。
僕は何故かこの方が好き、と言うか気になる存在で、特に役者としてSUB監督や石井克人監督の作品で、ちょい役ながら良い存在感を放っており、過去のインタビューで松田優作に憧れていたと仰っていた事からも、映画には並々ならぬ思い入れがある事がうかがい知れる。
最も、ほとんどの役者さんは年間100本映画を観て喜んでいるような僕とはレベルが違い、若手俳優でも寸暇を惜しんで大量の映画を観ており、相当詳しいものではあるんですけどね。最近、自分より年下の若手俳優さんのインタビュー何かを聞いてて、ああ自分より映画を観てるな、流石だな、って思う事が本当に多くなりました。映画は好きな人が撮るべきですよ、やっぱり。
話が脱線しましたが、この映画も並々ならぬ映画愛を感じます。四角いエレベーターの中が中心なので、いかに撮ってやろうかというアイディアや工夫を感じたし、突然のホラー演出でビックリさせてみたり、中々面白いと感じました。
ただ、ストーリーテリングに多少難があって、実はこれ推理物なんですよ、真犯人を当ててくださいね、と視聴者に初期の段階でもう少し思わせないと、どんでん返しがいかに巧みであっても「ああそうか!」よりも「ああそういう話だったの?!」という気持ちの方が強くなってしまい、そこが非常に惜しいと感じました。
才能も情熱もある人なので、今後この方面の仕事、増えると思います。
『ピカソ・トリガー デイ・オブ・ザ・ウォリアー』
おまちかねのピカソ・トリガーシリーズ。
なかなか手に入らないので、ようやく2本目。
プレイボーイ誌で有名なアンディ・シダリスが監督となり、大柄で脱ぎっぷりの良いプレイメイトと、筋肉バカ丸出しのボディビルダーを集めて撮った大味アクション映画。
意味のない着替え、とりあえず欲情し挿入される濡れ場、バズーカでの爆発と、アンディ・シダリスが考えるサービスシーンだけで構築される予定調和な世界は、実に無意味で、観終わった後に何の感想も残さない。
お酒でも飲みながら、ツッコミつつ観るのにうってつけ。何で敵のボスはインディアンの恰好をしてリングで諜報部員を叩きのめすのか? 何故諜報部員の女性は全員グラマラスで胸元を強調しているのか? そんな調子でこの映画は最初からずっとボケてくるので、ツッコミ力があるとかなり面白くなるはず。
それから、ここを書きたくてしょうがなくなってるのが我ながら哀しいのだけど、中盤ぐらいに登場するフクロウ。こいつがやばい。どう観てもヌイグルミ。アニマトロニクスなんて上等なものじゃないヌイグルミを、誰かが適当に操作して動かしてるだけ。それを誰もが本物のフクロウとして扱い、そして最終的に「うるさい」という理由で打ち殺すという、本編に無関係のシュールすぎる展開は自分の理解を超えてしまった。あれって僕が後半ぼーっとして別の事を考えていたので、本当はあのフクロウの中に盗聴器がしかけられていたとかだったのだろうか? 確認したいような、もう見たくないような、サービス精神過剰すぎてお腹いっぱいになる1本なのでした。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.33 YOU CAN (NOT) REDO.』
ようやく視聴。
詳しい感想は、後日当ブログで1回分まるまる使ってお送りします。
『トータル・リコール』
過去に変態監督ポール・バーホーベンが監督し、フィリップ・K・ディックという映画化しにくい小説ばかり書くSF作家の作品を、異常なパワーのある作品に仕上げていたのは、やっぱりバーホーベンは偉大だったからで間違いなかった。
今作は本当にダメ。SFとかディックがやりたいんじゃない。ジェイソン・ボーンをSFの舞台でやりたいだけの映画。そこにリメイクの価値は皆無だ。
当然前作だって『ブレードランナー』のヒットを受けて作られた映画だったんだろうけど、そこにシュワちゃんとバーホーベンという、フィリップ・K・ディック感の最も薄い2名が投入された事で化学反応が起き、愛すべき変な映画が完成してしまった。
現代でリメイクするなら、より哲学的にするべきなのに、本作は単純明快だ。これは違う。
そういう意味で、僕はあまり好きじゃないです。
『ロックアウト』
口直しに何かSFっぽいのが観たくなり『プロメテウス』と迷ったけど、どうにも『プロメテウス』にも『トータル・リコール』的な、思い出が汚される感がしたので、思い切って無関係の本作をレンタルして観た。
これが結構良い。
物語は非常に凡庸。語りつくされたネタだ。宇宙に極悪人ばかり集めた刑務所があって、そこの視察に大統領の娘がやって来てて、悪い事に事故が起きて犯罪者が全員脱走で大ピンチ。そこに送られる筈だった男を急きょ救いに向かわせる、というそれ何て『ニューヨーク1997』? 何だけども、それでも良かった。
映画はキャラクタが大事。
軽口ばかり叩いて一見薄情にみえる主人公のマリオン(演じるはガイ・ピアース)と、勝気な大統領の娘エミリー(マギー・グレイス)の掛け合いは楽しく、観ていて飽きない。
調べてみたらフランスの映画だそうだが(出演者は多国籍)、あんまりにもハリウッド的なのでそうは思えなかった。
僕は好きです。
『プロメテウス』
『ロックアウト』に主演していたガイ・ピアースは本作にも出演。そっちが良かったので、『プロメテウス』も観てみた。
監督のリドリー・スコットは言わずと知れた『エイリアン』『ブレードランナー』というSF映画の巨匠であり、本作は『ブレードランナー』の続編を撮るために、SF映画の勘を取り戻す為に制作したのでは? という噂が公開前からされていた。
しかしそれで出来上がったのは『エイリアン』の前日譚であった。最も監督は『エイリアン』の後に『ブレードランナー』を撮っているので、監督の中ではこれで正解なのかも知れない。
『エイリアン』はSF映画でありながら優れたホラー映画でもある。H・R・ギーガーの生み出した生理的嫌悪を生み出すエイリアンの造形、そしてその習性は数多の人々を恐怖におとしいれるのに成功した。
対する『プロメテウス』も、ある意味でホラー映画だ。
プロメテウス号に乗って人類のルーツに当たる惑星へと旅立った研究者たち。プロメテウスとは、人間を創造したと言われる神の名前だ。惑星までは遠いので、コールドスリープで長い年月眠らされていて、目が覚める。彼らがどんな内容の夢を見ていたのかは知らないが、目覚めても待ち受けているのは悪夢のような世界で、もしかすると悪夢を映像化したかったに過ぎないのでは? と、僕なんかは思ってしまった。
ショッキングな映像も多いので、あまり女性にはおすすめしない映画です。
何となく自分は見ていて『エイリアン』の前日譚でありながら『ブレードランナー』とも関係するのではないか、何て思いながら観ていました。実はコールドスリープから科学者たちはまだ目覚めず、夢を見ているだけで、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』的な物語なのでは? 何て、あんまりにも作風が悪夢的なので、そんな風に勘ぐってしまいました。
それと、主演のノオミ・ラパスは意外にリプリーに似てるかもってのも感じましたね。
『アイアン・スカイ』
僕、この映画大好きです。
変な映画なんですよ。
フィンランド、ドイツ、オーストラリアの合作ってだけでも聞いた事ないし。
月の裏側にナチス軍が逃げ込んでいて、帝国を作っており、地球に攻め込む機会を伺っている、何ていう幼稚とも思えるストーリー、愛らしくてたまりません。
出演者は知らない方ばかりでしたが、レナーテ・リヒターを演じたユリア・ディーツェさんが何ともチャーミング!!! ナチの制服で理想を語る姿は(思想教育されている為、ナチスが絶対的な正義だと信じ込んでいる)ちょっとしたフェチ。ずっと観ていたいと思いました。
ユリア・ディーツェさん。ナチの制服着て動いてて声が甲斐田裕子さんだと最強!
ストーリーはコメディSFで、月面探査へ行った黒人宇宙飛行士がナチス軍に捕えられ、アインシュタインに白人化薬を飲まされ、地球での調査に加担させられる、という、何を書いてるか分からないような内容なんですけど、こういうのが好きな人は結構いるんじゃないかなぁ。
ハマる人はハマるよ。
ライアーゲーム -再生-
観ると秋山の口調を真似したくなる映画。
一見よくできているようで、尺の問題でどんどん話が突き進むため、置いてきぼりにされる事請け合い。
映画というより、長尺のドラマにするべき。
それでも良くまとめた方かな?
主人公を演じた田部未華子の、突然出てきてるけどコイツ何なの? 感は凄い。
先月はこんな感じでした。
来月もたくさん観れたらいいなぁ。
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『twitter』
https://twitter.com/kyouki_love_sat
『facebook』
http://www.facebook.com/kyoukitakahashi
【改造人間・高橋京希、今回の獲得経験値】
Lv1 肉体力:0(通算9P)
Lv2 精神力:+1(通算20P)
Lv1 容姿力:0(通算6P)
Lv4 知識力:0(通算46P)
Lv1 ヒーロー力:0(通算9P)
Lv5 趣味力:+1(通算169P)